カテゴリー「『奇人たちの晩餐会』」の記事

『奇人たちの晩餐会』大千穐楽

7月10日(日)

 『奇人たちの晩餐会』が大阪、長野、愛知での公演を経て福岡に辿り着いた。会場は博多座で、今日がその大千穐楽。

 各地でご来場くださった皆さん、そしてご声援くださった皆さん、本当にありがとうございました。愛之助さんをはじめとするキャスト、スタッフ、公演関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。

 終息に向かうのではないかと感じられたコロナの感染者数の推移が、ここへ来てまたもや増加に転じている。公演中止の知らせも相変わらず各地から届く。
 そんな中で今日を迎えられたことには感謝しかない。が、私たちと公演中止になったカンパニーの感染症対策に大きな違いがあったとも思われない。私たちは運が良かったのだとしか言いようがない。

 そんな心境ではあるのだが、全公演を全うできたことは素直に喜びたい。そして(ご本人がカーテン・コールのご挨拶でおっしゃっていたことだから書いてもいいのだと思うのだが)今朝のシャワーで本当にギックリ腰にになってしまった(ギックリ腰と言う設定だった)戸次さん、どうぞ次のお仕事に影響が出ませんように。

 いつの日にか、愛すべき奇人たちと再会できることを信じて(その前にキャストの皆さんとご飯食べに行けますように)

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『奇人たちの晩餐会』東京公演千穐楽 次は大阪!

6月19日(日)

 6月7日から始まった奇人たちの晩餐会東京公演が千穐楽を迎えた。無事に今日を迎えられて安堵している。

 『奇人たちの晩餐会』は、私にとっては久しぶりのストレート・プレイのコメディであった。
 コメディは、開幕してお客様の前で演じるまで「上手くでき上がったのか、否か」が分からない。幸いにして世田谷パブリックシアターには連日大きな笑い声が響いていた。客席に笑い声が満ちているのはやはり良いものである。

 ご来場くださった皆さんに(中でも大きな笑い声を響かせてくださった皆さんに)心より御礼申し上げる。

 このあと『奇人たちの晩餐会』一同は大阪へと向かう。大阪公演は6月25日(土)~27日(月)の3日間、会場は森ノ宮ピロティホールである。

 ピロティホールにも笑い声が満ちますように。

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『奇人たちの晩餐会』通信 初日!

6月7日(火)

 無事に開幕しました。まずはそのご報告です。

 ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。楽しんでいただけたのならいいのですが。
 演劇はお客様の前で演じられて初めて作品となります。『奇人たちの晩餐会』もようやく作品と呼べるところまで来ました。私にできるのはここまで。ここから先はお客様が舞台を成長させてくださるはずです。

 今日の初日は夜公演でした。なのでその前にゲネプロがありました。ゲネプロの前には愛之助さんと戸次さんの囲み取材がありました。その様子は既にネットなどにUPされています。検索してみていただけたら嬉しいです。

 上演時間はおおよそ2時間30分。途中15分の休憩を挟みます。稽古前に予想したよりはちょっと長いのですが、決して退屈はさせません。

 これで『奇人たちの晩餐会』通信はおしまいです。途中更新が途切れてご心配をおかけしたかもしれません。が、ご愛読ありがとうございました。

 『奇人たちの晩餐会』東京公演は6月19日(日)まで。そののち、大阪、長野、愛知、そして福岡へ参ります。ご期待ください!

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『奇人たちの晩餐会』通信 明日は初日!

