カテゴリー「『エキストラ』」の記事

お帰りなさい! 『エキストラ』通信

4月25日(金)

  劇団東京ヴォードヴィルショー第62回公演『エキストラ』が東京に帰って来た。

  『エキストラ』については昨年の11月19日~12月12日付の日記(『エキストラ』通信)をご参照いただきたいのだが、約4ヶ月にわたる旅公演を経て、最終地である新宿の紀伊國屋サザンシアターに戻って来たのである。
  私自身が昨年の12月12日以来の観劇だったのだが、久しぶりに親戚の子供に会った時の様に、しばらく会わない間にたくましい舞台に成長していて嬉しかった。各地の観客に大らかに育てられたに違いない。
  そんな旅の間の様子は劇団ホームページの「Diary エキストラ旅公演」と劇団員である大森ヒロシさんのブログから窺えるのだが、結構な珍道中であった様である。

  公演は4月29日(火)までだが、当日券も若干は用意されるそうなので、ご都合の付く方は劇団にお問い合わせを。

  ところで、先日初期の胃がんであることを報告された佐藤B作さんだが、4ヵ月半振りにお目に掛った私の目には以前と何一つ変わらない様子であった。大いに安心したことを記しておきます。

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初日! 『エキストラ』通信

12月12日(水)

  ゲネプロの前に公演の安全祈願修祓式(初日のお祓いですね)。スタンダードなタイプに比べて所要時間がやや長く(一同にお神酒まで配られた)、13時開始予定のゲネプロが30分押すことに。

  コメディのゲネプロほど中途半端なものはない。ここで観客は笑う筈、などと脳内では想定しているのだが、現実の客席は静まり返ったままであり、本来ならヒートアップする筈の場面もいまいち生彩を欠く。
  と言って悪い出来ではなかったのだから、その通りを出演者には伝え、19時開演の本番を待つことに。

  ここまで来ると、演出家は最早無用の長物である。せめて開演準備の邪魔だけはすまい、と思って散歩に出た。
  開演時刻が迫るとポツポツと降り始めた。が、今日の公演は完売しているので、まあ慌てることはない。
  定刻を6分ほど回って『エキストラ』は開演した。

  良い初日であった。舞台の出来も良かったし、何よりも温かい良いお客様であった。

  劇団東京ヴォードヴィルショー第62回公演、三谷幸喜/作・演出『エキストラ』は開幕した。来年4月28日の千秋楽まで、北は北海道から南は九州まで、全国57か所で101回に及ぶ公演が行われる。今日既に1回終えているので、残りは100ステージであるが。
  「劇団東京ヴードヴィルショー」「エキストラ」のラッピングをテールゲートに施した11トントラックが全国を回る。どこかでこのトラックを見かけた方は、どうか手を振って応援していただきたい。

  これで私の『エキストラ』通信は終わりである。が、『エキストラ』の旅は始まったばかりである。旅の様子は、「エキストラ旅公演日記」「大森ヒロシの日々是笑進」または「山口良一的ココロ」などでご覧頂きたい。
  それにしても長旅である。どのくらい長いかと言うと、『エキストラ』の千秋楽までに私がミュージカル3本の初日を開ける位である。

  スタッフ&キャスト一同の無事を心より祈りたい。

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『エキストラ』通信

12月11日(火)

  舞台稽古。

  自宅より今日の会場である南大沢文化会館まで距離にしておよそ36km、用心して早めに家を出たら目標の1時間前に到着してしまった。
  そのお陰で、初めて訪れた南大沢界隈を探索することができたのだが、アウトレット・モールや東宝シネマズやイトーヨーカドーなどなど、すべてが開店前であった。

  それはともかく、今日1日かけて場当たり稽古であった。初めて実寸で、衣裳やヘアメイクも施して、一部ダブルキャストの方も参加して、幕開きよりラストシーンまで、とりあえずの段取りを確認した。
  通し舞台稽古(ゲネプロ)は明日、本番前の午後イチに行う手筈になっている。

  『エキストラ』初日まで、泣いても笑ってもあと1日。

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『エキストラ』短信

12月10日(月)

  八王子市南大沢文化会館にて仕込み。

  私の出番は無し。

  『エキストラ』初日まであと2日。

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『エキストラ』通信

12月9日(日)

  稽古場最終日。

  南大沢で初日を迎えるキャストで最後の通し稽古。
  思い切って昨日の上演タイムを6分縮める目標を立ててみた。結果は2分の短縮にとどまったが、テンポを上げることや間を詰めることによる良い効果が、特にシーン1~3までの前半に出た。
  『エキストラ』は群像劇なので、登場人物の誰か1人に感情移入して、その人物を追いかけていればドラマが自然に見えて来る、と言う風には書かれていない。
  したがって演じ手も、自分のストーリーを貫通させることに専念しているだけでは『エキストラ』と言う集団のストーリーは観客に伝わらない、と思うのである。

