カテゴリー「『ローマの休日』」の記事

『ローマの休日』通信 大千穐楽

1月12日(火)

 ミュージカル『ローマの休日』が博多座で大千穐楽を迎えた。

 昨年の10月4日に帝劇で開幕し、12月の御園座を経て、今日で全日程を無事に終えた。千穐楽までこぎつけた公演は、私にとっては『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』以来である。

 いつもと変わらない文章で恐縮だが、ご来場・ご声援くださった皆さんに、そしてキャスト・オーケストラをはじめとする公演関係者の皆さんに心より御礼申し上げたい。特に舞台監督の佐藤博さんと、あの厄介な舞台転換を鮮やかに遂行してくださった皆さんに。あれはもう魔法です。

 劇場を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。帝劇で『ローマの休日』が開幕した頃に想像していたのはもう少し楽観的な年末年始であった。残念だが現実は厳しい。
 が、しかし私はそれでも前を向いていたい。前を向いて生きることの素晴らしさ、美しさを私は『ローマの休日』に教わった。

 前を向いて歩いていきましょう。

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『ローマの休日』通信 福岡公演開幕

1月1日(金)

 ミュージカル『ローマの休日』福岡公演が開幕した。

 福岡公演の会場は博多座である。

 博多座は1999年の5月30日に開場した演劇専用劇場である。
 『ローマの休日』は博多座の“こけら落とし公演”の2作品目として同年7月に上演されている(博多座で上演された最初のミュージカル!)。博多座ではそれ以来、22年ぶりの上演となる。

 博多座のTwitterによれば「博多座でミュージカルが上演されるのは丸1年ぶり」であるらしい。ということは『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』以来のミュージカルだろうか。あれからまだ1年……なのだなぁ。

 さて。

 初日の今日は土屋アンと藤森アーヴィングである。

 博多座にはお正月から沢山のお客様がご来場くださった。そしていつものように沢山の拍手をいただいた。
 強力な空調設備のお蔭で吊り物(舞台上に吊られている大道具や幕類など)が若干揺れて、本番中客席でヒヤッとすることが何度かあった。が、大事には至らず、初日はつつがなく終演した。

 カーテン・コールではキャストを代表して土屋さんからご挨拶。何度目かのカーテン・コールからはスタンディング・オベーションであった。
 明日は朝夏アンと太田アーヴィングの初日。朝夏さんからご挨拶がある予定。

 『ローマの休日』福岡公演は1月12日(火)まで。
 最後までどうか無事でありますように。

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『ローマの休日』通信 仕事納め

12月31日(木)

 2020年が暮れようとしている。

 どなたにとってもそうであったに違いないが、私にとっても忘れられない1年であった。

 3月の日大芸術学部演劇学科での実習発表『パパ・アイ・ラブ・ユー』を皮切りに、『アニー』『ヘアスプレー』『巌流島』と4作品が立て続けに公演中止となった。やるべき仕事、出かけるべき現場が無くなり途方に暮れていた私は、『ローマの休日』の台本・音楽づくりに専念することで春から夏を耐え忍んだ。

 その『ローマの休日』も公演中止に追い込まれるのではないか……と一時は思われた。が、幸いなことにそうはならなかった。『ローマの休日』の準備と稽古に打ち込むことで夏から秋も乗り切って、そして今日を迎えている。

 その『ローマの休日』もいよいよ公演最終地・福岡での幕が上がる。2度のゲネプロを無事に終え、明日が初日である。
 年末も年末、大晦日の夜までお付き合いくださったキャスト、オーケストラ、公演スタッフ、そして劇場スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 さて。

 2021年はどんな年になるだろう。
 人類にとって2021が良い年でありますように。

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『ローマの休日』通信 愛知公演開幕

12月19日(土)

 ミュージカル『ローマの休日』愛知公演が開幕した。

 愛知公演の会場は名古屋・伏見の御園座(みそのざ)である。

 御園座は明治29年(1896)に創業した大変に歴史のある劇場で、何度かの建て替えを経て、現在の劇場は2018年に開場した。
 新劇場になってからは昨年の『ダンス オブ ヴァンパイア』に続いての訪問となるが、建て替えの以前にも随分とお世話になっている。20代で私が演出部だった時代に、森繁久彌さんの公演などで何度となく訪れた。思い出も少なくないが、それはまた別の話。

 さて『ローマの休日』である。

 客席は間隔を開けた配置で販売されている。それでも今日は少なくないお客様がご来場くださった。ダブルキャストは王女が土屋太鳳さんでアーヴィングが太田基裕さん。ジョーは愛知以降は加藤和樹さんのシングルである。

