カテゴリー「日記/2017年」の記事

『ドッグファイト』通信

11月23日(木)

 今日は宮澤エマさんのお誕生日であった。

 まず、昨日に引き続きカーテン・コールの稽古。続いて、2幕5場と6場を昨日同様に稽古。
 幕切れまで稽古した後は2幕の頭に戻り、1場から4場までをもう1度おさらい。

 初演の稽古時、宮澤さんのバースデー・サプライズは2幕2場のラスト近くに仕組まれていた。今日の稽古メニューにも2幕2場はあったのだが、今日はその場面は何事もなく通過。稽古は3場へ、そして4場へと進んだ。

 我々は真剣であった。先週の様なこと(こちらのブログ参照)は、今日はあってはならない。計画はより入念に練られ、より周到に伝達された。

 2幕4場の終わりに、宮澤さん扮するローズが“部屋の明かりを消す”芝居がある。我々は“そこ”に着目した。
 4場の稽古が始まった。ここは15分近くある、結構長い場面である。宮澤さん以外の全員が“15分後”に起こることを知っている。知っていて、ある者は素知らぬ顔で芝居をし続け、またある者は素知らぬ顔で芝居を見続けた。

 15分近くが流れた。ローズが部屋の明かりを消す瞬間がやって来た。それはもちろん芝居の中のことなので、いつもなら稽古場の蛍光灯が消されるようなことはない。が、今日は宮澤さんの芝居に合わせて稽古場が真っ暗になった。
 暗闇の中でピアノが「ハッピー・バースデー」を奏で始める。男性キャスト一同が一斉に飛び出し、宮澤さんを取り囲んで歌う。ローソクを灯したケーキが運ばれて来て、宮澤さんがローソクを吹き消し、稽古場の明かりが戻された。

 宮澤さんは、明かりを消すその瞬間に「……!」と思わないでもなかったらしいのだが、まあサプライズは大成功であった。

 皆で記念撮影をし(既に中河内さんがTwitterにUPされている)、切り分けたケーキを頂いた。ちょっとここには書けないような“素敵な”祝福もあったのだが……。

 ここには書けない。

 ケーキを食べ終えてもまだ時間に余裕があったので、1幕に戻って一部を抜き稽古。今日も充実した1日であった。

 明日は1幕を粗通し。

 え、もうそんな時期!?

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『ドッグファイト』通信

11月22日(水)

 2幕をおさらい。

 1場面ずつ、芝居、歌、振りの確認を挟みつつ、4場までを丁寧にさらう。2幕は稽古してまだ日が浅いので、前回の稽古といい感じに繋がっていると思う。

 そして、カーテン・コールの振り付け。

 詳細には触れないでおくが、カーテン・コールも初演よりヴァージョン・アップ!

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『ドッグファイト』通信

11月21日(火)

 2幕の、まだやっていない場面を全部稽古。

 これでラスト・シーンまで辿り着いた。2幕の稽古は1幕の時以上にものすごいスピードで進んだことになる。
 『ドッグファイト』は1幕も2幕も上演時間が1時間程度とコンパクトなので、だからこのペースでも何とかなっている。が、今回から参加してくださった皆さんには相当ハードなペースではなかったかと思う。皆さんニコニコと、とても楽しそうに稽古してくださっているが。

 今回の再演にあたって立てた稽古の方針は「早めに全場面に手を着けて、繰り返しおさらいをする」であった。つまり、今日まで順調に、方針通りに進んできた、と言うことなのである。

 なので、明日からは「繰り返しおさらい」。

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『ドッグファイト』通信

11月20日(月)

 まず、昨日手を着けた2幕2場の前半をおさらい。続いて2幕2場の後半を稽古。更に2幕4場、そして5場の冒頭を稽古。

 今日はエディ―&ローズの場面ばかりがメニューに並んでいる。2人以外に登場するキャストはひのさんだけと言う“少人数制”の稽古であった。初演の稽古時にも、こういう日があったような気がするなあ。

 稽古と並行して、本日も衣裳合わせが行われている。

 『ドッグファイト』は、この規模のミュージカルとしては衣裳の点数が多い。キャストは総勢11人だが、1人でいくつもの役を演じるキャストが何人もいたり、海兵隊員も私服と制服が(それも2ポーズ)あったりするので、結果として衣裳の点数が多くなる。
 それに比例するように、着替えの回数も多い。“常に誰かがどこかで着替えている”感じである。

