『奇人たちの晩餐会』通信 そして『ラ・カージュ・オ・フォール』大千穐楽 『アニー』東京公演千穐楽
5月8日(日)
今日も読み合わせ。
今日は1幕を、要所要所で止めて内容の確認をしたりしながら読んでみる。
芝居作りは「戯曲(台本)に書かれていることをひとつずつ実体化してゆく作業」であるとも言えるのだが、戯曲に書かれていることは実はたかが知れていて、芝居を作るに際して知っておきたい事は思いのほか書かれていない。
なのでキャストも演出家も(デザイナーの皆さんも)想像力を最大限に働かせて「知っておきたいけど書かれていないこと」を考えることになるのだが、その作業こそが「解釈する」と言うことにほかならない。
なかなか困難な作業だが、であると同時にとてつもなく楽しい作業でもある。今日も劇中の幾つかの“謎”に対して思わず膝を叩きたくなるような「解釈」が次々飛び出した。芝居作りが複数の人間の共同作業であることの醍醐味がそんなところにもある。
さて。
3月8日に東京の日生劇場で幕を開けた『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』が埼玉のウェスタ川越/大ホールで大千穐楽を迎えた。途中、休演者や公演中止もあり「無事に」と言うわけには行かないが……それでもこの日を迎えることができた。
公演の再開と維持に心血を注いでくださった皆さんに、この場を借りて御礼申し上げたい。そしてご観劇、ご声援くださった皆さんにも。
そして。
4月23日に開幕した『アニー』の東京公演も今日で千穐楽。昨年、一昨年と涙をのんだ『アニー』カンパニーであるが、これまでの所は順調であった。『アニー』にはまだ夏の全国ツアーが残されているので、どうかそこまで順調でありますように。
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