カテゴリー「『レベッカ』」の記事

『レベッカ』通信

10月17日(水)

 歌稽古。

 まず、私が距離を測りかねているもうひとり、桜井さん。
 前回でナンバーをひと通り当たり終えたので、今日は“ミュージカルとしての約束事”や“ナンバーの中で起こっていること”……など、一段掘り下げた稽古を。歌唱指導のやまぐちあきこさんが、具体例を上げながら実践的な内容を指導してくれる。脇で聞いている私たちにもためになる。

 桜井さんの稽古がひとしきり進んだところで、出雲さんが合流。「わたし」とベアトリスのナンバーを、2人一緒に稽古。“『レベッカ』初参加”のお2人なので、なんだか新鮮。

 そして、今日もコーラス稽古。
 新たに2曲、音取り。既に音取りを済ませた楽曲は、だんだん精度が上がってきた。

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『レベッカ』通信

10月16日(火)

 歌稽古。

 まず大塚さん。続いて平野さん。

 大塚さんとの付き合いは結構長い。彼女の初舞台である『シンデレラストーリー』からなので、もう15年になる。その間に『ダンス オブ ヴァンパイア』『クリエ・ミュージカル・コレクションⅡ/Ⅲ』があり、そして『レベッカ』があった。16歳の時から知っているので、稽古場でもお互い気を遣うことがない。

 一方、平野さんとは今回が初仕事。なので、どの様な距離感で接すればいいのか、まだつかめない。私はこう見えて人見知りする方だったりするのだが、平野さんは積極的に話題を提供してくださるので、ものすごく救われる。この場をお借りして、平野さん、どうもありがとうございます(ほらね、距離感が…)

 そして山口祐一郎さんが歌稽古に登場。山口さんも初演からの続投キャストである。

 
山口さんが演じるのはイギリスの貴族=ジョージ・フォルテスキュー・マキシミリアン・ド・ウィンター(舞台では誰もそんな長い名前では呼ばない。マキシムと呼ばれる)。
 マキシムは10カ月ほど前、最愛の妻をヨットの事故で亡くしたばかりであった。妻の名前はレベッカ。レベッカの死後、彼は領地「マンダレイ」を離れ、ヨーロッパのホテルを転々としていた。そしてある日、モンテカルロのリゾート・ホテルで主人公の「わたし」と出会ったのだった。

 山口さんとの付き合いも、大塚さんに負けず劣らず長い。青山劇場で上演されたミュージカル版『ローマの休日』が最初なので、既に20年である。その間に様々な作品でご一緒した。

 そんな山口さんと、こうして再び『レベッカ』に取り組むことのできる喜び。演劇の神様に感謝せずにはいられない。

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『レベッカ』通信

10月15日(月)

 歌稽古。

 1人目は吉野圭吾さん。
 吉野さんは初演から続投するキャストのひとり。演じるのは、台本のト書きに“ハンサム”で“女好き”と記されている謎めいた男=ジャック・ファベルである。『レベッカ』のナンバーを歌うのは8年ぶりなので、“正しく”歌うためにしっかりと譜面を確認(したはずなのに…)

 2人目は涼風真世さん。
 涼風さんは2010年の再演から『レベッカ』に加わり、恐ろしいほどの迫力でミセス・ダンヴァースを演じている。保坂さんの歌稽古の時にも話題になったのだが、ミセス・ダンヴァースのナンバーはまさに“体力勝負”。保坂さんに負けず劣らず華奢に見える涼風さんの、まあパワフルなこと!

 そして出雲綾さん。
 出雲さんは『レベッカ』初参加。マキシムの姉で、「わたし」の数少ない理解者であるベアトリスを演じる。

 その後コーラス稽古。
 コーラスには、出雲さんをはじめ、今拓哉さん、tekkanさん、KENTAROさんも参加してくださっている。『レベッカ』ではコーラスが多用されているので、コーラス稽古は回数も稽古時間もそれに比例して多くなる。手間はかかるが、皆さんの声が揃った時の達成感もまた格別である。

 今日も幕開きのナンバー「夢に見るマンダレイ」を聞いている内に10年前のクリエの舞台がまざまざと蘇ってきた。音楽には年月を易々と飛び越える力がある。
 が、10年前の舞台のことは忘れなければならない。今回の『レベッカ』はニュー・プロダクション(新製作)なのだから。

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『レベッカ』通信

10月14日(日)

 『レベッカ』の指揮者、塩田明弘さんが稽古場に顔を出してくれる。

 塩田さんは現在帝劇で『マリー・アントワネット』の公演中。その『マリー・アントワネット』の仕事を通して発見した“シルヴェスター・リーヴァイさんとその音楽”についての話を聞かせてくれる。目からうろこが落ちまくる。