 1幕前半のナンバー「最後の夜」で、海兵隊員たちがオン・ステージで着替えながら歌い踊ることは以前に記した。『ドッグファイト』では、その他にもオン・ステージで着替える場面がやたらと登場する。エディーもローズも、気が付けば舞台の上で着替えている。

 『ドッグファイト』は着替えミュージカルである……と言っても過言ではない。

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『ドッグファイト』通信

11月19日(日)

 稽古前に海兵隊員たちの衣裳合わせ。稽古と並行してローズの、更に稽古後、色々な役を演じるひのさんの衣裳合わせ。

 『ドッグファイト』の衣裳デザインは黒須はな子さん、ヘアメイク・デザインは宮内宏明さんである。
 『ドッグファイト』では1960年代アメリカの典型的な街角が描かれる。海兵隊員の私服姿も、彼らが街で出会う様々な人たちの様子も、その典型のひとつでありたい。その“いかにも”なさじ加減が、衣裳チーム&ヘアメイク・チームの腕の見せ所である。

 稽古は2幕1場から。

 “ドッグファイト”が終わり、スリー・ビーズは「ゲーム・センター」で一息入れている。次の目的地は“大人になるための場所”である。「その時が来た」ことを知ったバーンスタインは俄然盛り上がって……。
 ここには3人のナンバー「地元のヒーローの凱旋パレード」がある。3人は“ベトナムから戻った時の故郷での熱狂的な歓迎ぶり”を空想しながら次の目的地へと向かう。スリー・ビーズが目的地にたどり着いてみると……。

 続いて2幕2場の前半を稽古。

 2幕2場は「ローズの食堂の前」から始まる。バードレイスはローズに会うためにやって来た。色々と会話があった後、2人は出かけることになる。その道中がミュージカル・ナンバー「ファーストデート/ラストナイト」になっている。

 2幕でも、芝居の手順や運びを少しずつ変えてみている。初演時の楽しさと感動を超えるために、である。そして、新しいキャストの皆さんが持ち込んでくれる新しい風。

 初演をご覧くださった皆さんにも新鮮に楽しんでいただける、と思う。

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『ドッグファイト』通信

11月18日(土)

 1幕をおさらい。

 1幕を3つのブロックに分けて、場面と場面の繋がりや場面転換も視野に入れて稽古。
 多くの場面で施された“ちょっとした変更”や“改定”が効果を上げている。物語の進行にメリハリがつき、自然でありながらダイナミックで、今まで以上にストーリーを追い易くなったと思う。油断すると、時々以前のヴァージョンが出てきてしまったりもするのだが。

 稽古の進行は相変わらずハイ・ペースである。が、稽古場で過ごせる残り時間を思えば、あまり悠長にもしてはいられない。

 明日から2幕に入る。並行して、衣裳やヘアメイクの作業も。

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『ドッグファイト』通信

11月16日(木)

 幕開きの「夢の中のような世界~1967年の長距離バスの車内」、1幕2場「食堂~ローズの寝室」、1幕3場「街角~寝室~道」1幕4場「クラブ“ザ・ナイト・ライト”」をおさらい。
 その後、1幕5場「クラブのトイレ~クラブの中」、そして1幕6場「ローズの寝室~1967年のバスの車内」を稽古。

 今日は矢田悠佑さんのお誕生日であった。

 初演の稽古期間中に宮澤エマさんのお誕生日があり、手の込んだサプライズが行われたことがあった(その日のブログはこちら)。今日も稽古の中でのサプライズが計画され、それは“1幕5場のラスト”に設定された。
 
 1幕5場は、クラブ“ザ・ナイト・ライト”の化粧室である。ここには保坂さんと宮澤さんのナンバー=M9「ドッグファイト」がある。
 まず芝居の手順を確認し、続いてナンバーのステージングを起こし、そしてラストの芝居部分の段取りを付けた後、シーンの頭に戻って稽古は始まった。

 上でも記したように、サプライズはこの場面の最後の瞬間にやってくる。サプライズ・リーダーは演出助手の末永陽一さんである。

 打ち合わせでは、最後の瞬間に演出部の永井誠さんが七瀬りりこさんの手にしている小道具のジョッキとバースデー・ケーキを差し替える手立てになっている。
 七瀬さんが矢田さんの後ろから声を掛け、矢田さんが振り返ると、そこには本来はある筈のジョッキの代わりにバースデー・ケーキが……と言う手はずになっていた。

 我々の理解では、それはこの場面の“2回目の”稽古で訪れるはずであった。そう思っている七瀬さんは、当然ジョッキを持ったまま芝居を続行する。

 その時である。

 何を思ったのか、永井さんがケーキを手に、七瀬さんの後を慌てて追いかけたのである。稽古を前から見ていたキャスト&スタッフ一同は凍り付いた。チーフの末永さんは血相を変えて立ち上がり、永井さんに「引き返せ!」のシグナルを送った。

