カテゴリー「『ジキル&ハイド』」の記事

『ジキル&ハイド』2026 大千穐楽

4月26日(日)

 3月15日(日)に東京/国際フォーラム ホールCで開幕した『ジキル&ハイド』が山形/やまぎん県民ホールで大千穐楽(おおせんしゅうらく)を迎えた。ご来場、ご声援くださった皆さん、心より御礼申し上げます。キャスト、オーケストラ、スタッフ……全ての公演関係者の皆さん、お疲れさまでした。

 開幕後は『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『アニー』、そして『レベッカ』を巡っていたので『ジキル&ハイド』の進化を見届けることができなかった。それが心残りである。それと作品の注目度に比して公演回数が少なかったことも。次はもっとたくさんやりたい(※主催者への個人的な呼びかけです)。

 次があるなら……の話であるが。

 ジキル/ハイド役の佐藤隆紀さんが菊田一夫演劇賞を受賞されたことは先日のブログでも触れた。過去には第31回(2005年度)に鹿賀丈史さん(鹿賀さんは大賞を受賞)とマルシアさんが、第37回(2011年度)に石丸幹ニさんが『ジキルハイド』などの演技で受賞されている。僭越ながら私も第28回(2002年度)に『ジキル&ハイド』などの演出でいただいた。

 柿澤勇人さんも第49回(2023年度)に受賞されているのだが、対象作品は『ジキルハイド』ではなかった。

 さて。

 今までも不死鳥のように蘇ってきた『ジキル&ハイド』である。“次回”もきっとあるだろう(※個人的な願望であり主催者を代表した願望ではありません)。

 と言うことで……

 「また会おうジキル!」

 (2023年の大楽の時もそれだったよね……)

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第51回 菊田一夫演劇賞

4月23日(木)

 第51回菊田一夫演劇賞の受賞者が発表された。

 受賞者の中には石川禅さんと佐藤隆紀さんがいらっしゃる。禅さんの受賞理由には【『ダンス オブ ヴァンパイア』のアブロンシウス教授役の演技】があり、シュガーさんの受賞理由には【『ジキル&ハイド』のヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役の演技】がある。関係者のひとりとしてこれほど嬉しいことはない。

 受賞者の皆さん、ご受賞おめでとうございます!

 菊田一夫演劇賞についてはこちらをどうぞ。

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『ジキル&ハイド』2026 ダブルキャスト初日!

3月16日(月)

 公演2日目。ダブルキャストの、昨日出演していない皆さんの初日である。
 今日のダブルキャストはジキル/ハイド=佐藤隆紀さん、ルーシー=和希そらさん、エマ=唯月ふうかさんで、この3人は本作初登場の「未経験者」トリオ。3人とも多かれ少なかれ緊張はあっただろうと想像するが、それを感じさせない見事な初日であった。「時が来た」は今日もショー・ストップだったし。

 昨日、2幕で発生した技術的なトラブルも、スタッフの皆さんの奮闘により無事に解消された。つまり今日は本来の形で無事に公演を行うことができた。

 最高の初日であった。

 これで2026年の『ジキルハイド』通信はおしまいである。が、公演はまだまだ続く。
 ミュージカル『ジキルハイド』東京公演は東京国際フォーラム ホールCにて3月29日(日)まで上演中。そののち大阪、福岡、愛知、山形に参ります。

 それでは劇場で!

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『ジキル&ハイド』2026 初日!

3月15日(日)

 ミュージカルジキルハイドが開幕した。3年ぶり、8度目の再演(初演を数に入れれば9度目)で、ヴァージョンとしては3つ目となる新演出版(ニュー・プロダクション)である。
 今日のダブルキャストはジキル/ハイド=柿澤勇人さん、ルーシー=真彩希帆さん、エマ=Dream Amiさんで、3人とも前回から続投の「経験者」トリオである。

 開演前の客席には初日特有の緊張感も漂っていたように思う。が、芝居が始まるとキャスト一同は(緊張感はありながらも)素晴らしいパフォーマンスを見せた。1幕のハイライト「時が来た」ではショー・ストップも起きた。
 歯痒かったのは、2幕の途中で技術的なトラブルがあり、本来お届けするはずのものとはやや違った形でショーを続けざるを得なかったことである。そういう意味では、前回のブログに記した「最高の初日」には残念ながらならなかった。

 とは言え、ゲネプロでは開演した途端に(主人公すら登場していないのに)ストップする……と言う惨事があったので、それを思えば十分満足な初日なのであった。

 明日はダブルキャストのもう一方の皆さんの初日である。

 明日こそ最高の初日になりますように!

