『王様と私』 そしてフラガール
7月9日(水)
東京国際フォーラムでの『王様と私』初日。
大勢の方にお越しいただいた。お足元の悪い中、ありがとうございました。
旅公演では、各劇場で本番前に、舞台空間や袖回り、裏導線などを、舞台監督の説明を受けながらキャスト全員で確認することになっている。舞台の間口や奥行、大道具を吊るすバトンの間隔などがまちまちなので、劇場毎に立ち位置や座り位置、出入りのルートなどが微妙に異なったりするからである。
今日も開演の2時間半前から、キャスト&スタッフで舞台と舞台周りの確認。舞台から客席を一望した松平さんは一言「大きいなあ」と呟かれた。
確かに東京国際フォーラム ホールCの空間は「大きい」と思う。1階席最前の通路から客席後方を振り返って見上げていただければ、その大きさが実感できるだろう。
しかし客席から眺めた『王様と私』には、この空間のスケールがちょうどよい様に感じられた。この劇場で『王様と私』を上演できることは大きな喜びである。
『王様と私』終演後、同じ東京国際フォーラムのホールAへ。
今日は『常磐音楽舞踊学院50周年記念東京公演』であった。
常磐音楽舞踊学院は、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズの「フラガール」さんたちを養成する学校である。
宝塚歌劇団に入団するためには宝塚音楽学校に入らなければならない。同様に、フラガールさんになるためには常磐音楽舞踊学院に入る必要がある。その学院の、今年は創立50周年で、それを記念した東京公演が今日1日だけ、1回だけ行なわれたのであった。
スパリゾートハワイアンズとフラガールさんたちの存在は、2006年の映画『フラガール』で広く知られる様になった。その映画が2008年に舞台化された時に、演出を私が担当した。
その流れで、ハワイアンズやいわき市にもロケハンのために何回か足を運んだ。常磐炭鉱の遺構を見て回ったり、映画のロケ地を見せていただいたりもした。
本物のフラガールさんにも出演していただくことになり、大勢の現役フラガールさんたちにお目に掛からせていただいたりもした(当時の『フラガール』通信はこちらからどうぞ)。
今日は一観客として記念公演を拝見させていただいたのだが、舞台を観ながら『フラガール』の準備中や稽古中の色々なことが思い出された。
特に、フラガールの主人公のモデルと言われるカレイナニ早川さんがお元気に舞台に登場された時は感無量であった。早川さんは50年に渡って常磐音楽舞踊学院を(そして日本のフラダンス界を)牽引してこられたのである。
50周年おめでとうございます。次の50年が、今まで以上に光り輝きます様に!
最近のコメント