カテゴリー「日記/2022年」の記事

『キングダム』Weekly

12月26日(月)

 稽古は怒涛の勢いで進行している。私の演劇人生の中でも最高に怒涛である、と言っても過言ではない。

 ミュージカルの場合、稽古で時間がかかるのはダンスナンバーの振り付けである。大人数が踊る複雑なナンバーだと、1曲を仕上げるのに数日を費やすことも珍しくない。
 『キングダム』にダンスは無いが(ミュージカルではないので)、ダンスナンバー同様に「稽古に時間がかかる」アクションがある。それもふんだんに。

 『キングダム』のアクションをクリエイトしてくださるのは渥美博さんである。
 渥美さんとは今までにも多くの作品でご一緒してきた。このブログでも幾度となくお名前を挙げている。近いところでは『ローマの休日』があり、『キングダム』の後には『ジキルハイド』が控えている。

 『キングダム』では原作のコミックでも、映画版やアニメ版でも、アクションは見せ場のひとつとなっていると思う。私たちの舞台版でもそうでありたい。

 さて。

 今年はどんな1年だったであろうか。演劇界は相変わらずコロナに振り回された1年だった。来年はどんな年になるだろう。

 全ての人が笑顔を絶やすことのない1年でありますように。

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『ジキル&ハイド』 製作発表

12月20日(火)

 帝国ホテルへ。ミュージカルジキルハイドの製作発表。

 『ジキルハイド』は日本では2001年に初演され、以来20年以上に渡って繰り返し上演されてきた(2001年、2003年、2005年、2007年……ここまでは鹿賀丈史さんがタイトル・ロール。2012年、2016年、2018年、そして2023年……以上は石丸乾二さんがタイトル・ロール)。
 8回目となる今回は上演史上初めて「ジキル/ハイド役」がダブルキャストとなる。石丸さんと共にジキル/ハイド役を務めるのは柿澤勇人さんである。今回は他の主要な役もダブルキャストとなっていて、今までとはまた違った『ジキルハイド』が生まれるだろう。

 今日の製作発表では石丸さん、柿澤さんを始め、ルーシー役の笹本玲奈さん・真彩希帆さん、エマ役のDream Amiさん・桜井玲香さん、アターソン役の石井一孝さん・上川一哉さん、ストライド役の畠中洋さん、ダンヴァース役の栗原英雄さん、そして私が登壇した。

 会見は石丸さんと柿澤さんによる「時が来た」の歌唱で始まり、その後上記の面々が登場、トークとフォト・セッションが行われた。その様子はネットニュースなどの記事や動画でご覧いただくことができる。ご興味のある方は検索してみてください。

 『ジキルハイド』は2023年3月11日(土)に開幕。会場は東京国際フォーラム ホールCである。東京公演に続いて名古屋、山形、大阪での公演が予定されている。

 ご期待ください。

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『キングダム』Weekly

12月19日(月)

 舞台『キングダムの稽古が始まっている。

 説明の必要もないであろうが、『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」に連載されている大人気コミックである。スタートより既に16年を超え、コミックスの最新刊は66巻、累計発行部数は9200万部を突破しているという。アニメや実写映画も製作され、その舞台版がいよいよ誕生する。

 舞台『キングダム』はまだどこでも上演されていない「新作」なので、このブログでもあまり具体的なことには触れずにおこうと思う。先入観無しにご観劇いただいた方が絶対に楽しいと思うからである。ただ、ひとつだけお伝えしておきたいのは……

 舞台『キングダム』はミュージカルではない。

 そこだけは、どうぞお間違えのありませんように。

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『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』 東京千穐楽

12月4日(日)

 11月25日より公演を中止していた『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が本日より公演を再開した。そして今日は東京公演の千穐楽。

 「全員がそろって」ではないし、森さんと吉野さんは昨日が東京の千穐楽(のはず)だったので手放しでは喜べないのだが、それでも今日再開できたことは本当に良かったと思う。そして中止となった公演をご観劇予定でいらした皆さん、何というか……本当に残念です。

 さて。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』はこの後ツアーに出発する。大阪を皮切りに、広島、愛知、福岡(で年を越し)、そして長野である。

 神様、どうぞ我々をお守りください!

