カテゴリー「日記/2020年」の記事

『ローマの休日』通信 ダブル・キャスト初日

10月5日(月)

 ダブル・キャストの朝夏さん、平方さん、藤森さんの初日。

 開演前の客席が昨日ほど緊張感をみなぎらせていないように感じたのは、お客様が昨日よりもくつろいでいらしたからなのか。それとも私自身の緊張が昨日ほどではなかっただけなのか?
 それはともかく、今日が初日の3人はきっと大変な重圧の中にいたであろうはずなのに、そんなことを全く感じさせない堂々としたパフォーマンスを見せてくれた。そして今日も“昨日に勝るとも劣らない”素敵な初日であった。観劇中の私の「ヒヤヒヤ」度も格段に低かったし。

 明日からキャストのシャッフルが始まる。ご来場くださった皆さんにはぜひ“異なる組み合わせ”でもご覧いただきたいと思う。違う楽しさ、違う感動に出会えるはずである。

 これで『ローマの休日』通信は終了である。ご愛読ありがとうございました。
 今の心境を告白すれば「20年前に出された宿題をようやく提出し終えたみたいな感じ」である。ただし、提出しただけで採点はこれからであるが。(いい点数がつくといいなぁ…)

 ミュージカル『ローマの休日』東京公演は10月28日まで。12月には愛知/御園座、1月には福岡/博多座に参ります。

 皆さん、どうぞ劇場へ!

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『ローマの休日』通信 初日

10月4日(日)

 初日である。

 昨日のうちにGPの確認・修正は済ませているので、今日の公式メニューは「初日のお祓い(おはらい)」からとなる。が、昨日のGPで上手くいかなかったシーン・チェンジがあるので、お祓いの前にスタッフのみで該当個所を再度テクリハ。
 お祓いの後も、小道具の直しが出た個所をキャストとあたったり、オーケストラの音を確認したり……と、開幕に向けての最終調整は続く。

 初日の今日は17時開演である。

 開演前の場内は、“会話を控えるよう”に劇場からお客様にお願いが出されていることもあって静かである。1ベルが鳴り、皆さんが着席されてもその静けさは続く。場内の緊張感も私の緊張感もいやがうえにも高まる。
 チューニングと共に場内が暗くなる。スポットライトが指揮の若林さんを照らし出す。と、客席から思いのほか力強い拍手が。私の緊張は安堵に変わった。

 今日は脚本の堀越眞さん、作詞の斉藤由貴さんと並ぶ席で観た。初日の演出家につきものの「ヒヤヒヤしながら」の観劇ではあったのだが、終わってみれば素敵な初日であったと思う。

 終演後には乾杯も無く楽屋を訪問するお客様もいない。まだ稽古が続いているように錯覚しそうになるが、幕は開いたのである。
 明日はダブル・キャストのもうひと組、朝夏さん、平方さん、藤森さんの初日である。

 明日も素敵な初日になりますように。

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『ローマの休日』通信

10月3日(土)

 GP。

 グランプリ(仏語/Grand Prix)ではない。ゲネラルプローベ(独語/Generalprobe)である。日本の演劇界では「ゲネプロ」「ゲネ」などと称することが多いのだが、ほぼすべてを本番と同様に行う“初日前の最後の通し舞台稽古”のことである。

 稽古場での“ピアノ通し”もそうであったが、ダブル・キャストのため今日のGPも2回である。シングル・キャストの皆さんやオーケストラ、公演スタッフの皆さんにはちょっと過酷なスケジュールである。
 が、「鉄は熱いうちに打て」という言葉もあるように、“1回目の感触が残っている状態での2回目”というのは、稽古としてはかなり有益である。スタッフ・サイドのテクニカル面も含めて、1回目と比べてあらゆる部分が洗練された2回目であった。

 1回目、2回目ともにGP終了後、キャストと演出チーム、歌唱指導チーム、振付チーム、そしてアクションの渥美さんは稽古場に集合して確認と修正。舞台ではテクニカル面の修正と調整が重ねられる。