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

3月9日(月)

 劇場入りしている。東京国際フォーラム ホールCである。

 稽古場ではオーケストラとキャストとの合わせ、そしてオケ付き通し稽古を無事に終え、とても良い形で稽古を打ち上げた。初日まで残り1週間、照明、音響、衣裳、ヘアメイク……の力を借りで、最新、最良の『ジキルハイド』を生み出したい。
 上演時間は今までのヴァージョンと大きくは変わらず、1幕が1時間20分前後、2幕が1時間前後、これに5分程度のカーテンコールがついて2時間50分前後に収まりそうである。幕間休憩は25分の予定である。

 生みの苦しみ、と言うものがある。いつでも、どの作品にもそれは付いて回るのだが、苦しめば苦しんだほど、生み出した後の喜びも大きい。

 最高の初日になりますように。

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『シスター・アクト』『ジキル&ハイド』通信

3月5日(木)

 天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~の顔寄せへ。

 田中プロデューサーの進行でキャストとスタッフが紹介される。ご挨拶は東宝の池田専務執行役員、デロリス役の森公美子さんと彩風咲奈さん、演出の鈴木ひがしさん、そして私。私は「この作品の初演以来いちばん大切にしていること」を述べる。それは、この作品の中では「拳銃で撃たれれば人は命を奪われる」と言うことのリアリティである。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』はミュージカル・コメディなので笑える場面やおっちょこちょいな登場人物が続出する。が、銃口を向けられた人が感じるであろう恐怖がこの物語の発端にあることは、どんなことがあっても忘れずにいたいと思う。

 ジキルハイドはオーケストラとキャストとの合わせ。

 言葉には尽くしがたい興奮と感動。初めて生でこの音楽を聴いた時の情景がまざまざと蘇る。ミュージカルがミュージカルであることの意味がここにある。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

3月2日(月)

 1幕、2幕それぞれのおさらいを経て、1回目の通し稽古。

 1月19日のWeeklyでも触れたが、『ジキルハイド』の一番の魅力は音楽の圧倒的な素晴らしさだと思っている。なので演出も、ドラマ部分をスピーディに進めて圧倒的なミュージカル・ナンバーにどう飛び込むか、ミュージカル・ナンバー自体をどう成立させるか……を軸に組み立てられている。
 フランク・ワイルドホーンさんによる楽曲には大曲、難曲も少なくない。振り幅の大きなドラマを引き受けながらそれらの楽曲を歌い踊るキャストの負担はかなりのものだろう。そこが観る人の胸を打つのだが。

 新たな殺人、新たなステージング、新たな舞台美術もいい感じに仕上がってきた。いよいよ稽古場最終週。もうすぐオーケストラの皆さんがやってくる。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月23日(月)

 立ち稽古はラストシーンまでたどり着いた。

 今までのヴァージョンのいいところ(と私たちが感じている部分)と、今までとは異なる新たな魅力(と私たちが感じた部分)の双方を備えた『ジキルハイド』が生まれつつある。

 ジキル/ハイド役の柿澤さんが稽古の合間にボソッと「これはもう新作だな……」とつぶやいたことがあった。今回から新演出になるのだから、それはまあ当然なつぶやきなのだが、別の日にはボソッと「今回は新作なんじゃなかったっけ?」とつぶやいた。

 つまりはそういうことなのである。どちらの柿澤さんも正しい。

 以前、鹿賀丈史さん(日本初演でジキル/ハイドを演じた)が「この役は30代で演じたかった」とおっしゃるのを聞いたことがある。体力も気力も求められるタフな役だ、ということだと思うが、初演時、鹿賀さんは50代に入ったところであった。
 今回のジキル/ハイド役のお2人は当時の鹿賀さんよりひと回りほど下なのだが、経験者である柿澤さんは「体力的にも精神的にも、そして喉もギリギリの状態で千穐楽まで何とか終えて生還した思い出があります」と製作発表で語っていた。

 俳優がギリギリのところで表現に挑む『ジキルハイド』

 観る人の魂を揺さぶらないわけがない。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月16日(月) 

 立ち稽古は2幕に進んでいる。

 2幕の冒頭にはこの作品のハイライトのひとつであるナンバー「事件、事件」がある。10分近くに及ぶこのナンバーは全部で9つのシーンで構成されていて、謎めいた連続殺人と、繰り返される殺人におののくロンドン市民たちの反応が交互に描写される。こういう場面を作るのは中々に……骨が折れる。

 稽古場には本番用を模した大道具がいくつか入っていて、そのお陰で「本番の舞台上で行われること」を稽古場でシミュレーションすることができている。芝居の手順を根拠を持って判断することができるので、これは大変ありがたい。舞台稽古の効率も上がるだろう。稽古場に入っているのは「××××」や「△△△△△」だが……

 ネタバレになるのでボカしときます。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月9日(月)

 本格的な立ち稽古が始まっている。

 2012年に初演された前回までのヴァージョンは、作り手としては十分に満足の行く仕上がりに到達することのできた数少ない作品の1本であった。その『ジキルハイド』にもう1度別の角度から取り組んでみよ……と言うのが今回である。願ってもない幸せであると同時に、逃げ出してしまいたいような恐怖でもある。が、幸いなことに「恐れを知らない」スタッフ&キャストの皆さんとご一緒なので、今のところは恐怖より幸せが勝っている。

 自分でも面白いと思うのは、「十分にやり切った」と感じていた作品でもまだまだ新たな表現の仕方が見つかることである。そしてその結果、自分の物の見方や感じ方が年月を経る間にアップデートされていることに気づかされたりもする。

 面白いなあ。

 話は変わる。

 『ジキル&ハイド』の中では少なくない登場人物が命を落とすことになる。ご覧いただいたことのある方はご承知だと思うが、同じ命の落とし方をする者はひとりとしていない。その多彩な命の落とし方を初演よりデザインしてくださっているのがアクションの渥美博さんである。

 今日も1人目の命の落とし方について、大勢の大人が顔を突き合わせて何時間も「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤して……。

 この感じが『ジキルハイド』なんだよなぁ。

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