カテゴリー「『アニー』」の記事

訃報 チャールズ・ストラウスさん

 名曲「トゥモロー」を作曲したチャールズ・ストラウスさんの訃報が届いた。

 ストラウスさんの代表作は何をおいても『アニー』だろう。ミュージカルでは他にも『バイ・バイ・バーディ』や『アプローズ』『ゴールデン・ボーイ』などのヒット作がある。ミュージカル以外にも『俺たちに明日はない』『イシュタール』などの映画音楽も手掛けられた。享年96歳であった。

 『アニー』の脚本家・トーマス・ミーハンさん、作詞と初演の演出を手がけられたマーティン・チャーニンさんに続いて、『アニー』の作者はこれで全員が鬼籍に入られた。

 ご冥福をお祈りいたします。

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『アニー』東京公演千穐楽 そして『TDV』通信

5月7日(水)

 丸美屋食品ミュージカル『アニー』東京公演が千穐楽を迎えた。

 今日は昼公演のみ。ダブルキャストはチーム・バケツの登板である。チーム・モップのみんなは昨日が千穐楽なのであった。
 ご来場くださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございました。キャスト、オーケストラ、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

 2025年の『アニー』はこのあと8月に上田、大阪、金沢、そして名古屋に赴く。ひと回り大きくなっているはずのアニーと孤児たち、ダンスキッズに会いにいらしてください。

 さて。

 『ダンス オブ ヴァンパイア』は舞台稽古が佳境。
 今までの稽古場でも、段取り……というか約束事……というか、テクニカルなことの整理整頓に大半の時間が費やされてきたのだが、それは劇場入りしてからもあまり変わらない。

 きっとそうは見えていないだろうが、『ダンス オブ ヴァンパイア』は実はテクニカル命のミュージカルなのである。

 (明日もがんばります……)

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『アニー』2025 初日!

4月19日(土)

 40年目のアニーが初日を迎えた。昼公演はチーム・モップの、夜公演はチーム・バケツのそれぞれ初日であった。

 昨日行われた囲み取材の様子が色々な媒体で取り上げられているが、そこに登場していたわんちゃんが「家康(イエヤス)」である。
 『アニー』にはアニーと仲良しになる「サンディ」という名前の野良犬が登場するのだが、そのサンディ役をダブルキャストで務めているのが「家康」と「おこげ」である。家康がチーム・モップ、おこげはチーム・バケツのサンディ役なのだが、今回は、スタンバイ・キャストというか、アンダースタディと言うか、3人目のサンディが控えている。

 『アニー』に登場するサンディを「わんわん大サーカス」さんが引き受けてくださるようになったのは2019年から。家康はその時から出演しているので今年で7年目のベテランである。おこげはその時点ではアンダースタディで、家康と共に正キャストを務めていたのは「メープル」であった。おこげはメープルの卒業に伴って正キャストに昇格した(おこげの初登場に触れたブログはこちら)。

 その時のおこげと同様に、将来の正キャストを睨んでスタンバイしていたのは「まつり」である。
 まつりは、実は昨年もスタンバイをしていた。サンディとしては出演していないが、「野犬狩り」の場面に抱きかかえられて捕獲される野良犬役では登場していたのでお気づきの方もいらっしゃるかもしれない。

 舞台には大勢のキャストやオーケストラの生演奏など、わんちゃんにとってはいきなりだと怖がってしまうかも知れない要素が少なくないので、サンディ役を教えるにしても時間を掛けて少しずつ慣れさせて行く必要がある。殊にまつりはとても怖がり屋さんなので、わんわん大サーカスのトレーナーさんも「2025年公演のどこかでデビューできればいいな」くらいに考えていらしたようなのだが、ここにきてまつりの成長が著しく、なのでついに今日の夜公演でチーム・バケツのサンディとして無事にデビューを飾った。

 まつり、 初舞台おめでとう!

