カテゴリー「日記/2019年」の記事

2020年のアニー!

10月20日(日)

 『アニー』のオーディションは、昨年まで長い間、日本テレビ放送網麹町分室の中にあるリハーサル室を会場として行われてきた。その建物は日本テレビが汐留に移転するまでは本社であった建物である。しかし周辺の再開発に伴い閉鎖され、現在は解体作業中である。
 旧本社の解体と前後するように、その建物の裏側に日本テレビ番町スタジオが新たに建てられた。今年から『アニー』のオーディションはこの番町スタジオ内のリハーサル室で行われる。

 アニーと孤児たちを選ぶオーディションは、今年も大変難しい判断を求められる困難な仕事であった。
 今日会場に来ているのは、1次審査、2次審査、そして昨日の審査を経た子供たちである。全員が“誰が選ばれてもおかしくない”力を持っている。その中から誰かを選ぶことなど、どうすれば可能だというのだろう……?

 そうも言っていられないので、審査する者全員で様々な可能性を繰り返し検討し、ようやくのことでアニーと孤児たちを選び出した。その選ばれた子供たちがこちらである。

 2020年の『アニー』は4月25日(土)から5月11日(月)まで、東京・初台の新国立劇場中劇場での上演が予定されている。その前に恒例のクリスマスコンサート(それはこちらから)!

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『アニー』2020 オーディション

10月19日(土)

 ブロードウェイ・ミュージカル『アニー』については多くを語る必要はないだろう。
 『アニー』は、この国で上演されているミュージカルの中でもっとも題名を知られている作品の1本だと思われる。が、もし『アニー』について色々とお知りになりたい方がいらしたら、このページ右側の“カテゴリー”欄にある『アニー』をクリックしていただければ、過去にこのブログに記した『アニー』に関する記事をひと通りご覧いただくことができる。ちなみに作品解説的な記事の類は初年度の(年度の入っていない)『アニー』通信が充実している。

 その『アニー』の2020年の“アニー役”と“孤児役”のオーディションが先週末と今週末で行われている。
 『アニー』に登場する子供たちのオーディションは、1次審査としてまず書類審査が行われる。書類審査である程度人数が絞られると次は2次審査。参加者には2次審査からオーディション会場に足を運んでいただくことになる。

 先週末に行われたのが2次審査なのであるが、予定では10月12日(土)と13日(日)の2日間で行われることになっていた。
 が、ご承知の通り12日は台風19号が列島を通過した日である。12日のオーディションはキャンセルとなり、13日(日)と14日(月)に予定をずらして(開始時刻も大幅に変更された)何とか2次審査を終えた。
 天候や交通事情の悪い中、ご参加くださった皆さんには心から御礼申し上げたい。そしてご参加いただけなかった皆さんには、何と申し上げればよいのか……言葉もない。

 さて最終審査であるが、今日と明日の2日間で行われる。審査が順調に進めば、明日の17時には新しいアニーが決まっているはずである。

 今年も素敵なアニーと出会えますように。

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『シスター・アクト』&『TDV』通信

10月18日(金)

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』の稽古場へ。

 顔寄せ。キャスト、スタッフ、関係者がそろい、公演に向けて気持ちを新たにする。
 各地の主催者の皆さんもお集まりくださったのだが、交通機関の事情により富山の皆さんのご参加が叶わず、翻訳・訳詞の飯島早苗さんも涙をのんでご欠席。台風の影響の大きさを改めて思い知る。

 『ダンス オブ ヴァンパイア』の稽古場へ。

 2幕11場を立ち稽古。
 ついに最終場面である。“アルフレートが雪の中を心細そうにやってきた幕開き”から(物語の上では)5日目の夜明けである。この5日の間にアルフレートは今まで経験したことのないような冒険をした。その冒険も終わりが近づいている。ここにはミュージカル・ナンバーは「外は自由(リプライズ)」と「フィナーレ」がある。

 「フィナーレ」は“真っ赤に流れる血が欲しい”でお馴染みのあの曲。10月7日のブログでリンクを張った“アレ”である。『ダンス オブ ヴァンパイア』のフィナーレに相応しく、登場するキャスト全員が踊る、踊る、踊る!

