カテゴリー「『キングダム』」の記事

『ジキル&ハイド』Weekly そして『キングダム』東京公演千穐楽

2月27日(月)

 『ジキル&ハイド』は全場面をあたり終え、今日は2幕をおさらい。そののちカーテン・コールを段取り、更に1幕の幾つかの場面を抜き稽古。
 オーケストラのリハーサルも別スタジオで始まった。明日は1回目の通し稽古。

 今回の『ジキル&ハイド』がダブルキャストで公演されることには以前も触れた。ダブルキャストの醍醐味には色々あるだろう。

 稽古では「キャストの数だけアナザー・ストーリーが生まれる」可能性があることも醍醐味のひとつだろう。台本もスコアも同じものを使用していても、キャストが違えば「そこから生まれる表現は別の物になる」可能性が少なくない。これが醍醐味でなくて何であろうか。

 稽古を終えて帝劇へ。2月5日に開幕した舞台『キングダム』東京公演が千穐楽。

 今日まで1人の休演者も無く、公演がキャンセルされることも無かったことは何よりも喜ばしい。この先『キングダム』は大阪、福岡、札幌へと出向くが、5月11日の大千穐楽までどうかこのまま無事が続きますように。
 

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『キングダム』通信 ダブルキャスト初日!

2月6日(月)

 2日目の今日も18時開演である。が、その前に今日のキャストでゲネプロ。実質的には今日は2回公演なのである。大変なのである。

 ゲネプロを済ませていよいよ本番。いつも冷静な(私にはそう見える)牧島さんが、開演前まるで小学生のように緊張していたのが意外であった。
 昨日と今日は特別カーテン・コール。出演者を代表して、昨日は三浦さん、小関さん、山口さんが、今日は高野さん、牧島さん、そして山口さんがご挨拶。どちらの公演も最後はスタンディング・オベーションを頂いた。

 これで『キングダム』通信/Weeklyはおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 次は『ジキルハイド』Weekly。早く気持ちを切り替えなくては……(汗)

 舞台『キングダム』は帝国劇場で2月27日まで。そののち大阪、福岡、札幌へ参ります。ご期待ください。

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『キングダム』通信 初日!

2月5日(日)

 朝から「やらなければならないこと(Part 1)」を全力で片付る。そののち舞台にて“公演の安全と成功”を願ってお祓い。更にそののち「やらなければならないこと(Part 2)」を無我夢中で片付ける。

 帝劇には沢山のお客様がご来場くださった。
 初日公演は18時開演。舞台『キングダム』の世界初演は時間通りに始まった。

 今日ご覧くださった皆さんは楽しんでくださっただろうか。期待に背かぬ『キングダム』になっていただろうか。楽しんでいただけたのなら、期待に応えることができたのなら嬉しい。

 そして原作者の原泰久さんが初日をご観劇くださった。終演後にキャストの皆さんと共にご挨拶。

 明日はダブルキャストのもうひとチームの初日。その前にやらなければならない(以下略)

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『キングダム』通信

2月4日(土)

 4日間に及んだ舞台稽古の締めくくりとして初日キャストでのゲネプロ。脚本の藤沢文翁さんが観に来てくださる。

 劇場に入り、照明やオーケストラの生演奏、舞台美術に衣裳、ヘアメイクなどが加わり、『キングダム』の世界が一気に広がった。その実現に全力で取り組んでくださったスタッフのおひとりおひとりに心より感謝を申し上げたい。

 そして明日はいよいよ初日である。が、やらなければならないことがまだ残っている。

 それらが無事に片付き、最高の初日を迎えられますように。

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『キングダム』Weekly

1月30日(月)

 帝国劇場に来ている。

 稽古場のメニューを無事に(?)終え、あとは“劇場でしかできない作業”に邁進するだけ、と言うところまで漕ぎ着けた。
 劇場入りしてからは搬入、仕込み、フォーカス合わせ……などを済ませた。引き続き道具調べ、照明デザイン、サウンドチェック……などに進む。明後日から始まる舞台稽古に向けての準備作業である。

 舞台『キングダム』のクリエイティブ・チームをご紹介しておくと、美術デザイナーは松井るみさん、照明デザイナーは高見和義さん、音響デザイナーは大野美由紀さん、映像デザイナーは栗山聡之さん、衣裳デザイナーは中原幸子さん、ヘアメイクデザイナーは宮内宏明さんである。帝劇で新作の幕を開けるのに相応しい、何とも頼もしい顔ぶれである。

 既に発表されている通り、帝劇は2025年をもって閉館・建て替えとなる。
 初めて帝劇の舞台裏に足を踏み入れたのは1984年のことであった。あれから40年近くが過ぎたが、帝劇は私の一番好きな劇場である。

 “現帝劇での最後の新作”と思って開幕まで全力を尽くしたい。

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『キングダム』Weekly

1月23日(月)

 追加キャストとして壌晴彦さんと岩間大樹さんの参加が発表された。壌さんは昭王(しょうおう)と竭氏(けつし)の2役を演じる。

 ここ数日はいつもの稽古場を離れ、倉庫・兼・稽古場とでも呼ぶべき場所に行き、そこに本番用の大道具を持ち込んでの稽古に勤しんでいた。いままでの稽古場では再現できなかった立体的な状況での様々なアクションを「これでもかっ!!」と言うくらい作り込む。

 本来の稽古場ではオーケストラのリハーサルも始まり(でもミュージカルじゃないよ!)色々と慌ただしくなってきた。

 そして原作コミックの『キングダム』は最新刊/67巻が発売された。

 舞台版がそこまでたどり着ける日がいつか来るのだろうか?

