近況報告
12月1日(水)
『ドッグファイト』の初日を開けた後、何をしていたのかを簡単に記しておきます。
9月の後半~10月の末は日本芸術専門学校で学生たちが出演する公演『ハイスクール・ミュージカルJR.』を演出していました。
ミュージカルを学ぶ専門学校生(一部高校生も)たちのための公演で、なので会場は学校内の劇場ですし、キャストも(ゲストのひのあらたさんを除いて)全員が在校生です。
が、スタッフには翻訳・訳詞の高橋亜子さんをはじめ、音楽監督の玉麻尚一さん、振付の青木美保さん、舞台美術の松生紘子さん、照明の岡田勇輔さん、音響の大野美由紀さん、歌唱指導の西野誠さん・三木麻衣子さん……そして私と、錚々たるプロフェッショナルが揃っていました。
11月の頭~現在は映画演劇文化協会が主催するミュージカル・アカデミーで『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~JR.』の稽古中です。
こちらもキャストはアカデミー生(と卒業生)で、稽古場での公演ではありますが、衣裳や照明やワイヤレス・マイクありの本格的な公演を目指しています。
どちらの作品にも題名の末尾に「JR.」の文字が付いていますが、これはミュージカル作品の版権を管理しているMTIと言う会社が用意している「アマチュアや学生向けのライセンス作品」であることを示しています。
そのオフィシャル・サイトへのリンクを張っておきますのでご興味のある方はご覧いただきたいのですが、この「ブロードウェイ・ジュニア」と呼ばれる作品群ではストーリーやミュージカル・ナンバーが短縮(或いはカット)されていて、「本物」よりも手軽にミュージカルの上演が体験できるようになっているのです。
私は今までに『ヘアスプレーJR.』『フェームJR.』『ハイスクール・ミュージカルJR.』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~JR.』そして『アニーJR.』(これは図らずもアマチュアではないカンパニーでの上演でしたが)を演出してきました。恐らく我が国で最も「ブロードウェイ・ジュニア」シリーズに精通している演出家だと思います。
ミュージカル俳優を目指すためには歌やダンスのレッスンは不可欠です。しかしどんなに熱心にレッスンを積み重ねても、レッスンだけでは良い俳優は育ちません。なので今回のように“作品の上演”を通して「実際のミュージカルの現場で求められること」を体験してもらう必要があるのです。
因みに、ディズニーの最新アニメーション・ミュージカル『ミラベルと魔法だらけの家』でミラベル役の日本語吹き替えを担当している斎藤瑠希さんは、前回(3年前)の『ハイスクール・ミュージカルJR.』でヒロインのガブリエラ・モンテス役を演じていました。
今回のキャストの中からも将来のミュージカル界を背負って立つような才能が羽ばたきますように!
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