 全体の稽古を終えた後、いくつかの場面を抜き稽古。芝居の精度を高める。

 今日で全場面を(駆け足もいいところであるが)とにかくあたった。台風で1日失ったことを思えば上出来であろう。
 2人のアルフレートとヘルベルトは、稽古を終えると3人で仲良く帰って行った。先に出番の終わった人は自分以外の人の稽古が終わるまで静かに待っていて……である。

 やさしい。

 それとも、あやしい?

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『TDV』通信

10月17日(木)

 立ち稽古。2幕9場と10場。

 2幕9場は、台本にはクロロック伯爵の城の「塔と墓場」と記されている。が、実際にはまず「塔」の場面があり、そののち「墓場」に移行する。ミュージカル・ナンバーは「永遠」があり、そして「抑えがたい欲望」がある。
 「永遠」は既にダンサーズの振り付けは終えているので、今日はアンサンブルさんたちの部分を振り付け、そののちダンサーズと合体。

 「抑えがたい欲望」は、『ダンス オブ ヴァンパイア』の中でも特に忘れ難いナンバーだろう。
 こういうシーンを稽古する時は、“最低限必要な確認を簡潔に済ませ、あとは1回やってみる”のが最善であるように思う。なので今日もそのようにした。今期の稽古場での特に忘れ難い時間となった。

 ナンバーを終えた後、伯爵の影として踊った森山開次さんがおっしゃった。

 「からだが憶えてました。」

 2幕10場はいよいよお城の舞踏会である。物語もついにクライマックスを迎える。張られた伏線もできる限り手際よく回収しなくては。

 連日、長時間の稽古が続いている。
 今回はさまざまな部分がリニューアルされているので“新作ミュージカルの初演の稽古”のように時間がかかっている。

 時間をかけた甲斐のある作品に仕上げなくては。

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『TDV』通信

10月16日(水)

 立ち稽古。2幕5場~8場。

 クロロック伯爵の城の「図書室」「浴室」「図書室」「浴室」が連続するシークェンスである。いつもは大人数の稽古場も、このシークェンスを稽古する時には極めて少人数になる。舞台上には最大でも3人しか登場しないからである。
 ミュージカル・ナンバーはプロフェッサーの「本だ!」があり、アルフレートの「サラへ」があり、さらにアルフレートとヘルベルトの「恋をしているなら」がある。

 アルフレートの歌う「サラへ」は『ダンス オブ ヴァンパイア』の中でも特に印象に残るナンバーだと思う。
 このナンバーは“アルフレートに起きていることを観客に伝える”という意味でとても大切なナンバーだと考えているのだが、このナンバーが2幕3場で(「夜を感じろ」の後で。霊廟に向かう前に)歌われるヴァージョンの『ダンス オブ ヴァンパイア』を観たことがある。
 それはウイーン劇場協会による上演だったので変更もオフィシャルなものであるはずである。が、私はもともとの(我々が上演しているヴァージョンの)位置にこのナンバーがある方がしっくりと来るように思う。そのタイミングで歌われた方が“このナンバーの役割”が明快になるように思われる。

 話は変わって、稽古場から伯爵さまのコメント映像が届いている。まだご覧になっていらっしゃらない方はこちらからどうぞ。

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『TDV』通信

10月15日(火)

 ミュージカルの稽古場では全員で発声をしてから稽古に入ることが多い。身体をほぐしたり呼吸を意識したり巻き舌をしたり……しながら色々な声を出してみたりする。

 巻き舌は、できる人にとっては特に意識することも無くできるものだろう。が、できない人にとってはどんなに苦労してもできないものである。私もできない方の1人なのだが、意外なことに石川禅さんも巻き舌ができない。
 今日も発声のメニューに巻き舌が出てきた。参加している人の大半は何の苦労もなく巻き舌をしながら声を出している。と、突然禅さんが大声で叫んだ。なんと、巻き舌が生まれて初めて――それも何の前触れもなく――できたのである。
 「55歳になっても人間まだまだ進歩するんだなぁ……」
 というのが“初巻き舌”直後の禅さんのお言葉である。