 人と接することを避けることが日常となっている今では、客席のお客様の息遣いに触れただけでも胸が熱くなる。それに加えてオーケストラの生演奏、舞台上の“マスクをしていない”人々の交流。表情が見えることがこんなにも雄弁であったとは。

 カーテン・コールでは立ち上がって拍手してくださる方々も。この日を待ち望んでいたのは我々だけだは無かったのだなぁ……。

 明日はダブルキャストのもうひと組、朝夏まなとさんと藤森慎吾さんの初日である。キャストのシャッフルは明後日から始まる。

 『ローマの休日』愛知公演は12月25日(金)まで。
 ご無理のない範囲でどうぞよろしくお願いいたします。

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『ローマの休日』通信

12月8日(火)

 『ローマの休日』は現在、愛知/御園座公演(12月19日初日)と福岡/博多座公演(2021年1月1日初日)に向けての稽古の真っ最中である。

 『ローマの休日』では舞台転換に劇場機構を多用している。
 劇場機構と言うのは“回り舞台”とか“迫り(せり)”などの舞台設備のことを言うのであるが、帝劇と御園座や博多座とではその劇場機構(のサイズや位置)が異なるので、各劇場の機構に合わせて大道具の飾り方や転換の手順、キャストの位置や動線などを調整する必要が出てくる。

 東京公演終了後、既にひと月以上経ってもいるので、“思い出し”を兼ねて全国ツアー・ヴァージョンの稽古が行われているのである。

 今日の稽古場は、帝劇公演に向けて稽古していた9月の稽古場とは何だか印象が違っていた。みんな楽しそう……と言うか、みんな9月の稽古時より仲良しになっている!

 しかし、考えてみればそれも当然であろう。9月の稽古の後、キャストの皆さんは1か月に及ぶ本番を一心同体で乗り切ってきたわけである。仲良くならない方がどうかしている。

 と言うわけで、稽古場のあまりにも楽しそうな雰囲気にちょっと気おされた私であった。

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『ローマの休日』 東京公演千穐楽

10月28日(水)

 ミュージカル『ローマの休日』東京公演が無事に千穐楽を迎えた。

 無事にこの日を迎えられたことは奇跡でもなんでもなく、関係者のひとりひとりが感染症対策に地道に取り組んだことの結果だと思う。関係者にはキャストやオーケストラ、舞台裏のスタッフだけでなく、劇場の表を預かる皆さん、そしてお客様も含まれる。皆さんの冷静な行動に心から敬意を表したい。

 劇場にお越しくださった皆さん、改めてご来場ありがとうございました。そして劇場にお越しにならなかった(或いは“なれなかった”)皆さん、遠くない将来にきっと劇場でお目にかかりましょう。その日が来ることを私は希望を持って待っています。

 『ローマの休日』カンパニーは少しのお休みをいただいた後、12月には名古屋の御園座へ、1月には福岡の博多座へ参ります。その時には今よりも状況が少しでも良くなっていることを願ってやみません。

 最後に、東京公演で全出演回を終えた平方元基さん、本当にお疲れさまでした。いつかまたローマで再会できますように!

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『ローマの休日』通信 ダブル・キャスト初日

10月5日(月)

 ダブル・キャストの朝夏さん、平方さん、藤森さんの初日。

 開演前の客席が昨日ほど緊張感をみなぎらせていないように感じたのは、お客様が昨日よりもくつろいでいらしたからなのか。それとも私自身の緊張が昨日ほどではなかっただけなのか?
 それはともかく、今日が初日の3人はきっと大変な重圧の中にいたであろうはずなのに、そんなことを全く感じさせない堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。そして今日も“昨日に勝るとも劣らない”素敵な初日であった。観劇中の私の「ヒヤヒヤ」度も格段に低かったし。

 明日からキャストのシャッフルが始まる。ご来場くださった皆さんにはぜひ“異なる組み合わせ”でもご覧いただきたいと思う。違う楽しさ、違う感動に出会えるはずである。

 これで『ローマの休日』通信は終了である。ご愛読ありがとうございました。
 今の心境を告白すれば「20年前に出された宿題をようやく提出し終えたみたいな感じ」である。ただし、提出しただけで採点はこれからであるが。(いい点数がつくといいなぁ…)

 ミュージカル『ローマの休日』東京公演は10月28日まで。12月には愛知/御園座、1月には福岡/博多座に参ります。

 皆さん、どうぞ劇場へ!