 丸美屋食品ミュージカル『アニー』は5月7日まで東京・初台の新国立劇場中劇場で上演中。
 夏休みには恒例のツアーもあります。

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『アニー』2025 Weekly

4月14日(月)

 昨日放送の『シューイチ』(7時30分~/日本テレビ)にアニー役の丸山果里菜さんと小野希子さんが生出演。アカペラで「トゥモロー」を披露した。
 そして16時25分からはアニー特番『シューイチ×ミュージカル アニー 開演直前! アニーオーディションに完全密着』も放送され、昨日の日本テレビさんはさながら「アニー・デー」であった。

 今年の特番は久しぶりに「オーディションに密着するドキュメンタリー」的な内容で、昔からアニー特番を楽しみにしていた私などにはこのスタイルがやはり嬉しい。来年もこの方向だといいなぁ。

 特番には第2弾が用意されていて、『シューイチ×アニー 祝40年目! 涙と笑いの舞台初日に完全密着』のタイトルで、4月27日(日)の16時05分から放送の予定となっている。
 どうぞお見逃しなく。

 さて。

 稽古場での作業はすべて終了。今日から新国立劇場中劇場で仕込み作業が始まっている。開幕は4月19日(土)。

 今週末です。

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『アニー』2025 Weekly

4月7日(月)

 稽古場もいよいよ佳境である。

 今週はついに「通し稽古」が始まり、別スタジオでは「オーケストラのリハーサル」も開始され、オーケストラを稽古場に迎えて「オケ合わせ」へと進み、そして「オケ付き通し稽古」に至る。1週間後には劇場入りである。
 今年の『アニー』もかなり楽しい仕上がりになりそうである。新キャストと続投キャストの絶妙なコラボレーションで例年以上にダイナミックでスピーディな『アニー』が誕生するだろう。

 そんな稽古の様子を見ることができる(かも知れない)『アニー』特番の放送が決まった。
 4月13日(日)の16時25分~16時50分に日本テレビ(関東ローカル)で放送される『シューイチ×ミュージカルアニー 開演直前! アニーオーディションに完全密着』である。

 どうぞお楽しみに!

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『アニー』2025 Weekly

3月31日(月)

 稽古は2幕の後半まで進んでいる。

 キャストの顔触れが変わると芝居の運びも今までとは変わってくるので、見慣れた場面や聞き慣れた台詞が時々びっくりするほど新鮮に見え、聞こえる。
 芝居って奥が深いなあ……。

 話は変わる。

 今年の『アニー』では「手話通訳さんのいらっしゃる公演」が2回開催されることになっている。4月24日(木)の12時の回と4月27日(日)の16時30分の回である。
 『アニー』では初めての試みであるが、今まで劇場に足を運ぶことを難しく感じていらした皆さんにも『アニー』を楽しんでいただけたらこれほど嬉しいことは無い。

 近年では「手話通訳さんのいらっしゃる舞台」が少しずつではあるが広がっている。この機会にどうぞご来場くださいませ。

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『アニー』2025 Weekly

3月24日(月)

 1幕をひと通り当たり終え、2幕の稽古に着手した。

 今年からの新キャストの皆さんがそれぞれ素敵なお芝居を見せてくださっていて、今年も新しい風が随所で吹いている。特にハニガン・ルースター・リリーの3人組は「3人中2人が新キャスト」なので、今までとは結構印象が異なるチームになるだろう。
 ハニガンと劇中で大きく絡むことになるグレースも新キャストになり、この2人のやり取りも実に新鮮。今までとは一味違う駆け引きが連日繰り広げられている。

 ハニガンを振り回すアニーと孤児たちももちろん今年からの新キャスト。なのでハニガン役の須藤理沙さんは新キャストに囲まれまくっていて、稽古場での立ち位置が「新キャストのひとり」であった昨年とは180度変わっていて、そこがなんとも面白い。須藤さんご本人は「面白い」どころではないかも知れないが。

