カテゴリー「日記/2017年」の記事

『ドッグファイト』通信“東京編” 千穐楽

12月30日(土)

 シアタークリエへ。ミュージカル『ドッグファイト』東京公演の千穐楽。

 大阪公演に続いて、東京でもたくさんのお客様にご来場いただいた。ご観劇くださった皆さん、本当にありがとうございました。

 カーテン・コールでは屋良さんの司会でキャスト全員がご挨拶。
 2年前、初演の千穐楽では挨拶しながらメソメソしていた末澤さんも、今日はしっかりとご挨拶。2年前、暴走気味にしゃべりまくった中河内さんは今日もしゃべり倒すか……と思われたが、宮澤さんにたしなめられるとあっさりとご挨拶を終了。カンパニー内の力関係が垣間見られた瞬間であった(ジョークです! ジョーク!)

 話は変わるが、『ドッグファイト』が初めて観たミュージカルでした――と言うお客様の声を色々な所で聞いた。『ドッグファイト』をきっかけにしてミュージカルに興味を抱いてくださる方が1人でも増えてくださったら、私たちにはそれこそ望外の喜びである。

 さて。

 今年も残すところ1日。このブログを覗いてくださった皆さん、本当にありがとうございました。来年は『ドッグファイト』通信名古屋編”からスタートです。
 ラスト1回となった『ドッグファイト』。大千穐楽は2018年1月6日(土)の18時30分開演。会場は愛知県芸術劇場大ホールです。

 それでは皆さん、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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『田茂神家の一族』通信 ファイナル/初日!

12月25日(月)

 私たちが学生だったころ(30余年前)、紀伊國屋ホールは「いつかはここで芝居ができるようになりたい」という憧れの劇場であった。

 恐らくそれは現在の学生たちにとっても変わらないのではないかと想像するのだが、その劇場で、こうして仕事をさせていただいている幸運! まずはそのことに感謝である。
 余談だが、紀伊國屋ホールにたどり着く手前には「いつかはシアター・トップスで」という前段階があった。そのシアター・トップスも今はもう無いのだが。

 さて、紀伊國屋ホールは『田茂神家の一族』ツアーの中で最も舞台が狭い会場である。そして、ロビーから客席へ入場するルートが限られている会場でもある。それらはこの作品に少なからず影響を与えるので、本番前に位置関係と出入りにかかわる部分を抜粋して場当たり。

 とは言え、この劇場のコンパクトさは、この作品には有利に働いていると思う。
 なにしろ『田茂神家の一族』は「有権者数105名」という小さな村のお話しである。公民館か小学校の体育館あたりが作品の舞台であると考えると、このコンパクトさはむしろ臨場感を高める方向に作用する。

 そして。

 ふた月ぶりに観た『田茂神家の一族』は、芝居もこなれ、メリハリも効いて、一段と楽しめる作品になっていた。
 ツアーに同行していない私は、各地のお客様の反応と今日のお客様の反応を比べることができないが、2年前の初演と比較すると、より良い反応であるように感じられた。

 終演後はロビーにて初日の乾杯。劇団を愛する大勢の人々が参加されていて、末席の私はその景色にただただ圧倒されていた。

 「続けること」の何という尊さであろう。

 これで『田茂神家の一族』通信ファイナルはお終いである。わずか2回ではあったが、ご愛読ありがとうございました。

 紀伊國屋ホールの『田茂神家の一族』は28日まで。シアタークリエの『ドッグファイト』は30日までである。ご興味のある方は、どうぞ劇場へ。

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『田茂神家の一族』通信 ファイナル

12月24日(日)

 紀伊國屋ホールへ。

 10月27日の花巻からスタートした『田茂神家の一族』ツアー〈後編〉も、ここ東京・新宿の紀伊國屋ホールでフィナーレを迎える。

 劇団東京ヴォードヴィルショー公演、三谷幸喜/作『田茂神家の一族』は、2015年3月に福島で初演されたシチュエーション・コメディである。
 今年めでたく再演の運びとなり、まず旅公演〈前篇〉として1月28日の所沢から3月12日の新潟までが敢行された。

 半年ほどお休みした後、旅公演の〈後編〉は上記の通り花巻から始まった。そしてその最終公演地がここ、紀伊國屋ホールなのである。
 紀伊國屋ホールでの作業は昨晩の搬入から始まっている。今日は仕込みと照明のフォーカス合わせ、そして道具調べ・明かり合わせである。

 1年に及んだ『田茂神家の一族』2017ツアーの掉尾を飾る東京公演は明日が初日。わずか4日間、4回のみのステージである。師走の慌ただしい時期ではあるが……

 どうぞお見逃しなく。

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『ドッグファイト』通信“東京編” 初日!

