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2026年2月の記事

『シスター・アクト』通信

2月26日(木)

 稽古は順調に進んでいる(と思う)。

 今回からガラリと顔触れが変わったのは男性キャストである。主人公のデロリスを執拗に追い詰めるマフィアのボスとその部下の3人が全員ニュー・キャストになった。今までとは印象も大きく変わるだろう。

 デロリスの修道院生活の引き金を引く(文字通り!)マフィアのボス=カーティスを演じるのは松村雄基さんである。

 松村さんは近年では『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』や『フランケンシュタイン』などに出演されているのでミュージカル界隈でもおなじみの俳優さんだと思うが、それ以前にはあまりミュージカルに出演される印象では無かったように思う。が、私が初めてご一緒したのはブロードウェイ・ミュージカルの名作『南太平洋』(1999年/青山劇場)である。松村さんは同作でケーブル中尉をさわやかに演じた。
 その後『春が来た!』(2002年/ル・テアトル銀座、他)と『虹の橋』(2004年/御園座)でもご一緒しているが、こちらはストレートプレイである。今回はそれ以来、22年ぶりの再会なのである。私の外見は当時とはかなり変わったと思うが、松村さんはあの頃と何ひとつ変わらない。

 カーティスの部下の3人を演じるのは岡田亮輔さん、施鐘泰(シ ジョンテ)さん、山崎大輝さんである。それぞれTJ、ジョーイ、パブロを演じる。岡田さんとは『シンデレラストーリー』(2005年/ル・テアトル銀座)や『ローマの休日』(2020年/帝劇)でご一緒しているが、ジョンテさんと山崎さんとは今回が初対面。

 どうぞよろしくお願いします!

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月23日(月)

 立ち稽古はラストシーンまでたどり着いた。

 今までのヴァージョンのいいところ(と私たちが感じている部分)と、今までとは異なる新たな魅力(と私たちが感じた部分)の双方を備えた『ジキルハイド』が生まれつつある。

 ジキル/ハイド役の柿澤さんが稽古の合間にボソッと「これはもう新作だな……」とつぶやいたことがあった。今回から新演出になるのだから、それはまあ当然なつぶやきなのだが、別の日にはボソッと「今回は新作なんじゃなかったっけ?」とつぶやいた。

 つまりはそういうことなのである。どちらの柿澤さんも正しい。

 以前、鹿賀丈史さん(日本初演でジキル/ハイドを演じた)が「この役は30代で演じたかった」とおっしゃるのを聞いたことがある。体力も気力も求められるタフな役だ、ということだと思うが、初演時、鹿賀さんは50代に入ったところであった。
 今回のジキル/ハイド役のお2人は当時の鹿賀さんよりひと回りほど下なのだが、経験者である柿澤さんは「体力的にも精神的にも、そして喉もギリギリの状態で千穐楽まで何とか終えて生還した思い出があります」と製作発表で語っていた。

 俳優がギリギリのところで表現に挑む『ジキルハイド』

 観る人の魂を揺さぶらないわけがない。

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『シスター・アクト』通信

2月20日(金)

 天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~の稽古場へ。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』もとても人気の高いミュージカルの1本である。日本初演は2014年6月で、今回で5度目の再演(初演を数えれば6回目)となる。
 主人公の売れない歌手=デロリスを演じるのは初演以来お馴染みの森公美子さんと、今回が初登場となる彩風咲奈さんのダブルキャスト。今までもかなりタイプの異なる2人でダブルキャストが組まれていたのだが、そこも『シスター・アクト』をご覧いただく際の楽しみのひとつだと思う。

 今回は彩風さん以外にも初参加のキャストが少なくないので今までとは印象も結構変わりそう。加えて東京公演は『シスター・アクト』初お目見えの明治座である。今までの帝劇やシアターオーブといった巨大劇場とは自ずと雰囲気も変わってくるだろう。私としてはその辺りも楽しみなのである。

 ご報告としては、現在、私がジキルハイドのリニューアルにも取り組んでいるので、『シスター・アクト』に顔を出す時間が限られる。なので今回は、初演以来演出助手を務めてくださっていた鈴木ひがしさんに演出を引き受けていただいた。

 東京公演の開幕は3月25日(水)。この春、いちばん盛り上がるミュージカルであることを保証する。

 ご期待ください。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月16日(月) 

