カテゴリー「日記/2021年」の記事

近況報告

12月1日(水)

 『ドッグファイト』の初日を開けた後、何をしていたのかを簡単に記しておきます。

 9月の後半~10月の末は日本芸術専門学校で学生たちが出演する公演ハイスクール・ミュージカルJR.を演出していました。

 ミュージカルを学ぶ専門学校生(一部高校生も)たちのための公演で、なので会場は学校内の劇場ですし、キャストも(ゲストのひのあらたさんを除いて)全員が在校生です。
 が、スタッフには翻訳・訳詞の高橋亜子さんをはじめ、音楽監督の玉麻尚一さん、振付の青木美保さん、舞台美術の松生紘子さん、照明の岡田勇輔さん、音響の大野美由紀さん、歌唱指導の西野誠さん・三木麻衣子さん……そして私と、錚々たるプロフェッショナルが揃っていました。

 11月の頭~現在は映画演劇文化協会が主催するミュージカル・アカデミー『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~JR.』の稽古中です。
 こちらもキャストはアカデミー生(と卒業生)で、稽古場での公演ではありますが、衣裳や照明やワイヤレス・マイクありの本格的な公演を目指しています。

 どちらの作品にも題名の末尾に「JR.」の文字が付いていますが、これはミュージカル作品の版権を管理しているMTIと言う会社が用意している「アマチュアや学生向けのライセンス作品」であることを示しています。
 そのオフィシャル・サイトへのリンクを張っておきますのでご興味のある方はご覧いただきたいのですが、この「ブロードウェイ・ジュニア」と呼ばれる作品群ではストーリーやミュージカル・ナンバーが短縮(或いはカット)されていて、「本物」よりも手軽にミュージカルの上演が体験できるようになっているのです。

 私は今までに『ヘアスプレーJR.』『フェームJR.』『ハイスクール・ミュージカルJR.』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~JR.』そして『アニーJR.』(これは図らずもアマチュアではないカンパニーでの上演でしたが)を演出してきました。恐らく我が国で最も「ブロードウェイ・ジュニア」シリーズに精通している演出家だと思います。

 ミュージカル俳優を目指すためには歌やダンスのレッスンは不可欠です。しかしどんなに熱心にレッスンを積み重ねても、レッスンだけでは良い俳優は育ちません。なので今回のように“作品の上演”を通して「実際のミュージカルの現場で求められること」を体験してもらう必要があるのです。

 因みに、ディズニーの最新アニメーション・ミュージカル『ミラベルと魔法だらけの家』でミラベル役の日本語吹き替えを担当している斎藤瑠希さんは、前回(3年前)の『ハイスクール・ミュージカルJR.』でヒロインのガブリエラ・モンテス役を演じていました。

 今回のキャストの中からも将来のミュージカル界を背負って立つような才能が羽ばたきますように!

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アニーと孤児たち 決定!

11月14日(日)

 2022年のアニーと孤児たちが無事に決定した(公式サイトの速報はこちら)。

 今年も素敵なアニーと孤児たちに出会うことができた。既に稽古が待ちきれないほど全員が素敵である。

 素敵だったのは選ばれたみんなだけではない。オーディションに参加してくれたひとりひとりが、とにかくもう本当に素敵だった。
 このオーデイションに挑戦してくれた全員に心から拍手を送りたい。そして子供たちを応援してくださったご家族の皆さんに心から感謝を申し上げたい。

 2022年、劇場を取り巻く環境はどうなっているだろう。2021年の『アニー』は「緊急事態仕様の“休憩なしショートカット・バージョン”」での上演であったが、果たして来年は……?。

 2022年はどうか全公演が開催されますように。
 そして、どうかお客さまが安心してご来場できる環境が整っていますように。

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2022年の『アニー』

11月13日(土)

 丸美屋食品ミュージカル『アニー』の「2022年の“アニー役”と“孤児役”」を選ぶ最終オーディションが今日と明日で行われている。

 12月のクリスマス・コンサートを含めて全公演が中止となった昨年(2020年)は、秋に予定されていた2021年に向けてのオーディションも開催されずに終わった。なのでこれは2年ぶりのオーディションである。