6月6日(月)

 ご無沙汰しました。お変わりありませんか? キャスト&スタッフ一同は元気でやっています。

 今日は1日舞台稽古でした。

 会場となる世田谷パブリックシアターはとても素敵な劇場です。観客としては何度か訪れたことがあるのですが、ここで芝居を作るのは今回が初めてです。舞台上には、ひと月前に稽古場で見た素敵なミニチュアと寸分も違わない素敵なセットが建っています。この劇場で、この舞台空間で観る翻訳劇は、まるでウェストエンドで芝居を観ているかのようです。

 さて。

 明日は初日。

 まだゲネプロが残っているのですが。

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『奇人たちの晩餐会』通信 そして『My Story, My Song ~and YOU~』初日

5月19日(木)

 立ち稽古8日目。
 1幕に戻って一昨日稽古した場面をおさらい。

 ルブランに続いてこの場面に登場するのは「ものすご~く“いわくのありそうな”女性」マルレーヌ。演じるのは野口かおるさんである。
 そのマルレーヌが登場してから去っていくまでのシークェンスを今日は若干手直し。一昨日試してみたやり方もそれなりに面白かったのだが、このシークェンスで起きていることはその程度ではないだろう……と丸1日空いてちょっと冷静さを取り戻した脳みそが訴えてくる……ような気がしたのでその声に従ってみることに。

 野口さんと、昨日ご紹介した坂田さんのお2人も今回初めてご一緒するキャストさんである。なのでお2人の芝居の生み出し方がとても新鮮に感じられて、稽古を見ながらニヤニヤしてしまう。

 さて。

 構成でお手伝いしたMy Story, My Song ~and YOU~がシアタークリエで初日を迎えた。山口祐一郎さんと日替わりゲスト2名(本日は石川禅さんと保坂知寿さん)によるトークショー&ミニライブである。

 5月22日(日)までやってます(千穐楽公演の「ライブ配信」あります!)。

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『奇人たちの晩餐会』通信

5月18日(水)

 立ち稽古7日目。試みに2幕に入ってみる。

 この場面にはフランソワの職場仲間=リュシアン・シュヴァルが登場する。演じるのは坂田聡さんである。
 シュヴァルを迎えるのはフランソワ、ピエール、ルブランの3人。シュヴァルがなぜここに来たのか? そのことには触れられないのだが、この男4人による場面は中々楽しい。

 難易度のそれなりに高い場面なので今日の前半では稽古もそれなりに難航した。が、最終的にはキャストの皆さんの奮闘によって楽しい場面に見えてきた。この場をお借りして皆さんに感謝。

 シュヴァルが何しに来たのか、お知りになりたい方はどうぞ劇場へ。

 話は変わるが、『奇人たちの晩餐会』では“電話”が重要な役割を演じている。しかしそれはスマホでもガラケーでもなく固定電話である。

 その電話には「留守番電話機能」が付いていて、更には「スピーカーホン」の機能もある……というのが戯曲の設定である。固定電話の全盛時代をよく知る私たちにとってはごく当たり前の風景なのだが、それ以降に生まれた皆さんにはどう映るだろう?

 『奇人たちの晩餐会』は携帯電話が普及する以前に執筆された戯曲なので、そう思ってご覧いただけると嬉しい。

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『奇人たちの晩餐会』通信

5月17日(火)

 立ち稽古6日目。
 昨日の続き、1幕後半の“新しい人物が続々登場する(混乱の度合いが深まって行く)場面”に突入。

 新たに登場するひとり、ピエールの親友である(なのに2年間音信不通だった)ルブランを演じる原田優一さんは、今回ご一緒するキャストの中では「以前にご一緒したことのある」数少ない1人である。
 原田さんとは『イーストウィックの魔女たち』(2003年/帝劇)や『サウンド・オブ・ミュージック』(2004年/博多座)そして『ラ・カージュ・オ・フォール』(2012年/日生劇場・他)でご一緒した。今回は原田さんとの初ストレート・プレイ。歌わない原田さんが私にはちょっと新鮮。

 駆け足ではあるが今日で1幕のラストまでたどり着いた。まだまだ未消化な部分だらけではあるが、何はともあれ2幕ラストまで行ってみるつもり。

 と言うワケで明日は2幕へ。

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『奇人たちの晩餐会』通信

5月15日(日)

