3月28日(火)
3月11日に開幕した『ジキル&ハイド』東京公演が千穐楽を迎えた。
『ジキル&ハイド』の日本初演は2001年。タイトルロールは鹿賀丈史さんで、このヴァージョンは2003年、2005年、2007年に再演された。石丸乾二さんを迎えたニュー・ヴァージョンの初演は2012年。このヴァージョンは2016年、2018年と再演を重ね、そして5年ぶりの今回である。
私の演出作品の中では最も繰り返し(そして長期にわたって)上演されているミュージカルなのだが、「今回の上演で初めて接した」という声を少なからず受け取った。と同時に「チケットが入手困難となり追加公演が実施された」のも今までになかったことである。
何が言いたいのかと言うと、『ジキル&ハイド』は我々作り手の感覚では「ずっと上演され続けていた」なのだが、実は今回の上演で「再発見された」のではないかと言うことである。
その受け取りが正しいのか、正しかったのならなぜそうなったのか……はご興味のある方にご考察いただきたいのだが、今回寄せられた小さくない反響のお陰で『ジキル&ハイド』が新たな生命を得たことは紛れもない事実であろう。
次の『ジキル&ハイド』がいつ、どのような形で現れるのか、今はまだ分からない。が、再発見されてしまった『ジキル&ハイド』をこのまま捨て置くことはもはや許されないことだろう。
さて。
11年に及んだ石丸さんのヘンリー&エドワードも残りのツアーをもって見納めである。
石丸さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。石丸さんとの11年は宝物です。
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