 今年のオーディションで今までと異なるのは“対面”で行われていた2次審査が“ビデオ審査”に置き換わったことであろう。
 1次審査を通過した応募者の皆さんに2次では東京・麹町の日本テレビまで足を運んでもらうのは例年通りだが、そこに私たち審査員はおらず、そこでは歌や踊りや台詞などの課題をビデオに収録し、その映像を各審査員が後ほど個別に審査する、と言う形が取られた。

 2次審査の結果、応募者の人数が更に絞られ、その絞られた人数が今日と明日、最終審査に臨んでいる。
 最終審査は新型コロナの感染状況が落ち着いていることもあって対面である。ただし例年以上に2次審査で人数を絞り、応募者にマスクを外してもらう課題では1人ずつ、複数の子供たちが顔を合わせる課題ではマスクは着用のままである。

 明日はいよいよ2022年のアニー役と孤児役が決まる。発表は(何かアクシデントが発生しない限り)明日の17時である。

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『ドッグファイト』通信 2021 大千穐楽!

10月24日(日)

 ミュージカル『ドッグファイト』が大千穐楽を迎えた。

 9月17日に東京のシアタークリエで初日の幕を開け、愛知公演を挟んで、そして今日、大阪のシアター・ドラマシティで全公演を“無事”に終了した。今日まで無事を維持し続けたキャスト、バンド・メンバー、そしてスタッフの皆さん、本当に本当にお疲れさまでした。

 最初のヴァージョンの『ドッグファイト』日本初演は2015年。再演は2017年だった。今回のニュー・ヴァージョンには、それ以降の世の中の動きと、それに対する私の感じ方が反映されている。正確を期するならば、私だけでなくキャスト、クリエイティブ・チーム、カンパニー全体の感じ方が現れているはずである。

 初演当時と比べて世界はより良いよい方向に進んだだろうか。ある部分では進んだだろうと思う。別の部分ではそうではなかったかも知れない。むしろ悪くなったことも少なからずあるだろう。

 2015年のプログラムの文章で、私は劇中のローズの歌を引用し「きっと もっと できるはず」と記している。

 そうなんだ。きっともっとできるはず、なんだ。

 遠くない将来、もう1度愛すべき3匹の蜂たちと再会できることを信じたい。その時には世界が今より少しでも良い方向に進んでいることを期待して。

 最後に、ご来場くださった皆さん、ご声援くださった皆さん、無事だったのは皆さんのご協力の賜物です。感謝のしようもありません。

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『ドッグファイト』通信 2021 東京千穐楽!

10月4日(月)

 ミュージカル『ドッグファイト』東京公演が本日無事に千穐楽の幕を下ろした。

 “無事”と言う言葉を使うことを躊躇する場面が少なくない昨今であるが、今日はいいだろう。無事にシアタークリエでの全公演を終えたのだから。
 ご来場くださった皆さん、そしてご声援くださった皆さん、心から御礼申し上げます。そしてカンパニーの皆さん、お疲れさまでした。

 が、しかしひと息ついている暇は無く、スタッフはシアタークリエを超が付くくらい急いでバラし、荷物(大道具・小道具や照明・音響機材、衣裳・ウィッグなど一式)を超特急で出し、その足で愛知へ旅立った。愛知公演が明後日に開幕するので、明日の朝イチから仕込み作業なのである。

 それはともかく、新生『ドッグファイト』は前回までのヴァージョンとはまた違った素敵なミュージカルに仕上がった。緊急事態宣言下の上演でご来場がままならない方も少なくなかったであろうが、多くの方から『ドッグファイト』を愛してくださる声が届いていた。

 何よりも嬉しいことである。

 東海地方の皆さん、お待たせしました。いよいよです。
 既に“スリー・ビーズ・ロス”の方はどうぞ日本特殊陶業市民会館ビレッジホールへ。

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『ドッグファイト』通信 2021 初日!