 間一髪、矢田さんが振り返る寸前に永井さんはUターン。危ういところでサプライズ失敗は回避された。

 芝居やステージングの確認を終えた後、末永さんが「では、2回目行きま~す!」と高らかに宣言。キャスト&スタッフ一同が「今度こそ!」と意気込んだ瞬間……。
 何を思ったのか、ピアニストさんが「ハッピー・バースデー」を演奏し始めてしまった。サプライズは“この場面のラスト”であるにもかかわらず!

 サプライズは大失敗であった。気を取り直してみんなで撮った写真は矢田さんのTwitterでご覧いただけます(こちらからどうぞ)。

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『ドッグファイト』通信

11月15日(水)

 1幕4場を整理。
 
 まず振りをクリアにし、芝居部分と合体させ、芝居に調整を施し、更にステージングを修正する。
 初演時の反省としては、この場面で台本が要請することに演出は生真面目に取り組み過ぎていたかも知れない。結果として、ドラマがどこへ向かっているのか、どこがクライマックスなのか、などが見え難くなっていたのではないかと思う。
 昨日、今日で目指したのは、その部分に対する改善である。

 1幕4場がある程度納得の行く形に落ち着いたので、M2、M3、M4をおさらい。

 M2「最後の夜」の様子を稽古場の一角から眺めていた春風ひとみさんが、ナンバーが終わるや否や「元気をもらったわ」とおっしゃった。
 このナンバーでの男子6人の頑張りには本当に頭が下がる。目の前でこの頑張りを見たら、誰だって元気をもらえるに違いない。

 私もいただきました。

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『ドッグファイト』通信

11月14日(火)

 1幕4場「クラブ“ザ・ナイト・ライト”」を稽古。

 台本に「安っぽいクラブ」と書かれている“ザ・ナイト・ライト”は、今夜の最大のイベント“ドッグファイト”の会場である。
 海兵隊員たちは飲み、浮かれ、騒ぎ、デート相手の不細工さを(こっそりと)競い合う。事情を知らない女性たちも、飲み、はしゃぎ、踊り、そして恥じらう。

 この場面には2つのミュージカル・ナンバーがある。M8「ブラストオフ」とM8a「その顔を見せて」である。
 その2曲の中で“会場で起こっている様々な出来事を手際よく見せること”が、この場面で私たちが取り組まなければいけない課題である。

 このシークェンスも、初演ではとても時間をかけて稽古された。「同時進行している複数のストーリーを鮮明に伝える」ことは、とても難易度の高いことだからである。

 だが、せっかく頂いた再演の貴重な機会である。なので、このシークエンスを“もっと鮮やかに”“もっと手際よく”したいと考えた。

 で、振付の桜木さんと意見交換して、ダンスやステージング、そして芝居部分をヴァージョン・アップすることにした。

 今日は丸一日かけて、2つのナンバーの中で起こっていることのアウトラインをキャストの皆さんに渡すところまで漕ぎ着けた。明日、もう1日使って、アウトラインをしっかりとした表現にまで持って行きたい。

 再演は嬉しい。でも初演と同じことをしていたのでは、勢いのあった初演には敵わない。なので、嬉しいのと同じくらい苦しくもある。

 ……でも楽しいけど。

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『ドッグファイト』通信

11月13日(月)

 まず、M4「ヘイ、彼女」を稽古。

 「ヘイ、彼女」は、海兵隊員たちが今夜のドッグファイトの為に“一番不細工なデート相手”をモノにしようと奮闘するナンバー。だが、世の女性たちは、それほどお人よしではないので……。

 続いて、1幕3場を稽古。

 1幕3場は複数のエピソードで構成されている。
 まずボーランド。サンフランシスコの路地裏で、いかがわしそうな女性に何やら交渉を持ちかけている。続いてドッグファイトのために“おめかし中”のローズと海兵隊員たち。そしてドッグファイト会場に向かうバードレイス&ローズ。バードレイスは、ダメ押しにローズの口紅をわざと厚塗りにするのだが……。

 最後に、ローズのナンバー「何よりワンダフル」のおさらい。

 稽古は着々と進んでいる。……と言うか、ものすごいスピードで進行している。今回から参加の皆さんはこのスピードでも大丈夫なのだろうか。大丈夫そうには見えているが。

 私は時々大丈夫ではない。

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