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『アニー』2023ダンスキッズ・オーディション そして『ヘアスプレー』大千穐楽

11月20日(日)

 丸美屋食品ミュージカルアニー。2023年の“ダンスキッズ”を選ぶオーディションが昨日と今日で行われた。

 『アニー』で振付を担当しているのは広崎うらんさん。うらんさんとダンスチームの皆さんが愛情たっぷりに、そして入念にオーディションを行った。その結果、チーム・バケツとチーム・モップ合わせて12名のキッズが選ばれた。

 オーディションに参加してくれた全員に、この場を借りて拍手を贈りたい。そして、応援してくださったご家族やダンスの先生方には感謝を。皆さんのお力で『アニー』は続いて行くのです。

 12名の顔ぶれは公式サイトでほどなく発表されるだろう。どうぞ楽しみにお待ちいただきたい。

 さて。

 ブロードウェイ・ミュージカルヘアスプレーが名古屋・御園座で大千穐楽を迎えた。

 本来であれば2020年に上演されていた筈の『ヘアスプレー』が、2年遅れではあったが上演に漕ぎ着けた。
 コロナにより東京公演の開幕が2日遅れ、大阪公演は10月29日以降の全公演が中止となったが、こうして大千穐楽を迎えられたことは素直に喜びたい。キャスト、スタッフをはじめとする上演関係者の皆さんや、ご覧いただけなかったお客様の気持ちを思うと、その喜びも中くらいではあるのだが。

 またボルティモアのみんなと会える日が来るだろうか。

 会えたらいいなぁ……。

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『シスター・アクト』Weekly 開幕!

11月14日(月)

 2022年の『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が昨日開幕した。ダブルキャストは森公美子さんと吉野圭吾さんで、もう1組の朝夏まなとさんと大澄賢也さんも今日無事に初日を迎えた。

 期日通りに開幕に漕ぎ着けたことにまずは安堵している。どうかこのまま。どうか千穐楽まで。

 では今回公演のトピックを幾つか。

 入場して最初に目に入る「Sister Act」のロゴが新しくなっている。
 今回の上演より“版権を管理する代理店”が変わったことに伴う変更で(以前はStage Entertainment社、今回からMTI社)、私たちの判断ではないのだが。

 過去の公演ではキャストが客席に降りて行く演出があったのだが今回は見合わせている。
 キャストと観客が安心して交流できる日が戻るのはいつになるのだろう。

 カーテンコールの名物であった「一緒に歌おう踊ろう!!」は今回も実施されている。
 ただし「歌わないで踊ろう!!」である。どうぞ気楽なお気持ちでご参加くださいますように。

 シスター・メアリー・ラザールス役の春風ひとみさんが体調不良で初日より休演。
 が、ほどなく戻っていらっしゃるだろう。代役を見事に務めてくれた桜雪陽子さんに感謝。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』東京公演は12月4日(日)まで。その後、大阪、広島、愛知、福岡、長野へ参ります。

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『シスター・アクト』Weekly

11月7日(月)

 ピアノでの通し稽古を済ませ、オーケストラとキャストの合わせ(通称「オケ合わせ」)を経て、昨日と今日は“リズム隊”での(フル編成のオーケストラではなく選抜メンバーで)通し稽古。今日で稽古場での全行程は終了である。