9月17日(金)

 初日。

 ……であるが、その前にゲネプロ。その前に初日のお祓い。その前に直しの作業をいくつか。

 ゲネプロには翻訳の小田島恒志さんと訳詞の高橋亜子さんがいらしてくださった。
 現在は感染症対策のため稽古場への立ち入りに制限がかけられていて、関係者でも以前のように稽古場に来ていただくことが難しい。なのでお2人にもようやく今日、ニュー『ドッグファイト』をご覧いただくことができた。

 ゲネプロでは色々と“愉快なこと”が起きた。
 「ゲネプロの出来がいいと初日の出来はよくない」というジンクスがこの世界にはあるので、“愉快な”ゲネプロは“よい兆し”である。そう思わないと演出家の気持ちが持たない……という事情も無くはないが。

 それはともかく、ゲネプロ後は慌ただしくノート。そして18時。ニュー『ドッグファイト』の開幕である。

 ジンクス通りのとてもよい初日であったと思う。少なくとも私にはそう思えた初日であった。カーテン・コールではキャストを代表して屋良さんがご挨拶。コロナからの帰還を報告、千穐楽までの無事を誓った。

 これで『ドッグファイト』通信 2021はお終いである。ご愛読ありがとうございました。次は『ラ・カージュ・オ・フォール』通信 2022。年明け頃から……の予定です。

 ミュージカル『ドッグファイト』東京公演はシアタークリエにて10月4日まで。その後は愛知と大阪へ参ります。

 それではまた。劇場で。

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『ドッグファイト』通信 2021

9月16日(木)

 舞台稽古2日目。

 午前中は照明の修正やテクニカル・リハーサル。午後イチでプレス・コール。
 プレス・コールでは屋良さん、昆さん、藤岡さん、大久保さん、そして壮さんがご登壇、マスコミの皆さんにご取材いただく。ミュージカル・ナンバーも3曲ご披露したので、ネタバレを気になさらない方はネットやテレビのショービズ・ニュースをチェックいただきたい。

 その後、舞台稽古。昨日1幕を終わらせているので今日は2幕。

 劇場は楽しいなあ!!!(困難だらけだけど)

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『ドッグファイト』通信 2021

9月15日(水)

 舞台稽古1日目。

 午前中はバンドの皆さんと音響チームのサウンド・チェック。並行して照明合わせの続き。そして午後イチからいよいよ舞台稽古スタート。
 舞台監督の松村わかなさんによる舞台上・舞台裏のオリエンテーションの後、幕開きから台本順に場当たり。衣裳、ヘアメイク、舞台美術、照明、音響、そして生演奏のバンド。全てががそろった環境で、いままで稽古してきたことの総仕上げである。

 劇場は楽しいなあ! (困難も少なくないけど)

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『ドッグファイト』通信 2021

9月14日(火)

 終日道具調べ・照明合わせ、昨日の続き。時々音響チームの調整。楽屋周りでは衣裳チーム・ヘアメイクチームの準備作業。

 劇場入りしてから初日まではいつだって時間との闘いである。なので作業が深夜に及ぶことも今までは少なくなかった。
 が、コロナ禍以降は深夜作業を行うことはほぼ無くなった。その分初日までに必要となる日にちは増えるわけであるが(そしてその分公演回数は減ることになる)、それでも安全を優先する、と言うのが現在の演劇業界の大勢となっている。

 安全はすべてに優先されなければならない。

 今日のお昼は白米ではなく、お赤飯を含むおこわのお弁当であった。演出助手の末永さんが喜色満面であったことは言うまでもない。

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『ドッグファイト』通信 2021

9月13日(月)

 午前中は照明のフォーカス合わせ。午後から道具調べ・照明合わせ。

 『ドッグファイト』の照明デザイナーは倉本泰史さんである。倉本さんとは、本来なら昨年の『巌流島』でご一緒するはずであった。が、『巌流島』は公演中止。今回が初めてのお仕事となる。
 今日は1幕の半分ほどまで照明のデザインを進めて終了、続きはまた明日。

 今日はお昼のお弁当がカレーだったので、演出助手の末永さんがご満悦であったことを付記しておきたい(こちらをご参照のこと)。

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