 で、歌稽古。

 まず桜井玲香さん。
 桜井さんの演じる「わたし」は主人公なので、登場する場面も歌うナンバーの数も多い。前回と今日の2回をかけて、ようやくひと通りのナンバーを当たり終える。

 続いて石川禅さん。
 石川さんは初演、再演に引き続いて3度目の出演である。演じるのは、イギリスのコーンウォール地方にあるマキシムの地所「マンダレイ」を管理する男=フランク・クロウリーである。

 『レベッカ』の物語は1926年のモンテカルロから始まる。

 主人公である21歳の「わたし」は、アメリカ人の富豪=ミセス・ヴァン・ホッパーの付き添い(原作には“コンパニオン”とある)としてモンテカルロのリゾート・ホテルに滞在している。ある日、「わたし」の前にイギリスの貴族=マキシム・ド・ウィンターが現れ……。

 「わたし」は子供の頃、1枚の絵葉書を持っていた。その絵葉書に描かれていた城館が「マンダレイ」であった――と言う記述が原作小説には出てくる。ミュージカル版には出てこないのだが……。

 それはともかく。

 
そして歌稽古に森公美子さん。
 森さんが演じるのは「わたし」を“年に90ポンド”の低賃金で雇っている(デリカシーに欠けた)ミセス・ヴァン・ホッパーである。森さんも『レベッカ』初参加。

 最後に保坂知寿さん。
 ミセス・ダンヴァースの歌うナンバーはどれも重たくてパワフル。保坂さんの華奢に見える身体のどこにあんなエネルギーが潜んでいるのだろう?

 歌稽古と並行して、音楽監督の甲斐正人さんと打ち合わせ。今回の再演に当たって何か所か音楽を変更しようとしているのだが、その確認。

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『レベッカ』通信

10月13日(土)

 『レベッカ』は、イギリスの小説家ダフネ・デュ・モーリアの同名の小説を原作とするミュージカルである。
 脚本・作詞はミヒャエル・クンツェさん、音楽はシルヴェスター・リーヴァイさんで、2006年9月にウィーンのライムント劇場で世界初演された。お2人による『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『レディ・ベス』と並ぶ“人名をタイトルにした”ミュージカルの1本である。
 小説が発表されたのは1938年で、1940年にはハリウッドで映画化もされている。サスペンス映画の巨匠と呼ばれたアルフレッド・ヒッチコックが監督し、第13回アカデミー賞で作品賞を獲得した。そちらをご存知の方もいらっしゃるだろう。

 ミュージカル版『レベッカ』の日本初演は2008年4月。シアタークリエのオープニング・シリーズ第3弾として6月まで上演された。再演は2010年の3月から6月にかけて、名古屋(中日劇場)、東京(帝国劇場)、大阪(梅田芸術劇場メインホール)の3都市で行われた。
 今回は8年ぶり、3度目の上演である。シアタークリエ開場10周年記念ラインナップ”のラストを飾る1本である。

 さて。

 本日も歌稽古。まず3人の「わたし」のひとり、大塚千弘さんが登場。

 大塚さんは『レベッカ』の初演と再演でも「わたし」を演じている(当時は「大塚ちひろ」さん)。シングル・キャストだったので、少なくとも200回は「わたし」を演じているはずである。
 初演から10年が経ち、その間に色々な経験を積んだ大塚さんが、今回どんな「わたし」を見せてくれるだろう。

 続いて、もうひとりの「わたし」、平野綾さんが登場。

 平野さんは『レベッカ』初参加である。が、『レ・ミゼラブル』『レディ・ベス』『モーツァルト!』『ブロードウェイと銃弾』など、近年は大作ミュージカルに次々と出演していらっしゃるので、今回の「わたし」も大いに楽しみである。

 2人の「わたし」の稽古後はコーラスの稽古。今日も8時間に迫る濃密な稽古であった。
 歌唱指導のお2人と稽古ピアニストの皆さん(今日から中條純子さんが加わった!)、本日もお疲れ様でした。

 歌稽古と並行して音響打ち合わせ。音響デザイナーは(リーヴァイさんが名前で呼んでくれない、とこぼす)山本浩一さんである。

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『レベッカ』通信

10月12日(金)

 まず、衣裳打ち合わせ。

 新生『レベッカ』の衣裳デザイナーはお馴染みの前田文子さんである。
 前田さんとは、チラシを作成する時点で既に一度打ち合わせを済ませている(チラシでキャストの皆さんが身に付けているのは、その打ち合わせを踏まえて製作された衣裳)。
 今日は、新たに書き下ろしてくださった残りのデザイン画を確認する打ち合わせ。ヘアメイク・デザイナーの川端恵理子さんや、衣裳製作を受け持つ東宝舞台の衣裳部さんにも加わっていただいて、1点ずつデザインを確認。

