『貴婦人の訪問』通信 大千穐楽
12月25日(日)
2016年の『貴婦人の訪問~The Visit~』が、ツアー最終地である大阪/梅田芸術劇場 シアタードラマシティで千穐楽を迎えた。
9月28日の稽古初日から足掛け3カ月。季節の変わり目にもかかわらず全員が無事に完走できたことを、まずは喜びたい。
キャスト&スタッフ、上演にかかわってくださった全ての皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ご来場くださった皆さんに、この場を借りて御礼申し上げます。
しかし、終わってみれば「あっと言う間」の3カ月であった。キャストの皆さんからも「もっとやりたい」「寂しい」と言う声が少なからず上がっていた。中でも涼風真世さんは誰よりも名残惜しそうである様に感じた。
が、そう見えた涼風さんは「終わりがあるからいいんですよね」ともおっしゃった。始まった舞台にはいつか終わりがくる。だから私たちは1回1回を無心に務めることができるのかも知れない。
『貴婦人の訪問』はミステリーである。
ミステリーを読む(或いは観る)時の鉄則は、「作中での誰かの発言は、それが作中で客観的に裏付けられない限り、真実と思ってはいけない」である。それがどんなに真実味を持って語られたとしても、である。
『貴婦人の訪問』では、主人公であるアルフレッドとクレアの発言が食い違う。では、どちらが真実を語っていたのか? はたまた、どちらの発言も真実ではないのか?
『貴婦人の訪問』は本当に面白い。何しろミステリー好きなので。
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