カテゴリー「『ワイルドホーン・メロディーズ』」の記事

そして、あっという間に千穐楽! 『Wildhorn Melodies』通信

6月6日(木)

  「始まり」があれば「終わり」はもちろんある訳で……。

  この半年間、私はワイルドホーンさんの音楽漬けであった。
  それは嬉しくもあり、たまにちょっぴりシンドくもあったが、その荷物を降ろす日が来た。無事に運びきった安堵感もあるし、いざ降ろしてみると、もう少し担いでいたい未練も残る。勝手なものである。

  ご来場くださった皆さんに、この場をお借りして御礼申し上げます。そして、全ての公演関係者にも。皆さんのお力で、こんなに素敵なコンサートになりました。

  ワイルドホーンさんは、「ちょっとしたステージングがとても効果を上げている」ことと、「コーラスの皆さんにしっかりと役割が与えられている」ことを褒めてくださった。そのことが私個人はとても嬉しい。

  さて。再演やPart 2はあるのか?

  今の私にはまったく分からない。が、是非あって欲しい、と思う。
  これで『ildhorn elodies』通信はお終いである。次は『王様と私』通信。10日ほど後に始まる予定です。

  我らがマエストロ、塩田明弘さんがつくづく言っていた。
  「30曲分の譜面作って、たった2日しかやらないなんて勿体ないよ!」

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あっという間に初日! 『Wildhorn Melodies』通信

6月5日(水)

  長い長い1日であった。

  朝からスタッフは照明作り。昼前より場当たり兼サウンド・チェック、昨日の続き(つまり2幕全部)。それを終えた後、ゲネプロ(GP=通し舞台稽古)。そしてその後、ようやく本番である。つまり、今日は2.5回公演!
  このコンサートの本当の主人公はフランク・ワイルドホーンさん、その人であろう。その主人公がゲネプロに登場。『シラノ』の初日以来、半年ぶりの再会であった。
  ゲネプロが始まる前、ワイルドホーンさんは「きっと驚くと思うよ。何しろ、一体どんなショーなのか、舞台上で何が行われるのか、曲目も何も知らないんだからね」と茶目っ気たっぷりにおっしゃった。

  無事にゲネプロを終え、いよいよ初日。定刻通り、19時に開演し、20分の休憩を挟んで、あっという間の2時間30分であった(先日の予測より2幕が10分ほど長かった)。2幕のラストでは、ワイルドホーンさんも舞台に上がってくださった。
  終演後は関係者一同で初日の乾杯。華やかで、和やかで、素敵な乾杯であった。

  更にその後、塩田さん、そして東宝とホリプロのプロデュース・チームの皆さんと、ワイルドホーンさんを囲んでささやかなお祝い。席上ワイルドホーンさんは「このショーを母に見せてあげたい」とおっしゃっていた。

  あっという間に明日は千穐楽。観ようか止そうか迷っている方、悪いことは言わないから、是非オーチャードホールへ!

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『Wildhorn Melodies』通信

6月4日(火)

  オーチャードホールへ。

  スタッフは朝から仕込み作業。夕方にはオーケストラを迎えてサウンド・チェックが始まる。それまでに各セクション、態勢を整えておかなければならない。その道のベテラン達が、テキパキと要領良くそれぞれの作業を進めて行く。
  無事にサウンド・チェックを終わらせ、若干の休憩の後、舞台稽古に突入。M1から順番に、キャストのサウンド・チェックを兼ねた場当たりである。高見和義さんの照明デザインが抜群に格好良い。

  本当は2幕を少しかじっておきたかったのだが、残念ながら1幕の終わりで今日は時間切れ。この続きはまた明日。
  楽屋口を出ると、渋谷の街から歓声、と言うか、どよめき、と言うか、が響いて来た。サッカー日本代表のワールドカップ出場を喜ぶ皆さんの声であるらしい。ブルーのユニフォームを着た大勢の興奮した人たちとも擦れ違ったが、こちらは反対にクール・ダウンの真っ最中なのであった。

  明日はいよいよ初日。フランク・ワイルドホーンさんもご来場の予定!