12月14日(木)

 シアタークリエの初日。

 ……の前にゲネプロ。

 ……の前にキャストの皆さんの囲み取材。
 屋良さん、宮澤さん、中河内さん、矢田さん、そして保坂さんが劇中の扮装で登場。抱負や見どころなどを和気あいあいとコメント。
 フォト・セッションでは私も皆さんの写真を1枚撮らせていただく。残念ながらこの写真は公開できないが……宝物にします。

 それはともかく、ゲネプロはとても安定した仕上がり。音響や照明などのテクニカルも落ち着いてきた。それでも音楽チーム、振付チームからはキャストに細かい駄目出しが。最後の最後まで貪欲である。

 ゲネプロを終えて、初日のお祓(はら)い。
 お祓いが終われば私にもう役目はない。いい機会なので、リニューアル・オープンしたばかりの日比谷シャンテB2のレストラン街を散策。観劇の前後によさそうなお店があちこちに。

 さて。

 開場は開演の45分前。お寒い中、たくさんのお客様がご来場くださった。
 そして19時を3分ほど押して(遅れて)開演。とても堂々とした、充実感溢れる初日であったと思う。

 カーテン・コールではキャストを代表して屋良さんがご挨拶。『ドッグファイト』カンパニーのチーム・ワークの良さが滲み出た、素敵なご挨拶であった。

 これで『ドッグファイト』通信東京編”はおしまいである。あっという間でしたが、ご愛読ありがとうございました。次の『ドッグファイト』通信は“名古屋編”。これは年が明けてから。

 その前に『田茂神家の一族』通信ファイナル”があるのだが、それまでちょっとお休み。

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『ドッグファイト』通信“東京編”

12月13日(水)

 『ドッグファイト』大阪公演は12月11日に無事に千穐楽を迎えた。ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。

 スタッフ一同はその日の内に帰京し、昨日の朝からシアタークリエでの仕込みが始まった。今日は朝から照明合わせである。

 キャストが合流しての舞台稽古は夕方から。既に幕は開いているので、大阪の時ほどは時間をかけずに、要所、要所のみを当たって行く。
 そして1カ所、振付の桜木さんの提案で変更を加えた部分がある。これがこの再演の完成形となるのか、更に変更が加わるのか。今はまだ何とも言えない。

 さて。

 明日は東京公演初日。ミュージカルを愛するたくさんの方々と、まだミュージカルを観たことのない沢山の方々に足を運んでいただけたら嬉しい。

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『ドッグファイト』通信 初日!

12月8日(金)

 初日。

 その前に、昨日のゲネプロの駄目出し。

 スタッフ・ワークも、芝居や歌やダンスも、とてもいい所まで来ているので、駄目出しの量はそれほど多くない。
 一同劇場のロビーに集合し、口頭で確認できる駄目をまず処理した後、舞台に移動して、バンドさん、照明さん、音響さんと共にいくつかの場面とナンバーを確認・調整。

 それらを終えても開演時刻まではまだ余裕がある。
 仕込みから舞台稽古を経て初日まで、目が血走ったままで駆け抜けるような作品も少なくないのだが、できるものなら今日のように余裕をもって初日を迎えたい。

 さて。

 サンケイホールブリーゼには沢山のお客様が足を運んでくださった。
 初日だからなのか(あるいは別の理由があるのか?)、開演前の場内には緊張感がちょっぴり漂っているように感じられた。2年前の初演の初日もこんな感じだったことを思い出す。

 定刻になり、バンドさんのチューニングと共に場内が暗くなる。そして、ギターの切ない音色と共に、あの懐かしい歌声が聞こえてくる……。

 大変いい仕上がりの初日であったと思う。
 カーテン・コールのご挨拶で屋良さんも触れていらっしゃったように、宮澤エマさんが珍しく“いつになく”緊張していらしたが、それも含めて、私としてはとても満足度の高い初日であった。