 立ち稽古5日目。
 昨日までに稽古した場面を幕開きからひと通りおさらい。

 幕開きからここまで“ほとんど出ずっぱり”の戸次さんは“しゃべりっぱなし”でもある。愛之助さんも登場してからは“しゃべりっぱなし”である。戸次さんが演じるピエールは“弁の立つ男”であり、愛之助さんが演じるフランソワも“話し好きな男”なので、お2人とも台詞の量は気が遠くなるほど膨大になる。

 1時間を超えてしゃべり倒す愛之助さんと戸次さんの驚異的な集中力とタフさに拍手を送りたい。

 『奇人たちの晩餐会』の登場人物は全部で7人。今までに稽古した場面にはその内の4人が登場した。今後、新たな人物が登場する毎に物語は混乱の度合いを深めて行く事になるだろう。

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『奇人たちの晩餐会』通信

5月14日(土)

 立ち稽古4日目。

 昨日手を着けた場面をおさらい。そしてその先に進む。
 今日も稽古のほとんどは愛之助さんと戸次さんの2人だけで進行した。陽が傾き始めるころ、今日のメニューも終わり近くになって、ようやくピエールが舞台から退場する瞬間がやって来た。幕開きからここまでおおよそ50分(あくまでも予想値です、念のため)。戸次さん、あなたはよくやった。

 退場したピエールと入れ替わるようにピエールの妻=クリスティーヌ(水夏希さん)が登場する。ここからは愛之助さんと水さんの2人芝居である。が、お2人の場面はそれほど長くはない。クリスティーヌはほどなく出て行き、入れ替わるようにピエールが戻る。戸次さんの“つかの間の休息”であった。

 水夏希さんとは『奇人たちの晩餐会』が初めてご一緒する作品である。そのことには以前も触れた。
 水さんが宝塚歌劇団雪組のトップスターでいらしたことは皆さんもご存知だろう。トップさん時代の水さんの相手役を務めた娘役さんは2人いらして、白羽ゆりさんと愛原実花さんである。私は白羽さんとは『アニー』(2018)で、愛原さんとは『ラ・カージュ・オ・フォール』(2012、2015、2018)でご一緒しているのだが、水さんとは今回が初めてなのである。避けていたワケではないのだが。

 それはともかく、今日で1幕の2/3ほどには手を着けた。

 順調……と言ってしまってもいいのではないだろうか?

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『奇人たちの晩餐会』通信

5月13日(金)

 立ち稽古3日目。

 一昨日と昨日やった場面をおさらい。そののち、その続きを立ち稽古。

 『奇人たちの晩餐会』の主人公は“売れっ子の書籍編集者”にして“大成功した出版社経営者”でもあるピエール・ブロシャンである。ピエール役の戸次さんとは今回初めてご一緒することは先日のブログでも記した。
 戸次さんの奥様は女優の市川由衣さんで、市川さんとは15年近く前に舞台どんまいマインドでご一緒したことがあるのだが、戸次さんとは今回が初めてなのである。そして皆さんがご存知の通り、戸次さんは演劇ユニットTEAM NACSのメンバーである。TEAM NACSのメンバーでは安田顕さんとナンシーでご一緒したことがあるのだが、戸次さんとは初めてなのである。

 それはともかく、今日も後半は2人芝居であった。2人芝居が過酷なのは「喋っている」と「聞いている」が交互にやってくる(当たり前だ!)からである。
 「聞いている」は「喋っている」と比べると“もう少し楽”であるように思いがちだが、それは誤解である。特に2人芝居では「聞いている」は「喋っている」と同等かそれ以上の集中力を要する重労働となる。

 3人以上が登場する芝居では「喋っている」と「聞いている」の他に「喋ってもいないが聞いてもいない」と言う状態が存在して、その「喋っても聞いてもいない」状態が俳優をちょっぴりリラックス&リフレッシュさせてくれる。しかし2人芝居では「喋る」と「聞く」が永遠に繰り返されるのでリラックス&リフレッシュ・タイムも永遠に訪れることはない。

 愛之助さん、戸次さん、本当にお疲れさまでした。

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