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『ローマの休日』通信 初日

10月4日(日)

 初日である。

 昨日のうちにGPの確認・修正は済ませているので、今日の公式メニューは「初日のお祓い(おはらい)」からとなる。が、昨日のGPで上手くいかなかったシーン・チェンジがあるので、お祓いの前にスタッフのみで該当個所を再度テクリハ。
 お祓いの後も、小道具の直しが出た個所をキャストとあたったり、オーケストラの音を確認したり……と、開幕に向けての最終調整は続く。

 初日の今日は17時開演である。

 開演前の場内は、“会話を控えるよう”に劇場からお客様にお願いが出されていることもあって静かである。1ベルが鳴り、皆さんが着席されてもその静けさは続く。場内の緊張感も私の緊張感もいやがうえにも高まる。
 チューニングと共に場内が暗くなる。スポットライトが指揮の若林さんを照らし出す。と、客席から思いのほか力強い拍手が。私の緊張は安堵に変わった。

 今日は脚本の堀越眞さん、作詞の斉藤由貴さんと並ぶ席で観た。初日の演出家につきものの「ヒヤヒヤしながら」の観劇ではあったのだが、終わってみれば素敵な初日であったと思う。

 終演後には乾杯も無く楽屋を訪問するお客様もいない。まだ稽古が続いているように錯覚しそうになるが、幕は開いたのである。
 明日はダブル・キャストのもうひと組、朝夏さん、平方さん、藤森さんの初日である。

 明日も素敵な初日になりますように。

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『ローマの休日』通信

10月3日(土)

 GP。

 グランプリ(仏語/Grand Prix)ではない。ゲネラルプローベ(独語/Generalprobe)である。日本の演劇界では「ゲネプロ」「ゲネ」などと称することが多いのだが、ほぼすべてを本番と同様に行う“初日前の最後の通し舞台稽古”のことである。

 稽古場での“ピアノ通し”もそうであったが、ダブル・キャストのため今日のGPも2回である。シングル・キャストの皆さんやオーケストラ、公演スタッフの皆さんにはちょっと過酷なスケジュールである。
 が、「鉄は熱いうちに打て」という言葉もあるように、“1回目の感触が残っている状態での2回目”というのは、稽古としてはかなり有益である。スタッフ・サイドのテクニカル面も含めて、1回目と比べてあらゆる部分が洗練された2回目であった。

 1回目、2回目ともにGP終了後、キャストと演出チーム、歌唱指導チーム、振付チーム、そしてアクションの渥美さんは稽古場に集合して確認と修正。舞台ではテクニカル面の修正と調整が重ねられる。

 さて。

 明日は初日。ダブル・キャストは土屋さん、加藤さん、太田さんの登板である。幕間の休憩は30分で、カーテン・コールを含めて全体では3時間弱の上演時間を想定している。

 今回の『ローマの休日』の上演が決まったのは何年も前のことである。その時点で「世の中がこんな風になっている」とは誰ひとり想像しなかった。が、こんな風になってみて改めて思うのは、『ローマの休日』は今の私たちに必要な作品なのだ、ということである。

 帝劇をはじめ、劇場街では何か月にも渡って予定されていた公演がキャンセルとなった。『ローマの休日』は図らずも帝劇の通常公演再開の第1弾となる。

 千穐楽まで何が何でも無事でありますように。

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『ローマの休日』通信

10月2日(金)

 午前中は道具調べ・照明合わせの続き。その後、テクニカル・リハーサルの続き。そしてその後、舞台稽古の続き。

 4日間にわたる舞台稽古を無事に終了。明日はゲネプロ。

【「全ての道はローマに通ず」第11回】
 ミュージカル『ローマの休日』は海を越えた。韓国のソウルで、2000年の10月28日から11月5日まで“シンシ・ミュージカル・カンパニー(Musical Company,Seensee)”により韓国語に翻訳されて上演されたのである。
 手元にその時のチラシがあるのだが、当然ながらハングルで記されていて、ハングルにまったく馴染みのない私には残念ながら解読不能である。理解可能なのは「Based on The Paramount Pictures Film"Roman Holiday"」と「Book by MAKOTO HORIKOSHI」「Music by MICHIRU OHSHIMA」「Lyrics by YUKI SAITO」「Original Production TOHO MUSIC co.LTD」のみである。
 著作権者ではない私の名前は当然ながら無い。(第2部終わり/あるのか第3部!?)

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