 『ドッグファイト』
を再演する機会をいただけて、本当に、本当によかった。

 これで『ドッグファイト』通信はおしまいである。ご愛読、ありがとうございました。と言っても、来週には“東京編”があるのだが。

 ミュージカル『ドッグファイト』大阪公演は12月11日(月)まで。どうぞお見逃しのありませんように。

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『ドッグファイト』通信

12月7日(木)

 舞台稽古2日目。

 今日もまずスタッフだけでテクニカル・リハーサル。大道具・小道具の転換と、照明や音楽を同期させる、繊細でクリエイティブな作業。
 テク・リハを終えて舞台稽古に入る。昨日の続きからカーテン・コールまで、昨日と同様に場面ごとに確認と調整を重ねる。

 大休憩の後、初日と同じ時刻よりゲネプロ。

 会場のサンケイホールブリーゼは座席数912席であるが、客席が2フロアに分かれているので、場内は思いの外コンパクトに感じる。内装も黒で統一されているので、舞台には集中しやすいだろう。
 そして上演時間であるが、1幕、2幕ともにおよそ60分。幕間休憩は20分で、これにカーテン・コールがプラスされる。全体では「2時間30分前後」と思っていてくだされば、大きく外れることはないだろう。

 さて。

 明日は『ドッグファイト』初日。ひとりでも多くのお客様にお越しいただけますように。

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『ドッグファイト』通信

12月6日(水)

 午前中はスタッフのみでテクニカル・リハーサル。続いて、バンドの皆さんと音響チームでサウンド・チェック。

 キャストの皆さんが参加しての舞台稽古は午後イチから。
 定時に全員が扮装して舞台に集合。舞台監督の弘中勲さんによる“舞台上と舞台裏の諸注意”(オリエンテーション)の後、幕開きから場当たり稽古スタート。

 まず段取りでざっくりとその場面を当たり、大道具の使い勝手や(稽古場では大道具のほとんどは飾られていなかった)、劇場での見え方、照明との関係などを確認・調整。その後、バンドさんと共に各場面を2回ずつ稽古。

 新たな課題や再調整が必要な個所も見つかったが、それは作品が成熟するための当然のプロセス。概ね稽古は順調に進み、所定のスケジュールを無事に消化して1日目を終えた。
 芝居は確実に進化している。スタッフワークも一層洗練されたと思う。

 明日は舞台稽古2日目。そしてゲネプロ(通し舞台稽古)。

 ところで、『ドッグファイト』の“公演オリジナルグッズ”の発売が公式ページで告知されている。その告知へはこちらから。

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『ドッグファイト』通信

12月5日(火)

 大阪に来ている。

 『ドッグファイト』は2年前の初演もここ大阪で幕を開けた。会場も今回と同じサンケイホールブリーゼである。

 仕込み作業は既に昨日から始まっている。今日は朝から道具調べ/照明合わせである。 

 照明デザイナーの柏倉淳一さんは、自らデータを打ち込みながらものすごいスピードで明かりをデザインしている。今回は再演ではあるが、ステージングやミザンセーヌが結構変わっているので(こちらのブログを参照のこと)照明デザインもリニューアルされた箇所が少なくない。
 一方、舞台美術にはそれほど大きな変更はないので、美術デザイナーの伊藤雅子さんは泰然自若なご様子である。

 道具調べ/照明合わせが休憩に入ると音響チームがサウンド・チェックを始める。音響デザイナーは大坪正仁さんである。
 そして、夕方にはバンドの皆さんも劇場入りし、楽器のセッティングなどを済ませ明日からの舞台稽古に備える。

 今日は大阪も大変寒かった。明日はさらに冷え込む予報となっている。外出の際は暖かくしてお出かけくださいますように。

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『ドッグファイト』通信

12月3日(日)

 稽古場最終日。2度目の(そして最後の)バンド付き通し稽古。

 昨日の駄目出しで課題とされた箇所が改善され、更に充実した仕上がりの通し稽古であった。今日は特に1幕が、勢いがあって素晴らしかったと思う。
 最終日と言うことは、稽古終了後、スタッフの皆さんは稽古場を撤収して荷物を搬出する、ということである。なので、稽古後の駄目出しも、いつもより手際よく、手短に終える。

 これで、ひと月余りに及んだ『ドッグファイト』の稽古場での作業は全て終了した。後は劇場に入り、劇場でしかできない仕上げ作業に取り組むばかりである。

 まずは大阪。サンケイホールブリーゼから。

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