カテゴリー「『ウェディング・シンガー』」の記事

ミュージカル・アカデミー卒業式 そして 『ウェディング・シンガー』大千穐楽!

3月31日(日)

  午前中は豊洲のダイジョー・スタジオへ。ミュージカル・アカデミー01期生の卒業式。

  ミュージカル・アカデミーは、昨年度まで6期続いた東宝ミュージカル・アカデミーが発展解消して発足した、プロのミュージカル俳優を目指す者のためのスクールである。現在のアカデミーは一般社団法人映画演劇文化協会が運営している。
  その新生アカデミーの、今日は第1期生たちの卒業式であった。私は週1回1年間、演技のクラスを受け持ってきた。1年前は個性も性格も持ち味も良く分からなかったそれぞれも、今ではひとりひとり、くっきりと脳裏に焼き付いた。

  アカデミーを離れた明日からが、ミュージカル俳優としての本当のスタートである。アカデミーでの1年間を忘れることなく、夢の実現に向かってどこまでも進んで行って欲しい。

  卒業おめでとう。

  さて。

  卒業式を終えて日本青年館へ。『ウェディング・シンガー』の大千穐楽、打ち上げ公演。

  ブロードウェイ・ミュージカル『ウェディング・シンガー』を東宝で上演する、と知らされたのは2006年の晩秋であった。その時は、『ウェディング・シンガー』がこんなに大勢に愛されるミュージカルになるとは思ってもみなかった。
  日本初演が幕を上げたのは2008年2月6日。以来、足掛け5年、遂に『ウェディング・シンガー』もその幕を下ろす時が来た。

  今日の日本青年館は、文字通りお祭りの様であった。私たちスタッフは1階客席の最後列に並んで座ったのだが、1階席全体の一挙手一投足が直に伝わって来て、それはそれは壮観であった。これだけお客様に楽しんでいただければスタッフ冥利に尽きるというものである。
  今日は「打ち上げ公演」なので、本来は厳しく規制されているアドリブも解禁である。そのせいで上演時間が延び、幕間の休憩もお手洗いの行列が解消されるのを待ったので延び、カーテン・コールも想定時間より延び、そもそも開演時間が5分遅れたので、ロビーに掲示されていたタイム・テーブルは最早何の意味も持たなかった。
  村井国夫さんがいらして並びの列でご観劇くださったのだが、あまりのアドリブの応酬に村井さんも半ば呆れられていた。でも、今日は「打ち上げ」ですから、村井さん!

  今日、日本青年館にいた人間は、誰もが『ウェディング・シンガー』をもう1度観たい、と願っていることだろう。

  どうぞ、その願いが届きます様に!

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『ウェディング・シンガー』東京千穐楽!

3月20日(水)

  シアタークリエで3月1日に幕を開けたブロードウェイ・ミュージカル『ウェディング・シンガー』が千穐楽を迎えた。ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございました。キャスト&スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
  お陰さまで、チケットの完売した公演も少なくなかった。ご覧頂けなかった皆さん、本当にごめんなさい。

  この後、チーム『ウェディング・シンガー』は旅に出る。福岡、盛岡を回って、最終公演は東京に戻って日本青年館である。生憎、盛岡は貸し切り公演で、大千穐楽もチケットは既に完売した。が、博多座での公演はまだご覧いただけるチャンスが残されている。皆さん、どうぞ博多座へ。

  何はともあれ、3月31日の大千穐楽を無事に終えるまで、このカンパニーに幸あれ~!