 続いて、振付打ち合わせ。

 振付は『貴婦人の訪問~The Visit~』に続いて桜木涼介さんである。
 『レベッカ』は大きなダンス・ナンバーが次々と登場するようなミュージカルではないのだが、音楽の中での人々の見え方や動かし方が大きく意味を持ってくる。その辺りが『貴婦人の訪問』と(スタイルは異なるにせよ)ちょっと似ているように思い、それで桜木さんにお願いすることにした。
 桜木さんは昨日、新橋演舞場の『るろうに剣心』の初日を開けたばかりなのだそうだが、とても熱心に付き合ってくれた。

 そして、歌稽古が始まる。

 歌稽古に最初に登場したのは、主人公である「わたし」を演じる桜井玲香さんである。
 『レベッカ』の主人公には名前が無い。台本でも登場人物名が入るべき欄には「わたし」と書かれている。ダフネ・デュ・モーリアの原作小説には主人公の名前に触れた個所があるのだが、 「とても素敵な、変わった名前を持つ女の子」や「実にぴったりな名前」などと記されていて、やはり名前は明かされない。

 その「わたし」を、今回の『レベッカ』では3人のキャストが交代で演じる。その1人が桜井さんである。
 日本版『レベッカ』は2008年にシアタークリエで初演され、2010年に帝劇などで再演された。今回は8年ぶり、3演目になるのだが、桜井さんは『レベッカ』初参加である。

 同じく『レベッカ』初参加である保坂知寿さんも歌稽古に登場。保坂さんは「わたし」が嫁ぐことになった英国貴族・マキシムの屋敷の女中頭=ミセス・ダンヴァースを演じる。
 更に今日はコーラス部分の歌稽古も組まれていて、初日から7時間を超える、なかなか充実したメニューなのであった。

 歌唱指導は山口正義さんとやまぐちあきこさんである。稽古ピアノは宇賀村直佳さんと石川花蓮さん。皆さん、お疲れ様でした。

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『レベッカ』通信

10月8日(月)

 舞台美術の打ち合わせ。

 前回の打ち合わせを踏まえて、技術的、製作的な部分にも踏み込んだ打ち合わせに入る。
 美術デザイナーの松生さん、照明デザイナーの成瀬さん、舞台監督の佐藤さんに加えて、大道具を製作してくださる東宝舞台をはじめ業者の皆さん、そして演出部の皆さんが参加してくださる。

 今回の『レベッカ』で難易度が高いのは、物理的条件の異なる各地の劇場に合わせた舞台美術のプランをどのように実現するか、である。検討に検討を重ねた結果として、様々な要素をそぎ落としたシンプルな舞台美術ができあがりつつある。
 10年前のシアタークリエ初演時に立ち返ったような、スペクタクルとは一線を画した『レベッカ』になるだろう。

 技術的、製作的な面の検討に目途をつけた後、松生さん、成瀬さん、佐藤さん、そして演出部の皆さんと、各場面での舞台美術と照明のあり方や、それぞれの場面で表現しなければならないことなどを再確認。数日後に迫った稽古初日に何とか間に合った。

 ヴォーカル・スコア(譜面)も配布され、新生『レベッカ』がいよいよ動き出す。

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『レベッカ』通信

 『レベッカ』の公式ページで、キャストの皆さんのコメント・ムービーが公開されている。こちらからどうぞ。

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『レベッカ』通信

9月23日(日)

 レベッカの舞台美術打ち合わせ。

 『レベッカ』の舞台美術の方向性が大きく転換したことは7月22日のブログに記した(その記事はこちら)。
 それから2ヶ月あまり。幾度かの打ち合わせを重ねた後、ようやく“幕開きからラスト・シーンまで”の舞台美術を検証するところまで辿り着いた。

 今日の参加者は美術デザイナーの松生さん、舞台監督の佐藤さん、演出助手の末永さん、そして私である。
 30分の1のスケールで作られた舞台美術のミニチュアを動かしながら、同時に平面図とエレベーションを参照しつつ、幕開きから台本の流れに沿って順番に、大道具・小道具の内容や転換の方法とタイミング…などなどについて、1場面ずつ検討して行く。

 参加者がそれぞれの立場から――或いは立場を超えて――忌憚のない意見を述べ、アイデアを出し合い、どうにかこうにかラスト・シーンまでの検証を終えた。
 久しぶりに味わった濃密な時間であった。13時に始まった打ち合わせを終えた時、時計の針は20時を回っていた。

 9月もそろそろ終わろうとしている。程なく稽古も始まるだろう。

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『レベッカ』新ヴィジュアル

 ミュージカル『レベッカ』の公式ページがまたまたリニューアル。新ヴィジュアルが公開された。

 こちらからどうぞ。

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