  ここが『エキストラ』の面白いところであり、同時に実に難しいところである。

  そして、その面白さに近づき難しさを克服するための方法のひとつが、全体のスピードを上げることなのである。

  幸い、良い感触を得て稽古場での全行程を終えることができた。後は劇場で、舞台美術や照明の中で、最後の調整を残すのみである。

  『エキストラ』初日まであと3日。

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『エキストラ』通信

12月8日(土)

  長い一日であった。

  午前中は2009年に上演される新作ミュージカルの打ち合わせ。
  とても素敵な舞台になりそうなのだが、まだ不確定な要素が多く、仕事としては難易度が高い。で、今日のところは仕事の進め方とクリエイティブ・チームの人選についてをプロデューサーと意見交換。

  午後は『エキストラ』の稽古場へ。

  まずは南大沢で初日を迎えるキャストで通し稽古。1分は縮まったが、あと4分は短くなりたい。
  駄目出し、小休止の後、はしのえみさんのシークェンスを抜き稽古。更にその後、昨日のキャストで通し稽古。
  冬なので稽古場は窓を閉め切っている。そこに通し稽古を見学に来たスタッフも加わって、いつもより人口密度は高い。通しの途中から稽古場は酸欠状態であった。
  そのせいであろうか(そうでありたい)、通しの途中からセリフの言い間違いや度忘れが次々と、まるで連鎖反応のように起こった。

  それはそれは愉快な通し稽古であった。

  『エキストラ』初日まであと4日。明日は稽古場最終日。

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『エキストラ』通信

12月7日(金)

  昨日こぼれたラストシーン近くを整理した後、通し稽古。

  今日の通しは、12日の南大沢での初日に登場しないキャストでであった。短期間の、やや変則的な稽古であったにもかかわらず、良い仕上がりであったと思う。ただし、あと5分は縮めたい。
  稽古後、照明の宮野さんと打ち合わせ。基本的には初演のデザインを踏襲してもらうのだが、台本の改定に伴う変更点や旅公演の制約など、確認しておかなければならないことがあるので。

  『エキストラ』初日まであと5日。

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『エキストラ』通信

12月6日(木)

  午前中は所沢で授業。午後は『エキストラ』の稽古場へ。

  稽古は後半をじっくりと。
  ラストシーン近くの未整理な部分を片方のキャストで調整していたら時間切れになり、もう片方のキャストで当たることができなかった。
  なので続きはまた明日。

  『エキストラ』初日まであと6日。

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『エキストラ』通信

12月5日(水)

  前半をじっくり稽古。

  『エキストラ』はダブルキャストになっているので、不公平にならない様に、それぞれの配役で各シーンを2回づつ当たった。
  当然シングルキャストの方も大勢いらっしゃるので、その方々は都合4回稽古している。

  これって不公平?

  『エキストラ』初日まであと7日。

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『エキストラ』通信

12月4日(火)

  衣裳合わせ。

  『エキストラ』は登場人数が多いうえ、ストーリーの設定上、大半の人物が始終着替えをしている。つまり衣裳の点数が多いのである。
  東京衣裳の菊田光次郎さん指揮の下、全員が全ての衣裳を着用して、デザインのバランスやサイズ、着替えの手順などをチェック。
  出演者のコスプレも『エキストラ』の楽しみのひとつであろう。

  その後、劇中のBGM(Background Music=台詞の背後で流れる音楽)と台詞のタイミングを合わせる稽古。

  大抵の芝居では、BGMはF.O.(Fade Out=だんだん音量が小さくなって消える)されて終わるのだが、『エキストラ』ではBGMをF.O.させずに、音楽の終わりと台詞をぴったりと合わせることが指定されている。
  つまり俳優は、1ページとか2ページ続く台詞を、毎回決まったスピードで、音楽の寸法に合わせて喋らなければならないのである。
  音楽の途中にある間やフレーズ変わりと台詞を合わせる様に指定されているBGMもあり、それぞれの場面で台詞と音楽がぴったりと合うまで、ひたすらそのことを繰り返した。
  初演でそのことをみっちりやっている出演者が多い為もあろうが、私が想像していた以上に手早くその稽古は終了した。特に佐渡稔さんの耳の良さが群を抜いていてお見事であった。

  今日は衣裳合わせとBGM合わせだけで稽古時間を使い果たすかと思っていたのだが、どちらもスムーズに終了したので、残り時間で後半部分をランスルー。
  明日は久しぶりに幕開きに戻るつもり。

  『エキストラ』初日まであと8日。

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