 さて。

 明日は初日。ダブル・キャストは土屋さん、加藤さん、太田さんの登板である。幕間の休憩は30分で、カーテン・コールを含めて全体では3時間弱の上演時間を想定している。

 今回の『ローマの休日』の上演が決まったのは何年も前のことである。その時点で「世の中がこんな風になっている」とは誰ひとり想像しなかった。が、こんな風になってみて改めて思うのは、『ローマの休日』は今の私たちに必要な作品なのだ、ということである。

 帝劇をはじめ、劇場街では何か月にも渡って予定されていた公演がキャンセルとなった。『ローマの休日』は図らずも帝劇の通常公演再開の第1弾となる。

 千穐楽まで何が何でも無事でありますように。

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『ローマの休日』通信

10月2日(金)

 午前中は道具調べ・照明合わせの続き。その後、テクニカル・リハーサルの続き。そしてその後、舞台稽古の続き。

 4日間にわたる舞台稽古を無事に終了。明日はゲネプロ。

【「全ての道はローマに通ず」第11回】
 ミュージカル『ローマの休日』は海を越えた。韓国のソウルで、2000年の10月28日から11月5日まで“シンシ・ミュージカル・カンパニー(Musical Company,Seensee)”により韓国語に翻訳されて上演されたのである。
 手元にその時のチラシがあるのだが、当然ながらハングルで記されていて、ハングルにまったく馴染みのない私には残念ながら解読不能である。理解可能なのは「Based on The Paramount Pictures Film"Roman Holiday"」と「Book by MAKOTO HORIKOSHI」「Music by MICHIRU OHSHIMA」「Lyrics by YUKI SAITO」「Original Production TOHO MUSIC co.LTD」のみである。
 著作権者ではない私の名前は当然ながら無い。(第2部終わり/あるのか第3部!?)

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『ローマの休日』通信

10月1日(木)

 午前中はスタッフのみでテクニカル・リハーサル。午後から舞台稽古、昨日の続き。

 『ローマの休日』は劇場入りしてからでないと試せないこと、決められないことが膨大にある。なのでテク・リハも舞台稽古も一筋縄では行かない。

【「全ての道はローマに通ず」第10回】
 『ローマの休日』初演の製作発表が行われたのは1997年10月29日であった。会場に選ばれたのは高輪プリンスホテルの貴賓館で、冒頭で“劇中のワン・シーンを再現する”など、なかなか力の入った製作発表であった。
 再現されたのはラスト・シーンである。
 式武官に扮したキャストのひとりが製作発表に集まってくださった取材陣の前に進み出る。式武官がアン王女のお出ましを告げると、アン王女役の大地真央さんが(本番さながらの扮装で)音楽とともにらせん階段を下りてくる。階下で待ち受ける取材陣の中にジョー・ブラッドレー役の山口祐一郎さんが(やはり扮装で)紛れていて、アン王女に質問をすると……という趣向であった。
 今回は時節柄製作発表が行われなかったのでちょっと寂しい。

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『ローマの休日』通信

9月30日(水)

 午前中はオーケストラと音響チームのサウンド・チェック。午後からスタッフだけでテクニカル・リハーサル。そののち舞台稽古。

【「全ての道はローマに通ず」第9回】
 『ローマの休日』のミュージカル・ナンバーは曲先行で(歌詞が後から)作られて行った。
 大島さんから届いた候補曲についてのミーティングが1997年の10月18日にあった。この時には確か3~4曲の候補があり、その中から2曲が採用となった。後に幕開きの「謁見の歌」になる曲(今回は不使用)と、後に「ローマの休日」になる2曲である。
 「ローマの休日」になった曲は、この時点では今とは異なるAメロ(最初の部分のメロディ)を持っていた。が、Bメロ(中間部分のメロディ)とCメロ(最後の部分のメロディ)は現在皆さんが知っている「ローマの休日」である。Bメロ、Cメロがことのほか素敵だったので、Aをやり直していただくことでこの曲も採用となった。翌年10月に迎える初日のほぼ1年前のことである。

