カテゴリー「『竜馬の妻とその夫と愛人』」の記事

『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信 そして『竜馬の妻とその夫と愛人』千穐楽

10月30日(火)

  稽古前に花緑さんの衣裳合わせ。
  衣裳を着用した花緑さんを見た女性スタッフの声は「フィギュアにして卓上に飾りたい」であった。花緑さんは何を着られてもキュート!

  稽古は2幕の後半を作る。
  稽古は連日、猛烈なスピードで進行しているが、ラスト・シーンまであと少し、と言う所まで辿り着いた。ゲラゲラ笑って、ウットリして、ちょっと切なくなって、そして終盤はジーン……である。

  稽古後は、プログラム向けに座談会。
  キャストの6名に何故か私が加わっている。稽古で集中力を使い果たしたのだろう、私は良いことも愉快なことも話せていなかったと思う。だめだぁ~。

  稽古場を出て下北沢へ。『竜馬の妻とその夫と愛人』が本日無事に千穐楽。
  ご観劇くださった皆さん、ありがとうございました。キャスト&スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
  今日の千穐楽には三谷君が現れたらしい。カーテン・コールには舞台に上がり(靴を脱がずに!)、B作さんに障子戸で締め出され、障子紙を破いて去った様だ。

  ところで、11月23日は文の日。ミュージカル『シラノ』こんなイベントが告知されている。どしどしご参加ください。

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初日! 『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月18日(木)

  初日。

  ご来場くださった皆さん、お足もとのお悪い中、本当にありがとうございました。
  ザ・スズナリと言う小劇場の良さを目一杯味わっていただける舞台に仕上がったのではないかと思う。例えば、誰かの耳元で何かをささやく時の台詞を、俳優は本当にささやくだけで良い、そんな類の良さである。緊張感とアットホームさが共存している良さ、もあるだろう。

  終演後は客席で初日の乾杯。その席でB作さんから急に一言求められた私は、その場をお借りして駄目出しを済まさせていただいた。これ、能率的でとても助かる。

  これで『竜馬の妻とその夫と愛人』通信は終わりである。ご愛読ありがとうございました。次はChanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信。引き続き、すぐに始まります。

  劇団東京ヴォードヴィルショー第67回公演/創立40周年記念興行第2弾『竜馬の妻とその夫と愛人』は10月30日(火)まで、下北沢のザ・スズナリにて上演中!

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月17日(水)

  ゲネプロ。

  予定の時刻通りに始まり、カーテン・コールまで大過なく無事に通った。上演時間は、カーテン・コールを含めても2時間を切っていた。
  ゲネプロを観た関係者の1人が「今までの『竜馬の妻とその夫と愛人』とは全然違いますね」と言った。その通り、今までのとは全然違う、と私も思う。
  以前のヴァージョンをご覧になった方にも是非観ていただきたい、そんな新しい『竜馬の妻とその夫と愛人』が誕生した。(と言っても、話は一緒だからね、話は。そこんとこ、誤解のない様に!)

  明日は待ちに待った初日。天候が心配されるが、どうか夜には雨が上がります様に!

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月16日(火)

  舞台稽古初日。

  朝から照明作り。後、サウンドチェック。夕方より舞台稽古。舞台美術、照明、音響、そして音楽の力で、ザ・スズナリに夢の様に美しい舞台が出来上がった。
  それにしても、チーム・ワークの良いカンパニーである。スタッフの各セクションの繋がり方、キャストとスタッフとの交流など、芝居作りのあるべき姿がそこにはある。東京ヴォードヴィルショーさんの仕事をさせていただくと、継続することの強さを教えられる。

  明日はいよいよゲネプロ。「ゲネプロ」は舞台の専門用語だが、ここを読んでくださる皆さんには説明は不要・・・なのだろうか?