 40年目の“新しい”『アニー』

 どうぞお楽しみに。

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『アニー』2025 Weekly

3月17日(月)

 歌稽古を終えて絶賛立ち稽古中。

 『アニー』は毎年上演されることがお約束になっているので、キャストの皆さんも続投の方が少なくない。が、今年も「今回から新たに参加するニュー・キャスト」が何人かいらっしゃる。

 グレースを演じる愛原実花さん、ルースター役の赤名竜之介さん、リリー役の浜崎香帆さん、ルーズベルト大統領役の森田浩平さんがニュー・キャスト。アンサンブルの後藤裕磨さん、岩矢紗季さん、江崎里紗さんも今回からの登場で、望月凛さんはカムバックである。アニー役の2人を含む子供たちもニュー・キャストとなる。

 アニー役、孤児役、そしてダンスキッズの子供たちには「出演した翌年はオーディションを受けられない」というルールがあって(1年空けば再びオーディションに応募が可能)、なのでほとんどの場合、子供たちはニュー・キャストとなるのである。
 そのルールのせいもあるのか、子供たちの印象……というか雰囲気は、毎年面白いくらい異なる。今年も今までとは結構印象が違っているので、どうぞお楽しみに。

 大人のニュー・キャストの皆さんも印象は結構異なるので……

 楽しい。

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『アニー』2025 Weekly

3月10日(月)

 丸美屋食品ミュージカルアニーの稽古が始まっている。

 日本テレビ製作のブロードウェイ・ミュージカル『アニー』は1986年に上演をスタートし、以後、毎年再演を繰り返してきた。なので今年は「40年目の年」ということになる。
 この40年の間には3つのヴァージョンが作られた。最初は篠崎光正さんの演出によるヴァージョンで、1986年から2000年まで続いた。2つ目はジョエル・ビショッフさんの演出によるヴァージョンで、2001年から2016年まで上演された。3つ目が現在ご覧いただいているヴァージョンで、その稽古が今年も始まったのである。

 このブログには私が演出を担当するようになってからの記事が残されている。ページ右側の「カテゴリー」欄にあるアニーをクリックしていただければ過去の記事をご覧いただけるので、ご興味のある方は覗いてみてください。

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『アニー クリスマスコンサート 2024』

12月21日(土)

 アニー クリスマスコンサート 2024へ。

 毎年12月に東京・初台の新国立劇場 中劇場で開催されている『アニー クリスマスコンサート』が、今年は初台を飛び出して“かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール”で行われた。なのでそちらへ。最寄り駅は京成本線と京成押上線が交わる青砥(あおと)である。

 『アニ ークリスマスコンサート』(通称“クリコン”)は、毎年その年の「アニーたち」と「孤児たち」「ダンスキッズ」、そして前年の「アニーたち」が出演する。そこに大人キャスト数人が加わって、1幕(休憩なし)75分ほどのコンサートを繰り広げる。今年の大人キャストは藤本隆宏さん(本公演のウォーバックス役でお馴染み)と森口博子さん(2010年のハニガン役)である。

 『クリコン』の構成と演出は小川美也子さんである。なので私は毎年“いち観客として”客席に座る。そして夏のツアー以来の子供たちとの再会を楽しむ。当然のことながらみんなちょっぴり大人になっていて、歌やダンスで今まで知らなかった一面も披露してくれる。特にダンスキッズは、作品の縛りから解き放たれたことも相まって一段と格好いい。

 コンサートの終わりには「来年のアニー」2人も紹介されて3世代のアニーが一堂に会する。小学4年生、4年生、5年生、6年生、中学1年生、そして2年生の6名である。

 さて。

 『クリコン』が終わればいよいよ年の瀬である。今年はどんな1年であっただろうか。私はこの仕事を始めて以来、一番のんびりと過ごした1年であった。来年はどんな1年になるだろう。

 争いごとが少しでも減る年でありますように。

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