5月11日(日)
公演2日目。ダブルキャストの城田優さん、中村麗乃さん、寺西拓人さん、伊藤今人さん、加賀谷一肇さん、そして武田真治さんの初日。
昨日に劣らず、今日のお客様も大変温かく我々を迎えてくださった。今日は初参加のキャストが昨日よりも格段に多かったので、お客様の拍手や歓声がキャスト一同をどれほど勇気づけたことだろう。キャスト全員もその声援にしっかりと応える熱演を見せた。
カーテンコールでは伊藤今人さんの進行で中村さん、寺西さん、武田さん、城田さんがご挨拶。そののち、「みんなで踊ろう」コーナーに突入、今人さんの「テンションだ!」という発言に煽られて会場は一段とヒートアップした。
昨日に続いてご観劇くださったクンツェさんから、終演後に舞台裏で「この『ダンス オブ ヴァンパイア』はいま現在、世界最高の『ダンス オブ ヴァンパイア』です」とのお言葉をいただいた。
クンツェさんは私たちの日本版を「アイロニーが全編に渡って感じられるのがいい」ともおっしゃっていた。この場合の“アイロニー”という言葉の解釈に相応しそうな文章をネット上で見つけたので引用させていただくと……
【ironyという語はよく“皮肉” と訳されます。皮肉というのは事実を遠回しに言ったり、わざと正反対を言ったりして、相手を批判したりからかったりすることですね。また、意図したこととは異なったり、逆になったりすることを指して、“皮肉な結末”、“運命の皮肉”などと言う場合もあります】
クンツェさんのおっしゃる「アイロニー」のことを考えながら『ダンス オブ ヴァンパイア』を観直してみるのも意味深いことのように思われる。
『ダンス オブ ヴァンパイア』は第一級のエンターテインメント・ミュージカルだが、エンターテインメントなだけではなく、誰かをからかったり、何かを批判したり……しているに違いない。
これで2025年の『TDV』通信はひとまずおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
チケット難が叫ばれているので大変恐縮なのであるが……東京公演は5月31日(土)まで。そののち愛知、大阪、福岡にも参ります。
ではまた。劇城で!
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