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『ローマの休日』通信

9月29日(火)

 朝から道具調べ・照明合わせ、昨日の続き。その後、スタッフのみでテクニカル・リハーサル。更にその後、キャストも入ってテクニカル中心の舞台稽古。

【「全ての道はローマに通ず」第8回】
 大島さんとの顔合わせの2日後、1997年の6月12日に(私が参加してから初の)脚本打ち合わせが行われた。その時点で既に堀越眞さんの手になる“第1稿”が印刷されていた。
 その後“第2稿”、“準備稿”、準備稿に演出プランやセット・デザインなどを記入した“スタッフ用準備稿”、“決定稿(歌詞なし)”、“決定稿(歌詞入り)”が開幕までに印刷されることになる。
 最終稿となった“決定稿(歌詞入り)”であるが、王女が2幕で歌う「誓い」の歌詞は未掲載であった(まだ曲が仕上がっていなかったので)。

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『ローマの休日』通信

9月28日(月)

 終日道具調べ・照明合わせ。

 美術デザイナーの松井さん、照明デザイナーの高見さん、音響デザイナーの山本さんとは『ヘアスプレー』でもご一緒するはずであった。映像デザイナーの栗山さんには『巌流島』でもお世話になることになっていた。

 今回は皆さんとご一緒することができて本当に嬉しい。

【「全ての道はローマに通ず」第7回】
 大島ミチルさんに初めてお会いしたのは映画『ローマの休日』のビデオを鑑賞した翌日、1997年の6月10日であった。大島さんに会うので慌てて映画を見た、と言うこともできるのだが。
 お目にかかったのは帝劇の地下にあった日本料理店である。話がお互いの年齢のことになり大島さんと私が同年齢だということが判明すると、大島さんはしきりに「同世代の演出家とはやり難いんだよなぁ……」とおっしゃった。

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『ローマの休日』通信

9月27日(日)

 稽古場最終日。“オケ選抜メンバー”で2回目の通し稽古。

 昨日とキャストが異なるので、昨日とはまた“ひと味違う”『ローマの休日』であった。が、『ローマの休日』の楽しさ、華やかさは何ひとつ変わらない。
 通しの後はいつものように全体でノート。6週間に及んだ稽古場での作業を打ち上げた。

 稽古を終えて劇場のチームと合流。道具調べ・照明合わせに入る。

 今回の『ローマの休日』は舞台美術、その転換と照明・映像、そして音楽が密接に絡み合っている。道具調べ・照明合わせも、いつも以上に神経を使いながら。

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『ローマの休日』通信

9月26日(土)

 オケ合わせの翌日は本来ならば“オケ付き通し稽古”である。が、感染症対策のために今回はオーケストラの“選抜メンバー”で通し稽古。

 ここ何日かの(昨日のオケ合わせも含む)稽古の成果が表れた、収穫の多い通し稽古であったと思う。新鮮で、自然で、スピード感があって、笑いと感動に満ちた『ローマの休日』だった。
 通し稽古後はいつものように全体でノート、明日に向けての課題を共有する。その後、更にいくつかの場面をあたる。

 劇場では昨日に引き続き仕込み作業、そして照明のフォーカス合わせなどが行われている。

 劇場でのスタッフの作業もコロナ以前とは様相が異なっている。本来の今月公演が無くなっていることが大きいのだが、コロナ以前よりも仕込みの日程が前倒しされているのである。
 初日までの“延べ日数”が増えているのだが、その代わりに深夜に及ぶことが少なくなった作業時間帯を見直している。このやり方がニュー・ノーマルとなって行くのか否か、それはまだ分からない。

 さて。

 明日は2回目の“オケ選抜メンバーで”通し稽古。稽古場最終日である。

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