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『Wildhorn Melodies』通信

6月3日(月)

  オーチャードホールのリハーサル・ルームへ。オーケストラとキャストの合わせ。通称「オケ歌合わせ」、略して「オケ合わせ」。

  『ildhorn elodies』のオーケストラは21名編成。これは『ジキルハイド』『シラノ』の本公演でのオーケストラの人数よりも多い。その人数を利用して、オーケストラのアレンジもより豪華に、より華やかになっている。
  今日は1日かけて全楽曲を当たった。昨日までがピアノ1台での伴奏だったので、情報量は桁違いに増えている。決して狭くは無いリハーサル・ルームなのだが、この人数のミュージシャンが一斉に演奏をすれば、それはものすごい音圧となって我々に襲い掛かって来る。
  ここにはホールの心地よい響きは無いが、ホールでは味わえない臨場感と迫力を、ホールにはない独占感も感じながら堪能することができる。

  軽く心地よい疲労感を覚えつつ、今日のオケ合わせも無事終了。明日はいよいよ仕込み、そして舞台稽古である。

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『Wildhorn Melodies』通信

6月2日(日)

  段取りの確認できていない幾つかのナンバーをさらった後、ピアノで通し稽古。

  上演時間は、1幕、2幕、ともに1時間程度になりそうである。幕間休憩は20分の予定で、合わせて2時間20分前後の上演時間と言うことになろうか(ならなかったらごめんなさい)。
  初めて全体を通してみて、これは大変贅沢なコンサートである、とつくづく感じる。
  このキャストたちの歌を1度に堪能できることもさりながら、フランク・ワイルドホーンさんの楽曲自体が持つリッチさ、華やかさ、多彩さが、聞く者をなんとも贅沢な気分にさせてくれるのである。

  さて、明日はいよいよオーケストラの皆さんと合流。稽古後にマエストロから頂いた電話では、オーケストラも「通常のミュージカル版より遥かにゴージャスにしておいたから」とのことである。

  これも大いに楽しみ。

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『Wildhorn Melodies』通信

6月1日(土)

  やや広い稽古場に移動して、幾つかのナンバーをステージング。

  『ildhorn elodies』はコンサートなので、ミュージカルの様な凝ったステージングは基本的にはしていない。が、2人以上が登場するナンバーでは、シンプルではあるが(交通整理も含めて)ステージングを施すことにした。
  既にコーラスの皆さんのナンバー1曲をステージングしたことは5月29日の日記に記した。今日はそのおさらいと、それ以外のナンバーのステージング・デーであった。

  ネタバレを避けるために「誰のナンバーか」「どんな楽曲なのか」には触れないでおこうと思う。ただ、今日の稽古はとてもスムーズに進行し、出来上がりもとても満足の行くものであったことは報告しておきたいと思う。
  キャストの皆さんの輝かしいキャリアは伊達ではない。

  明日はいよいよ全キャストが集合する。それぞれの段取りを確認した後、ピアノでの通し稽古である。

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『Wildhorn Melodies』通信

5月31日(金)

  音楽稽古3日目。

  今日は田代万里生さんから。まずはソロの曲をいくつか当たる。そして濱田めぐみさんが登場。田代さんと濱田さんのデュエット曲(秘)を当たる。このデュエットも本邦初公開。
  その後、濱田さんのソロ曲を当たり、更にそこに鹿賀丈史さんが加わり、お2人の楽曲をおさらい。
  濱田さんが歌われるのも7曲である。ロマンティックな初挑戦曲から「そうこなくちゃ!」のあのナンバーまで、多彩な濱田さんをご堪能いただける筈である。

  明日からオーチャードホールのリハーサル・ルームでオーケストラのリハーサルが始まる。我々は別稽古場で、いくつかのナンバーをステージングする予定。

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『Wildhorn Melodies』通信

5月30日(木)

  音楽稽古。

  まずは鹿賀丈史さんと濱田めぐみさん。鹿賀さんは『シラノ』『ジキルハイド』のナンバーを歌われる。濱田さんとのデュエットもあるのだが、お2人が「罪な遊戯(あそび)」をデュエットされることは公式ページでも触れられているから、ここに記しても叱られないだろう。
  お2人とも『ジキルハイド』の出演者なのでつい錯覚してしまうのだが、お2人は『ジキルハイド』では共演されていない。なので、このお2人の「罪な遊戯」は本邦初公開である。