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初日! 『ウェディング・シンガー』通信

3月1日(金)

  初日。

  昨日、今日と、東京は着る物に迷う様な暖かさであった。『ウェディング・シンガー』と共に春が訪れた……みたいなことは、前回の再演の時にも書いたなあ。

  初日公演の前に、12時からゲネプロ。ゲネプロのカーテン・コールで井上芳雄さんが「もうこれが初日で良いんじゃないの」みたいなことをおっしゃっていたが、その通りの素晴らしく乗りの良いゲネプロであった。
  ゲネプロの後、舞台にて初日のお祓い。その後は、開幕まで私にはもうすることがない。新作の初日と違って緊張で胃が痛くなる様な事も無く、日比谷シャンテを散歩して時間を潰す。

  18時30分開幕。オープニングの音楽が鳴った瞬間に、場内から大歓声と手拍子が沸き起こった。『ウェディング・シンガー』が帰って来たのである。それからの3時間、シアタークリエは世界中で最も幸福な場所のひとつであったに違いない。
  そしてカーテン・コール。初日の今日はキャストの皆さんの挨拶付きスペシャル。その模様は公式ブログなどから映像でご覧頂くことができる。

  『ウェディング・シンガー』通信はこれでお終いである。ご愛読ありがとうございました。
  次は『ildhorn elodies』通信。恐らく、始まるのは5月の後半からで、それまでは不定期に更新します。

  公式ブログの初日に向けたカウントダウン日めくりは、既に千穐楽に向けてのカウントダウンに切り替わっている。終わらないで!  『ウェディング・シンガー』

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『ウェディング・シンガー』通信

2月28日(木)

  舞台稽古2日目。

  今日も朝からテクニカル・リハーサル。午後は2幕の舞台稽古。
  昨日も今日も順調なペースで作業は進み、タイム・テーブルの時刻より早くメニューを消化し終えた。テキパキと進む舞台稽古は何より気持ちが良い。反対に、ダラダラとした進行は私の最も嫌うところである。そう言う現場には創造的な雰囲気も生まれないし、事故も起こりかねない。

  明日は午後からゲネプロ。そして、夜はいよいよ初日である。
  ブロードウェイで『ウェディング・シンガー』を観た時、最前列からの数列に、劇中のキャラクターの格好をした(つまりコスプレ)お客様が何人も座っていた。それはサミーであったり、ジョージであったり、リンダであったり、ウェディング姿のジュリアであったり……様々であった。
  シアタークリエでも、そんな光景が見られたら嬉しい。ただし、周囲のお客様のご迷惑にならない範囲でお願いします。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月27日(水)

  朝からテクニカル・リハーサル。午後は舞台稽古。

  今日の舞台稽古は1幕。幕開きから場面毎に、稽古場では確認できなかったことを中心に(音響や照明や、衣裳やヘアメイクや、階段や扉や2階や水や……)を中心に当たる。
  ところで、今回の『ウェディング・シンガー』の上演時間であるが、1幕が約1時間20分、25分の休憩を挟んで、2幕が約1時間05分、これにカーテン・コールが付いて、全体では3時間を少し切る位に仕上がりそうである。

  明日も午前中はテクニカル・リハーサル。午後は2幕の舞台稽古。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月26日(火)

  シアタークリエへ。

  『ウェディング・シンガー』がクリエに帰って来た。そのことだけで感無量である。様々な想い出や思い入れがこの作品にもある。
  今日は終日スタッフ・ワーク。各セクションの仕込み作業が落ち着いた所で、午後から道具調べ・照明合わせ。再々演だけのことはあって、あらゆる作業がきびきびと進む。仕上がりのイメージを共有できているからであるし、そのイメージに近付く為にそれぞれがやらなければならないことを理解できているからである。こういうチームは強い。
  夜、道具調べ・照明合わせが休憩に入った機会に、バンドと音響チームのサウンド・チェック。更にその後、道具調べ・照明合わせの続き。

  予定のメニューを順調に消化して終了。明日は朝からテクニカル・リハーサル。午後からいよいよ舞台稽古!