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『キングダム』Weekly

1月16日(月)

 稽古は佳境に入っている。怒涛なのは言うまでもない。

 ここ数日は2幕のクライマックスとなる場面を作っている(あ、舞台『キングダム』は2幕構成です)。クライマックスではほぼすべてのキャストが入り乱れて物語が進行することになるので、観客は「目がいくつあっても足りない」と感じることになるかも知れない。私は足りない。

 舞台『キングダム』のキャストは様々なフィールドから集まっている。人数も近年の舞台の中では多い方だろう。決して狭い稽古場ではないのだが、稽古用の大道具も並んでいるので居場所を確保するのにもひと苦労である。みんなでワイワイガヤガヤと、まるで部活のような稽古場ではある。

 話は変わる。

 舞台『キングダム』がミュージカルではないことは何度か記した。が、劇中で流れる音楽は生演奏である。音楽を担当してくださるのはアニメ版の音楽も担当しているKHOTA YAMAMOTOさん。音楽監督・編曲・オーケストレーションは深澤恵梨香さんである。舞台『キングダム』では音楽にもご注目いただきたい。

 さて。

 2月5日(日)の開幕まで3週間を切った。最後の1週間は劇場での作業になるので稽古場は残すところ2週間である。

 間に合う……のか?

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『キングダム』Weekly

1月9日(月)

 順調に稽古メニューを消化している。消化しているが“怒涛の進行”なのは相変わらずである。

 舞台『キングダム』は新作のストレートプレイであり、コミックをどのように舞台に移し替えるのか見通し難いこともあるので(それに加えて怒涛の進行!)キャストの皆さんは不安を感じることも少なくないのではないかと想像する。が、稽古場のムードは至って明るい。笑い声も絶えることがない。

 稽古中によくある事故に「登場人物の名前を言い間違える」がある。誰かの名前を呼ぼうとして別の人の名前を言ってしまう事故なのだが、これは毎日のように誰かがやっている。そしてそのたびに稽古場は爆笑である。

 しかし言い間違うのも無理ないことだと思う。『キングダム』では“見慣れない漢字”を用いた“言い慣れない”名前が続出するので、私も初めてコミック手にした時には「いま誰のことを話題にしているのか」分からなくなって何度も前のページを見返した。

 それはともかく、舞台『キングダム』の主要キャストは大半が20代である(梅澤美波さんお誕生日おめでとうございます)。近年私が演出した作品の中では群を抜いて若いキャストが多い(『アニー』は除くよ)。

 この顔ぶれで、帝劇で新作の幕を開ける。何て血沸き肉躍る仕事だろう。

 最高の『キングダム』を作りたい。

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『キングダム』Weekly

12月26日(月)

 稽古は怒涛の勢いで進行している。私の演劇人生の中でも最高に怒涛である、と言っても過言ではない。

 ミュージカルの場合、稽古で時間がかかるのはダンスナンバーの振り付けである。大人数が踊る複雑なナンバーだと、1曲を仕上げるのに数日を費やすことも珍しくない。
 『キングダム』にダンスは無いが(ミュージカルではないので)、ダンスナンバー同様に「稽古に時間がかかる」アクションがある。それもふんだんに。

 『キングダム』のアクションをクリエイトしてくださるのは渥美博さんである。
 渥美さんとは今までにも多くの作品でご一緒してきた。このブログでも幾度となくお名前を挙げている。近いところでは『ローマの休日』があり、『キングダム』の後には『ジキルハイド』が控えている。

 『キングダム』では原作のコミックでも、映画版やアニメ版でも、アクションは見せ場のひとつとなっていると思う。私たちの舞台版でもそうでありたい。

 さて。

 今年はどんな1年だったであろうか。演劇界は相変わらずコロナに振り回された1年だった。来年はどんな年になるだろう。

 全ての人が笑顔を絶やすことのない1年でありますように。

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『キングダム』Weekly

12月19日(月)

 舞台『キングダムの稽古が始まっている。

 説明の必要もないであろうが、『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」に連載されている大人気コミックである。スタートより既に16年を超え、コミックスの最新刊は66巻、累計発行部数は9200万部を突破しているという。アニメや実写映画も製作され、その舞台版がいよいよ誕生する。

 舞台『キングダム』はまだどこでも上演されていない「新作」なので、このブログでもあまり具体的なことには触れずにおこうと思う。先入観無しにご観劇いただいた方が絶対に楽しいと思うからである。ただ、ひとつだけお伝えしておきたいのは……

 舞台『キングダム』はミュージカルではない。

 そこだけは、どうぞお間違えのありませんように。

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