『ウェディング・シンガー』通信 そして『シラノ』千穐楽
2月10日(日)
2幕3場、5場、6場、7場、8場を立ち稽古。つまり、今までやっていなかった場面全部である。
発表されていた稽古スケジュール表には、「上手く行ったら8場も」の様に書かれていた。スケジュールを発表した時点では、私も「あわよくば」程度に考えていたのだが、昨日の稽古を終えた時点で「全部やろう」と考えを変えた。
芝居作りには、ある種の「勢い」が不可欠だと思う。なのでその様にしたのであるが、稽古後の井上芳雄さんは、「全部やるとは思ってなかった」と消耗しきった表情で仰っていた。でも明日以降が楽でしょ?
2幕の後半では擦れ違いのドラマが続く。本当に心を惹かれあっている同士が、そのことを伝えられずに時間ばかりが過ぎる。そして、遂にジュリアとグレンの結婚式の日を迎える。
『ウェディング・シンガー』の脚本・作詞を担当されたチャド・ベグリンさんは「私たちのミュージカルは楽しかった1980年代を描いていますが、同時に友情の大切さも語っています」と書かれているが、2幕の後半は、まさに「恋人たちとその友人たちとの友情の物語」となる。それはかなり感動的な物語である。かなり笑えもするが。
さて。
ミュージカル『シラノ』が本日ついに千穐楽。『シラノ』もまた「恋人たちとその友人たちとの友情の物語」であった。恋人たちとその友人たちに、いつの日か再会できます様に。
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