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『ウェディング・シンガー』通信

2月25日(月)

  稽古場最終日。最後の通し稽古。

  稽古場で使用している本番用の小道具や衣裳を、早くシアタークリエに届けなければならない。クリエでは仕込み作業がどんどん進行しているからであるが、なので「さっさと始めてとっとと終わる」。これが今日のテーマであった。
  通し稽古は安定した良い出来で、お陰で各セクションとも駄目出しも殆ど無く、テーマ通りに「とっとと」稽古を終えた。駄目出しを待つ間に、床に張られたバミリのビニール・テープを、各自手近なところから剥がす、と言う要領の良さであった。

  さて。

  明日からシアタークリエが主戦場となる。が、明日はキャストは稽古無し。スタッフのみで道具調べ・照明合わせである。

  初日まであと4日。最高の『ウェディング・シンガー』をお届けしたい。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月24日(日)

  バンドで通し稽古。

  稽古も通し稽古あたりまで来ると、私のやるべきことは殆ど残っていない。むしろ、この時期に及んで私の仕事が山積していたら、それはかなりヤバい現場である。

  今日の通し稽古のテーマは「真面目にやる」であった。そう書くと、いつも不真面目にやっている様に思われ兼ねないが、我々はいつだって真面目にやって来た。だからこその今日のテーマである。それはつまり「いつも通りにやる」と言うことなのであった。
  と言う訳で、私は今日の通し稽古をいつも通りに心行くまで楽しんだ。楽しんだ、と言ってももちろん演出家として楽しんだのであって観客になっていた訳ではないが、手放しで安心して観ていられる位の仕上がりの通し稽古であった。

  稽古終了後は場内アナウンスの録音。

  『ウェディング・シンガー』の場内アナウンスは、ロビー、サミー、ジョージの担当である。初演や再演をご覧頂いた方の中には、3人の賑やかな場内アナウンスをご記憶の方もいらっしゃるだろう。あれの2013年版の録音であった。
  場内アナウンスは、1幕開演の10分前と5分前、1幕終了時、2幕開演の5分前、そして終演時の5回流れることになっている。「全部聞きたい」という奇特な方は、少し早めにご来場ください。

  シアタークリエでは仕込み作業が始まっている。今日は東京マラソンだったが、マラソン・ルートに囲まれたクリエでは、長時間に渡る道路規制でスタッフのお弁当を調達するのが大変だったらしい。皆さん、無事に食べられたであろうか。

  さて。明日は稽古場最終日。

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『ウェディング・シンガー』通信

2月23日(土)

  バンドの皆さんとの合わせ。

  『ウェディング・シンガー』のバンドはキーボード×2、ギター×2、ベース、ドラムの6名である。なのでオーケストラでは無くバンドなのである。
  毎度毎度の感想なので「またか」とお思いの方も少なくないだろうが、バンドさんたちが登場する日が稽古期間中で一番わくわくする。今日もまた同じであった。音楽の力は偉大である。

  いつものバンド合わせ同様に、幕開きから音楽の流れているシーンをピックアップして順番に当たって行く。大変順調に進み、今日1日で全メニューを消化した。
  新作の場合、バンド合わせでは、それまでピアノだけで稽古していた時には聞こえてこなかった無数の響きが新鮮な驚きと興奮をもたらしてくれるのであるが、再々演の『ウェディング・シンガー』では、時と場所を一気に超えて様々な思いが蘇る。重ね重ね、音楽の力は偉大である。

  初日まで1週間を切った。シアタークリエでは明日から仕込み作業が始まる。稽古場ではバンド付き通し稽古。もうすぐ!

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『ウェディング・シンガー』通信

2月21日(木)

  稽古前に、井上芳雄さんのファンクラブが発行されている会報誌のインタビューを受ける。私が考える井上さんの俳優としての資質を「これでもか」と言うくらい喋り倒す(掲載されるのは2ページなので、ほとんどカットだろうけど)

  そして通し稽古。

  ピアノによる最後の通し稽古である。今日も収穫の多い、価値のある通し稽古であった。全体としての課題、個々の課題、それぞれに成果が見られた。特に2幕のクライマックス。畳み込む感じがとても素晴らしい。
  通し稽古の後は駄目出し。更にダンス、コーラスの調整。

  初日まで10日を切った。稽古場も残り僅かである。新鮮さを維持しながら、細部のクォリティをどこまで上げられるか。

  明日は稽古場最後のOFF。バンドのリハーサルが始まる。

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