  やがてコーラスの皆さんが登場。鹿賀さん、濱田さんとのナンバーを合わせる。そして田代万里生さんが登場。コーラスの皆さんと合わせる。更に安蘭けいさんが登場。コーラスの皆さんと合わせる。その後、安蘭さんのソロ・ナンバーを当たる。
  安蘭さんも全部で7曲を歌われる。「待ってました!」と言うお馴染みのナンバーもあれば、今回初挑戦となる楽曲もある。どの楽曲も安蘭さんらしいし、同時に実にワイルドホーンさんらしい。

  話は変わるが、稽古ピアノの國井さんと指揮の塩田さんの稽古場でのやり取りは、傍で聞いていると笑いを堪えることが非常に難しい。お2人ともせっかちで、人の話を半分も聞いていないからであるが、特に國井さんは、ご本人は至って真剣に発言されているのでおかしさ倍増である。
  國井さんの今日の忘れられない発言。

  「先生っ!  愛はどこですかっ!?」

  その様に聞こえたのだが、正しくは「(譜面上のアルファベット記号を探しながら)先生、I はどこですか?」であった。ここでの先生は塩田さんのことであるが、でも、どうしても「愛の在り処を知りたくて必至で先生に縋りつく女子」の発言にしか聞こえなかったのである。

  明日もお2人のやり取りが楽しみでならない。

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『Wildhorn Melodies』通信

5月29日(水)

  『ildhorn elodies』の稽古場へ。

  音楽監督・指揮の塩田さんが大阪のお仕事から戻られた。私も今日からは『ildhorn elodies』態勢である。

  今日、明日、明後日は音楽稽古。塩田さんとキャストの皆さんとで、音楽的な約束事や解釈、歌い方などなどを更に深く掘り下げて行く。
  今日の1番手は石丸幹二さん。塩田さんと石丸さんとで意見交換しながら、稽古ピアノの國井雅美さん、種田久美子さんの伴奏で、全曲をひと通り当たる。
  石丸さんは全部で7曲を歌われる。お馴染みのナンバーもあるし、新鮮なナンバーもある。12月に日生劇場で日本初演される『モンテ・クリスト伯』からのナンバー「あの日の私」も本邦初公開。どうぞお楽しみに。

  石丸さんに続いてコーラスの皆さんの音楽稽古。「コーラス」とひと括りにしてしまうには余りに勿体ない、大変贅沢な顔触れである。
  ご紹介しておくと、飯野めぐみさん、池谷京子さん、大谷美智浩さん、小野田龍之介さん、松原剛志さん、未来優希さんの6名。ミュージカルの世界では全員が押しも押されもせぬ精鋭たちである。
  コーラスがメインとなる4曲をまず当たり、その内の1曲をステージング。ステージングが付くと本公演が無性に懐かしい。もう1度観たくなる。「観たくなる」と言うより「やりたくなる」が、より心情に近いかも知れないが。

  今日から千穐楽まで、『ildhorn elodies』通信は毎日更新の予定である。短期間ではあるが、どうぞよろしくお付き合いください。

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『Wildhorn Melodies』通信

5月16日(木)

  ミュージカル・コンサート『ildhorn elodies」の稽古が始まっている。

  『ildhornelodies』は、作曲家フランク・ワイルドホーンさんが手がけた数々のミュージカルの中から、素敵なミュージカル・ナンバーを選りすぐってお届けしようと言う、ワイルドホーン・マニアなら垂涎必至の、夢の様なコンサートである。

  キャスト・メンバーは、鹿賀丈史さん、石丸幹二さん、安蘭けいさん、濱田めぐみさん、田代万里生さんの、ワイルドホーン・ミュージカル経験者の5名。この5名に、実力派のコーラス6名と、21名のオーケストラが加わる。音楽監督・指揮は塩田明弘さんである。
  2日間、3ステージの公演なのであまり凝ったことはできないが、最高の音楽を最強の布陣でお届けすることができるのは、私たちにとっても大きな喜びである。

  皆さん、どうぞお誘い合わせの上、Bunkamuraオーチャードホールへお運びください。6月5日と6日の2日間です。

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