 生まれて初めて巻き舌ができたから10月15日は巻き舌記念日

 稽古メニューは2幕3場と2幕4場。

 2幕3場はアルフレートとプロフェッサー、そしてクコールが登場する場面。ここには難易度が高いことで悪名高い“プロフェッサーの着替え”がある。アルフレートよろしく。

 2幕4場は「霊廟(れいびょう)」。“霊廟”とひとくくりにされているが、ここは大きくは「アルフレートとプロフェッサー霊廟へ」「霊廟のアルフレートとプロフェッサー」「シャガール、マグダ、そしてクコール」に分けられる。ちなみに霊廟とは尊い人の霊を祭る場所のことである。ここは“稽古に手間がかかる場面”で悪名高い。

 そののち1幕7場をおさらい。お風呂への入り方を何度も何度も稽古する桜井玲香さん。

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『シスター・アクト』通信

10月14日(月)

 台風19号の接近に伴い稽古を1日お休みにしたので稽古メニューが組み直された。東京のあらゆる稽古場で同様の組み直しが行われているに違いない。

 組み直された今日のメニューは1幕4場、5場、6場の立ち稽古。

 1幕4場は「警察署」である。
 “ギャングが仲間の1人を射殺する”現場をたまたま目撃してしまったデロリス(森公美子さん/朝夏まなとさん)が、やっとのことで逃げ込んだのがフィラデルフィア警察である。デロリスはそこで高校時代の同級生エディ(石井一考さん)と偶然再会する。エディは今では警官になっていた。
 エディによれば、デロリスが裁判で証言をすれば犯人を逮捕することができるらしい。と同時に、犯人たちはデロリスの口を封じるために命を狙うだろう。裁判で証言する環境が整うまで、デロリスはどこかに身を隠さなければならない。……どこへ?

 1幕5場は南フィラデルフィアにあるという設定の「クイーン・オブ・エンジェルス教会の拝廊」。
 この教会には修道院が併設されていて、厳格な修道院長(鳳蘭さん)の下、シスターたちが神様へのお勤めに日々勤しんでいる。
 教会を監督する立場のオハラ神父(小野武彦さん)が修道院長を訪ねてきて、「大司教区がこの教会の閉鎖を検討している」と告げる。近頃では信者の数が大幅に減ってしまい教会の存続が難しいのだ。教会の閉鎖を認めない修道院長。そこにエディがデロリスを連れて現れて……。

 1幕6場は「教会の食堂」。
 エディの発案でデロリスは修道院に身を隠すことになった。しかし修道院は“修道女”と“修道女になるために修行中の者”以外は入ることが許されない。デロリスがここに入ることができたのは……?

 5場には修道院長とデロリスのナンバー「ここ、壁の内こそ」があり、6場にはデロリスとシスターたちのナンバー「シスターになるのは素敵」がある。今日は各場面の芝居の稽古だけでなく、それぞれのナンバーもステージング。

 稽古場では前回公演にも出演していらしたおなじみのキャストと今回から参加してくださるニュー・キャストが仲良く座っている。“懐かしい感じの空気”と“新鮮な感じの空気”が混在していて、ちょっと不思議な感覚になる。
 稽古していても、見覚えのある『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』だと思っていたら、突然見たことのない『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が現われる。

 劇場で見たらどんな感じになるだろう?

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『TDV』通信

10月13日(日)

 台風の被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
 1日も早く平穏が戻りますように。

 東京は交通機関の運転再開が始発に間に合わなかったり、再開されても通常より本数を減らしていたり……といった状況であった。なので開始時刻を1時間遅らせて稽古スタート。

 今日から2幕の立ち稽古である。まず2幕1場。

 2幕1場は「クロロック伯爵の城の広間」である。
 初めて『ダンス オブ ヴァンパイア』をご覧になる方には“物語の展開”を知らずに楽しんでいただきたい。なので、ここから先はストーリーには触れないでおこうと思う。ここにはサラと伯爵さまが登場し、2人のナンバー「愛のデュエット」がある。

 続いて2幕2場。

 2幕2場は「悪夢」と名付けられた場面。
 この場面全体がミュージカル・ナンバー「夜を感じろ」になっている。そしてナンバー全体が誰かの見る“悪夢”である。『ダンス オブ ヴァンパイア』に登場する重要なダンス・ナンバーのひとつであることは以前記した通り。すでに振り付けはひと通り終わっているので、今日はダンス以外の部分を作り、そしてダンスと合体。誰の見る悪夢なのか……はどうぞ劇場で。

