4月1日(金)
朝から照明の直し。照明デザイナーの原田保さんは、より良い明りを目指して貪欲である。
お昼から、昨日消化しきれなかった部分の舞台稽古。更にその後、通し舞台稽古(ゲネプロ)。ゲネプロ終了後も、原田さんは開場時間まで明かりを直していた(終演後も)。
『ALive Ⅱ』は開演の45分前にロビーが開場し、30分前には客席も開場となる。初日の今日は沢山のお客様がご来場下さった。
定刻通り、19時に開演し、休憩なしで1時間20分余り。コンパクトではあるが、今やれることを精一杯やり切った、我々としては悔いのないショーに仕上がった。
今日は瀬奈じゅんさんのお誕生日であった。今の時期なので盛大に祝うことは準備していなかったのだが、せめてみんなで「ハッピー・バースデイ」を歌おう、と言う話になり、カーテン・コールで、瀬奈さん以外のキャストとお客様とで、アカペラで合唱をした。
それはとても感動的なひと時だったのだが、感極まった瀬奈さんが大切なインフォメーションを忘れて舞台を降りてしまった。終演後、瀬奈さんは募金箱を持って劇場ホワイエに立つ手筈なのだが、そのことをお客様に告げずにホワイエに向かってしまったのである。
そのことを告げられなかったお客様は、当然のことながら拍手を続けて席を立とうとなさらない。止むに止まれず、私が緞帳前に出て事の次第を説明する羽目になった。
募金は強制でも何でも無いが、大変多くのお客様のお心が集まった。瀬奈さんは明日以降も毎日、終演後のロビーに立つ。
これで『ALive Ⅱ』通信はお終いである。ご愛読いただきありがとうございました。次は『GWTW』通信。本格的なスタートは今月下旬の予定である。
赤坂ACTシアターの前では枝垂桜「三春桜」がたわわに花を開いていた。どんなに切ない年にも春は訪れるのである。
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