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月15日(月)

  ザ・スズナリへ。

  朝から搬入、そして仕込み。終日スタッフ・ワークである。搬入、仕込みには劇団の若手たちが手を貸してくれた。稽古場に続いて感謝、感謝である(若手たちについて記した過去ブログはこちら)。

  下北沢の小劇場ザ・スズナリで仕事をするのは、これで2度目である。前回は2006年の1月末から2月にかけて上演された、『竜馬の妻とその夫と愛人』の若手公演の時だった。
  若手公演は、B作さんや佐渡さん、あめくさんらが出演した本公演とは別に、劇団の若手たちによって演じられた『竜馬の妻とその夫と愛人』である。
  その時の若手たちの舞台を観ながら、私は「スズナリだったらもっと違う舞台が作れるのではないか」と思っていた。そして舞台の簡単なスケッチも描いてみた。その時のアイデアを実現させたのが今回の「舞台を客席が3方向から囲む」『竜馬の妻とその夫と愛人』である。
  つまり、今回の演出は「構想6年」なのである。実現する機会が与えられるとは、あの時は夢にも思っていなかったのだが。

  さて、作業は順調に進んだ。大道具の仕込みは一段落し、夜には照明のフォーカスもほぼ終えた。
  明日は朝から照明作り。午後には音響チームとミュージシャンとのサウンド・チェック。そしていよいよ場当たり稽古である。

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月11日(木)

  あっ!

  と言う間に稽古場最終日である。

  今日も粛々と通し稽古。もちろん音楽入り、である。昨日の「楽しい通し」とは打って変わって、今日は適度な緊張感とライブ感の漂う「新鮮な良い通し」であった。
  上演時間は2時間弱。途中休憩は無い。チケットの方は10月21日のみ完売となったが、それ以外はまだ確保可能な模様。参考までに、10日時点のチケット状況が記された劇団ブログへのリンクを張っておく(こちらから)。

  稽古後、B作さんは頻りに「しんどい芝居だなあ」を連発されていた。が、B作さんは前回(2005年)の時もそうおっしゃっていたのである。そのことを申し上げると、「楽しかった事ばっかり覚えてて、しんどいことは忘れちゃうんだよね。で、またやりたくなっちゃうんだよ」とおっしゃった。
  綾田さんも「今まで芝居でこんなに喋ったことないよ」と、B作さんに同調されていた。綾田さんは、松兵衛役の前任者・平田満さんとすれ違った時、平田さんから「大変だよ」と、忠告とも同情とも脅しともつかない言葉を貰ったそうである。

  さて、いよいよザ・スズナリへ。但し、劇場入りは事情があって来週である。

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『竜馬の妻とその夫と愛人』&『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信 そして『シラノ』

10月10日はもう体育の日じゃないんだなあ…(水)

  音楽入りで通し稽古。

  綾田さんが雪駄を履き忘れて登場したり、綾田さんが台詞の順番を間違えたり、綾田さんが台詞を失念したり、綾田さんが素に戻ったり、綾田さんのが伝染ったのか、B作さんが台詞を忘れたり……と、愉快な通し稽古であった。
  今日の一番の収穫は、どんなにアクシデントが起こったとしても芝居は続く、と言うことが分かったことと、しかもそれでも面白い、と言うことであった。
  通し稽古の後、カーテン・コールを作る。カーテン・コールも生演奏があるのとないのとでは楽しさが大違いだと思う。

  稽古後は『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』の舞台美術打ち合わせ。

  前回、口頭で打ち合わせた内容を、美術デザイナーの松井るみさんが平面図とエレベーション、それに模型にしてくださった。
  不世出のエンターテイナー、越路吹雪さんの半生を描くとなれば、それはショー・ビジネスそのものを描くことにならざるを得ない。それに相応しい、楽しげな舞台美術になりそうである。

  ここでお知らせ。ミュージカル『シラノ』の東京公演中にアフター・トークショーの開催が決まった。詳細はこちらからどうぞ。

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『竜馬の妻とその夫と愛人』&『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』通信

10月9日(火)

