カテゴリー「『台所太平記』」の記事

初日! 『台所太平記』通信

6月4日(木)

 初日。

 明治座では、昼の部は11時開演である。その5分前に、緞帳裏にキャスト&スタッフが集まって気勢を上げる。
 開演時刻になり、八幡茂さんによるオープニング音楽の中、場内が暗くなる。幕が上がると、そこは京都・千倉家の台所。「お手伝い募集」の貼紙を見て集まったお手伝いさん志望の娘たちの前に、千倉家の人々が次々と現れて……。

 お客様は手を叩いたり、声を上げて笑ったりして、この舞台の進むべき方向を我々に教えてくださった。そのお陰で我々は正しい道を見つけ、ラストシーンまで無事に辿り着くことができた。
 このブログでも幾度となく記しているが、「喜劇」は、お客様の反応が加わって初めて「喜劇」になるのである。『台所太平記』も、お客様にご覧いただくことでようやく作品となった。

 これで『台所太平記』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 次は『貴婦人の訪問』通信。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 喜劇『台所太平記』は東京・浜町の明治座にて6月26日(金)まで上演。お見逃しの無い様に。

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『台所太平記』通信

6月3日(水)

 舞台稽古、2日目。

 まず昨日の続き。3幕を場面毎に、2回ずつ返しながら確認。全シーンを当たり終える。
 大休憩を挟んだ後、通し舞台稽古(ゲネプロ)。上演時間は、5月27日のブログに記したのと大きくは変わらなそうで、ひと安心。

 劇中では、昭和30年代を想起させる台詞や小道具が色々な場面で登場する。
 それらは「隠れミッキー」の様に、さり気なく登場することが多いので、それ探しにばかり熱中すると本筋から置いていかれるかも知れない。が、そんな部分も楽しんでいただければ幸いである。

 さて。

 明日はいよいよ初日。明治座でお待ちしています。

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『台所太平記』通信

6月2日(火)

 舞台稽古1日目。

 冒頭に舞台全体のオリエンテーション。
 稽古場では再現されていなかった壁面や建具、屋台の高低、照明の具合、それに裏導線などなど、劇場に入って初めて確認できることをまず確認。そして舞台稽古スタート。
 舞台稽古は各場面を2回ずつ、確認を挟みながら進める。1幕の幕開きから始めて(当たり前だ)順調に進行し、無事に2幕の終わりまでこぎ着けて1日目を終えた。

 明日は3幕の舞台稽古。その後、通し舞台稽古(ゲネプロ)である。

 劇場の表には、キャストの名前が染め抜かれた大きな幟(のぼり)が立てられている。古き良き時代の芝居小屋を彷彿とさせる、明治座ならではのデコレーションである。
 ご観劇の際には、どうぞお見逃しの無い様に。

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『台所太平記』通信

6月1日(月)

 「谷崎潤一郎 生誕の地」近辺から明治座へと向かう通りには「甘酒横丁」の名がついている。

 下町らしい風情をたたえた400メートルほどのその通りの両側には、洋食店や甘味処など、飲食店をはじめ様々な店舗が並んでいる。
 甘酒横丁だけにとどまらず、人形町駅から浜町駅にかけての一帯には色々なお店が隠れている。自由時間を確保して、観劇の前後に探検されるのも素敵だろうと思う。

 と言う訳で、今日も明治座へ。

 今日は終日道具調べ・照明合わせ。
 何年もミュージカル主体に仕事をしていたので、今回のような「オーソドックスな日本物の芝居」の道具調べ・照明合わせは、何だかいつもと勝手が違う。……と言うか、懐かしい。そして「ほっ」とする。20代の頃は毎月こんな調子だったのだ。

 メニューを順調に消化して、舞台を無事に音響チームに明け渡す。明日からは舞台稽古に突入である。

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『台所太平記』通信

5月31日(日)