 そののち1幕のおさらい。

 本来は昨日予定されていたメニューなのだが今日に持ち越しである。ただし全場面ではなく何場面かを抜粋しておさらい。抜粋したにもかかわらず稽古終了はちょっと遅い時刻になった。

 皆さま、大変お疲れさまでございました。

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『TDV』通信

10月11日(金)

 立ち稽古。1幕9場、そして1幕10場。

 1幕9場は「シャガールの宿屋の食堂」。1幕2場でアルフレートたちが遭難寸前で飛び込んだ“あの場所”に物語は戻る。
 アルフレートたちは宿屋を出発することにするが、次に向かうべき場所の手がかりが得られない。食堂に会した村人たちの表情は暗く、アルフレートたちが何を尋ねてもその口は重い。そこにある人物が担ぎ込まれて……。

 9場は15分を超える結構長い場面である。大きくは3つのエピソードに分けることができ、芝居上の段取りや約束事も多い。つまり「稽古するのがなかなか大変」な場面なのである。今日もこの場面だけに4時間以上を費やした。が、費やした甲斐のある充実した場面になりそうである。

 1幕10場は「クロロック伯爵の城のファサード」。
 アルフレートたちは、気がつくと荘厳な城の門前に立っていた。何とかして中に入ることはできないか。アルフレートが苦闘していると城門が突然開き、中から人影が現われた……。

 10場は1幕のラスト・シーン。追う者(科学者)と追われる者(ヴァンパイア)がついに対峙する。
 ここにはミュージカル・ナンバー「ACT-1 フィナーレ」があり、ナンバーの最後には伯爵さまの見せ場のひとつが用意されている。伯爵さまは今日も絶好調。稽古場内の気温がまたまた5度くらい上がる。
 対するプロフェッサーであるが、今回、芝居の運びを少し変えてみてもらっている。作品のスケールと風格を今まで以上に高めたい。そう考えての試行である。

 さて。

 この1週間で1幕をひと通り当たった。“とても急いでいる”印象の稽古であることは間違いないが、今回はさまざまな部分がリニューアルされているので、できるだけ早い段階で全場面を当たり問題点を洗い出してしまいたい。その方針に沿って組まれた稽古スケジュールなのである。
 このハイペースについてきてくださったキャスト&スタッフの皆さん、ありがとうございました。特に今回が初参加の皆さん(中でも出ずっぱりのアルフレートさん)、おさらいの時間はちゃんととります。

 明日も立ち稽古……の予定だったのだが、台風の状況を鑑みて稽古は臨時OFF。
 
 皆さん、くれぐれもご注意くださいますように。

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『TDV』通信

10月10日(木)

 立ち稽古。1幕5場、1幕7場、そして1幕8場。

 1幕5場は「外から見たシャガールの宿屋」。いよいよクロロック伯爵の登場である。
 クロロック伯爵は、プロフェッサー・アブロンシウスが生涯をかけてその存在を追っている“ヴァンパイアの首領”とでも呼ぶべきキャラクター。演じるのはもちろん山口祐一郎さんである。
 幕開きから1幕4場までは、観客は主人公アルフレート共に“物語の中で起きる出来事”を目撃するのだが、5場では初めて“異なる視点”で物語を見ることになる。

 1幕7場は再び「シャガールの宿屋の2階」。
 アルフレートがバスルームでお風呂の支度をしている。バスルームの隣はサラの部屋である。バスルームの音を聞きつけたサラは部屋を抜け出して……。ここには2つのミュージカル・ナンバーがある。「あんたは素敵」と「お前を招待しよう」であるが、“誰が誰を素敵だと思っているのか”、“誰がどこに誰を招待するのか”……はどうぞ劇場で。

 そして1幕8場。再び「シャガールの宿屋の前」。
 夜。雪は止み、月明かりが美しい。サラが部屋の窓から外を見ていると……。ここには1幕のハイライト「外は自由」がある。
 今日はまず冒頭の芝居部分から「外は自由」の前半を作る。その後、先行していたダンス・シークェンス(赤いブーツのダンス)と合体し、さらにその後の芝居部分を作る。

 今日稽古した場面は、どれもとても『ダンス オブ ヴァンパイア』らしい場面だと思う。ロマンティックであり、ドラマティックであり、エキサイティングでありながらファニー。ちょっぴりエロティックでもある。

 明日は1幕の最後までたどり着きたい。台風の進路が気がかりであるが。

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