  稽古前に『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』の音楽打ち合わせ。

  間もなく歌稽古が始まるので、音楽の考え方や作業の進め方などについて、音楽コーディネーターの清水恵介さん、演出助手の末永陽一さんと意見交換。
  『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』 は厳密にはミュージカルではないが、ミュージカル的に音楽処理される部分も多々登場する。ミュージカル的でもあり、音楽劇的でもあり、ショー的でもあるのだ。

  午後は『竜馬の妻とその夫と愛人』の稽古場へ。

  音楽入りで、1場、2場をそれぞれさらう。
  音楽が鳴ると、それと張り合って台詞の音量も大きくなる傾向がまだ少し見受けられる。感情が高ぶる、テンションが上がる、声が大きくなるなどは、音楽に因って、ではなく、相手との関係で起こりたい。飽くまでもドラマでありたいのである。

  稽古を終えて 『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』 の衣裳・ヘアメイク打ち合わせへ。

  1週間前の打ち合わせで話されたことを、衣裳デザイナーの原まさみさんが絵に起こして来てくださった。
  『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』 は大河ドラマなので、時空もどんどん飛ぶし、登場するキャラクターも多い。それらをどう効果的に、観客を混乱させること無しに実現するか?

  課題は山積である。

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月8日(月)

  1場、2場をおさらい。その後、音楽との合わせ。

  ミュージカルではいつものことだが、ミュージカルではない『竜馬の妻とその夫と愛人』でミュージシャンの皆さんと合わせる日が来るとは思ってもいなかった。
  オープニングから順番に、音楽の入る部分の芝居と演奏を1シーンずつ合わせて行く。サイズやテンポ、演奏のニュアンス、台詞とのバランス……などなどを、キャストの皆さんにもお付き合いいただいて1曲ずつ調整。

  音楽が入ると、キャストの心理としてはどうしても声が大きくなったり熱演したりしたくなる。そうなったとしても問題ないタイプの芝居もある。が、『竜馬の妻とその夫と愛人』は、恐らくそうならない方が良い。
  だが、そうならない様に、いつも(音楽が入っていなかった今まで)通りに演じることが意外と難しい。私は繰り返し「音楽を聞かないでください」と注文することになった。聞かないで、と言ったって聞こえてくるのが音楽なのだが。

  音楽はとても素敵である。ヘンリー・マンシーニと海援隊(フォーク・グループの)がセッションしてる様である。

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『竜馬の妻とその夫と愛人』通信

10月6日(土)

  1場、2場をおさらい。

  私の手元に『東京ヴォードヴィルショー』というハードカバーの単行本がある。
  学生時代に購入した本で、奥付には1981年7月31日第1版第1刷発行(初版本!)と記されている。入手したのは出版から間もない頃だったろうと思う。

  内容は、3本の戯曲、コント、多くの舞台写真、それに劇団ゆかりの人々の文章、と盛りだくさんであるが、その分活字も写真も小さい。日々老眼の進行する今の私には、ちょっと辛い文字サイズである。

  その本を『竜馬の妻とその夫と愛人』の稽古場に持参した。
  本は劇団創立8年目に出版されているのだが、劇団は来年で40周年を迎える。目の前の佐藤B作さんや佐渡稔さんら創立メンバーは既に還暦を超えていらっしゃる(とてもそうは思えない)が、本の中のB作さんや佐渡さん、その仲間たちは20代である。
  掲載されているほとんど全ての写真で、20代の劇団員たちは変顔をして写っている。載っているのは舞台写真だから、写真の為の変顔ではない。とすると、20代の彼らは「変顔こそが演技である」と思い込んで舞台に立っていたのではあるまいか。

  稽古後、私はその本をB作さんの前に差し出し、厚かましくも「サインをいただけますか」と言い添えた。B作さんは快く引き受けてくださり、佐渡さんもB作さんの隣に名前を記してくださった。

  その感動的な様子が劇団のブログに写真入りで紹介されている。サインを認めるB作さんの前で、緊張で固まっている演出家にご注目。

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