 毎度同じ感想を述べることになって恐縮なのだが、「オーケストラの演奏を聴く瞬間」がミュージカル製作の中で最もわくわくする瞬間である。

 私事だが、小学校高学年から中学校にかけて「ポップス・イン・デイリー」と言うラジオ番組を聴取していた。FM東京(現在の東京FM)で平日の夕方にオンエアされていた音楽番組なのだが、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』で全編に渡って流れるソウル・ミュージック(フィラデルフィア・ソウル)を初めて耳にしたのがその番組であった。番組で当時のソウル・ミュージックを代表する楽曲「ハッスル」が紹介された時のことは今でも鮮明に覚えている。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』で取り上げられているソウル・ミュージックは1970年代に流行したサウンドである。『ヘアスプレー』では60年代のサウンドが、そして『ウェディング・シンガー』では80年代のサウンドが我々を大いに楽しませてくれた。

 “時代”の特徴的な音楽をフィーチャーしたミュージカルは楽しいなぁ。

 さて。

 東急シアターオーブでは仕込み作業が始まっている。初日まで1週間を切った。(次回もWeeklyなのか……?)

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『シスター・アクト』Weekly

11月1日(火)

 通し稽古。

 立ち稽古は、まず「1場面ずつ」稽古するところから始まって、それが進むと次は「3~4つの場面を繋げて」の稽古に移行する。それが進むといよいよ「通し」稽古である。

 「繋げてみて初めて見えてくること」と言うものがあって、今日も色々なことが見えてきた。「とても良いこと」が少なからず見えてきたし、「調整で更に良くなりそうなこと」も見えてきた。
 なので通し稽古後のノートではそれらのことをカンパニー全体で共有し、次回の通し稽古に備える。

 そして翻訳・訳詞の飯島早苗さんが顔を出してくださった。

 飯島さんとの初仕事は(今は無きル・テアトル銀座で上演された)『春が来た』だから、もう20年の付き合いになる。その後も『プライベート・ライヴズ』『ウェディング・シンガー』『ニューヨークに行きたい!!』などで何度となくお世話になった。
 同世代で、小劇場から出発して幅広い作品を手掛けるようになった経歴など共通点も少なくない。とても親近感を抱いている(少なくとも私は)劇作家のおひとりなのである。

 さて。

 別稽古場ではオーケストラのリハーサルも始まる。稽古場で過ごす時間も残り僅かである。

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2023年のアニーと孤児たち 決定!

10月30日(日)

 2023年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』に登場する「アニー役」と「孤児役」が決定した。

 毎年、その審査は喧々諤々(けんけんがくがく)、発表時刻ギリギリまでかかってようやく納まるところに納まるといった様子なのだが、今年はとうとう発表時刻(17時)に間に合わなかった。それほど今年は参加してくれた皆さんの力量が拮抗していたということなのだが、お待たせしてしまった皆さん、ごめんなさい。

 公式サイトでは現時点ではアニー役の2人だけが紹介されている。が、ほどなく孤児役の皆さんも紹介されるだろう。ネット上のニュースでは既に全員を紹介してくださっているところもある。素早いお仕事、ありがとうございます。

 オーディションでは「選ばれる人」がいれば「選ばれなかった人」がいる。残念ながら選ばれなかった皆さんに私は最大の拍手を送りたい。皆さんが見せてくれた歌、ダンス、演技は私たち審査員一同を心の底から感動させてくれました。

 2023年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』は東京・初台の新国立劇場中劇場で4月22日~5月8日に開催の予定。夏休みには恒例の全国ツアーも行われるはずである。

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『アニー』オーディション

10月29日(土)

 丸美屋食品ミュージカルアニーの「アニーと孤児たち」を選ぶオーディション。毎年今の時期に開催されているのだが、2023年公演に向けての最終審査が今年も今日と明日で行われている。

 既に“動画と書類による審査”が2回に渡って実施され、今日はそれを通過した皆さんと私たち審査員との“対面による”最終オーディションである。
 コロナ禍以前は最終審査に先立つ2次審査も対面で行っていたのだが、現在は対面は最終審査のみになっている。なのでようやく皆さんとお会いすることができました。

 今日の対面審査で更に人数が絞られ、明日はワークショップ審査と演技審査が待っている。そして17時には結果発表……となる予定。

 皆さんが伸び伸びと課題に取り組むことができますように!

 

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