 東京メトロ日比谷線の「人形町駅 A2出口」を出て、右へちょっと行った右側に「谷崎潤一郎 生誕の地」の銘板がある。

 谷崎は明治19年7月24日にこの地に誕生した。ここには谷崎の祖父が経営する活版印刷所があった。銘板によると、そう言うことらしい。いつも行列ができている鳥料理の店「玉ひで」を過ぎてすぐの所である。
 『台所太平記』ご観劇の折に、足を延ばされてみてはいかがだろう。

 という訳で、明治座へ。

 今日、明日は稽古は無し。終日スタッフ・ワークである。
 今日の主な作業は大道具の建込みと照明のフォーカス合わせ。演出家に出番はないのだが、10年ぶりの明治座でもあるので、客席や舞台周りを歩いてみて明治座での以前の仕事を思い出してみたりした。

 劇場には劇場毎に流儀がある。仕事の進め方や、その分担などについての約束事の様なことなのであるが、帝劇には帝劇の、クリエにはクリエの、日生には日生の流儀がある様に、明治座にも明治座の流儀がある。

 明治座の皆さん、ひと月どうぞよろしくお願いいたします。

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『台所太平記』通信

5月30日(土)

 稽古場最終日。

 昨日同様、何か所か芝居の確認・調整をした後、3回目の通し稽古。
 連日の調整の成果もあって、全体としては手際よく芝居が運ばれたと思う。半面、新鮮さであるとか、勢いであるとか、かつて芝居の中に確実にあったものが失われつつある様にも感じた。
 最後の駄目出しでは、ディテールに関する確認をいつもの様にした上で、そのことについても触れる。
 私たちの『台所太平記』を、コメディであるのと同時に、生き生きとした、瑞々しい人々の物語にもしたいのである。

 明日はいよいよ劇場へ。初日も目前である。

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『台所太平記』通信

5月29日(金)

 まず、昨日の通し稽古で見つかった幾つかの課題を処理。その後、2回目の通し稽古。
 昨日より更に良い仕上がり。もちろん、良くなっていてくれていないと日々稽古している意味がないのだが。

 通し稽古終了後、いつもの様に駄目出し。そして、昨日、今日と通してみて気になっていたシークェンスを抜いて直す。

 さて。

 明日はついに稽古場最終日。

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『台所太平記』通信

5月28日(木)

 1回目の通し稽古。

 順調な仕上がり、と言っても良いだろうと思う。思いもよらない様なトチリもなかったわけではないが、それも含めて楽しい通し稽古であった。
 通し稽古終了後は全体で駄目出し。でも、順調な仕上がりなので「駄目」の数は多くない。

 夜は東宝演劇部へ。『貴婦人の訪問』の舞台美術打ち合わせ。
 捗らなかった5月20日の雪辱戦である。光明が見えてきた。

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『台所太平記』通信

5月27日(水)

 2&3幕を場面毎にさらった後、2&3幕を通す。

 これで上演時間の「おおよそ」の見当がついた。
 まだまだ変動はあるだろうが、1幕が1時間10分前後、2幕が50分前後、3幕が40分前後、辺りに落ち着くだろう、と思う。30分休憩が2回入ったとして、11時開演の場合、終演時刻は2時40分くらいになるのではなかろうか?(ならなかったらごめんなさい)

 稽古場は残り3日。明日から「通し稽古態勢」。

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『台所太平記』通信

5月25日(月)

 1幕を場面毎にさらった後、1幕を通す。

 芝居のクォリティは、日々着実に上がっている。まだ1幕を(しかも初めて)通しただけに過ぎないが、私個人としてはかなりの好感触であった。『台所太平記』は素敵な芝居に仕上がるだろう。

 それにしても、『台所太平記』カンパニーはとても良いカンパニーだと思う。
 ベテランの古谷さん以下、全員が熱心だし、真面目だし、なのにユーモアは決して忘れない。大劇場演劇の現場を「カンパニー」と形容する日が来ようとは、「商業演劇」全盛の時代には思いもしなかったことである。

 明日は稽古OFF。明後日は2幕と3幕の日。

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