 立ち稽古は2幕に進んでいる。

 2幕の冒頭にはこの作品のハイライトのひとつであるナンバー「事件、事件」がある。10分近くに及ぶこのナンバーは全部で9つのシーンで構成されていて、謎めいた連続殺人と、繰り返される殺人におののくロンドン市民たちの反応が交互に描写される。こういう場面を作るのは中々に……骨が折れる。

 稽古場には本番用を模した大道具がいくつか入っていて、そのお陰で「本番の舞台上で行われること」を稽古場でシミュレーションすることができている。芝居の手順を根拠を持って判断することができるので、これは大変ありがたい。舞台稽古の効率も上がるだろう。稽古場に入っているのは「××××」や「△△△△△」だが……

 ネタバレになるのでボカしときます。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月9日(月)

 本格的な立ち稽古が始まっている。

 2012年に初演された前回までのヴァージョンは、作り手としては十分に満足の行く仕上がりに到達することのできた数少ない作品の1本であった。その『ジキルハイド』にもう1度別の角度から取り組んでみよ……と言うのが今回である。願ってもない幸せであると同時に、逃げ出してしまいたいような恐怖でもある。が、幸いなことに「恐れを知らない」スタッフ&キャストの皆さんとご一緒なので、今のところは恐怖より幸せが勝っている。

 自分でも面白いと思うのは、「十分にやり切った」と感じていた作品でもまだまだ新たな表現の仕方が見つかることである。そしてその結果、自分の物の見方や感じ方が年月を経る間にアップデートされていることに気づかされたりもする。

 面白いなあ。

 話は変わる。

 『ジキル&ハイド』の中では少なくない登場人物が命を落とすことになる。ご覧いただいたことのある方はご承知だと思うが、同じ命の落とし方をする者はひとりとしていない。その多彩な命の落とし方を初演よりデザインしてくださっているのがアクションの渥美博さんである。

 今日も1人目の命の落とし方について、大勢の大人が顔を突き合わせて何時間も「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤して……。

 この感じが『ジキルハイド』なんだよなぁ。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月2日(月)

 今日は全キャストが参加しての歌稽古。指揮・音楽監督補の塩田明弘さんによる「ワイルドホーンさんの楽曲の特徴と注意点」などのレクチャー付きで1曲1曲を掘り下げる。

 塩田さんは日本における「フランク・ワイルドホーンさん作品」の第一人者である。
 塩田さんとワイルドホーンさんは「フランク」「アキ」と呼び合う間柄で、ワイルドホーンさんからの信頼も厚い。今日の歌稽古でも塩田さんの熱量がやっている内にどんどん上がり、終了予定時刻をややオーバーする事態に。でもそのお陰で音楽のクォリティは確実に上がった。

 ミュージカルナンバーの振り付け/ステージングにも着手している。
 振付の桜木涼介さんは大勢のナンバー(「連れて来て」とか)でも少人数のナンバー(「ありのままの」とか)でも変わることなく、実に手際よく動きを付けて行く。桜木さんによる新たな振付/ステージングのお陰で、聞き慣れたはずのナンバーの新たな魅力に気づかされることもしばしば起こる。四半世紀以上聞いているナンバーなのに。

 明日は1幕前半のハイライト「嘘の仮面」をステージング。新たな「嘘の仮面」が生まれる予感。

 

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『十二国記 ―月の影 影の海―』 大千穐楽

2月1日(日)

 12月9日(火)に東京の日生劇場で幕を開けたミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―が愛知の御園座で大千穐楽(おおせんしゅうらく)を迎えた。

 ご観劇、ご声援くださった皆さんに心より御礼申し上げます。そしてカンパニーの皆さん、大千穐楽おめでとうございます。『十二国記 ―月の影 影の海―』はキャスト、オーケストラ、スタッフ……関係者全員の働きで成立した奇跡のようなミュージカルでした。

 各劇場に多くのお客様がご来場くださったことに加えて、配信でご覧くださった方も少なからずいらしたようで、それは本当にありがたい。そうしたことの積み重ねがこの作品の未来に直結するからである。現時点で決まっていることは何もないが、いつかまた皆さんと劇場でお会いできることを願って已まない。

 取り敢えずいま分かっているのは「秋にはBluーrayが発売になる」ということである。今日のカーテンコールの様子……など、特典映像満載のBlu-rayである。

 首を長くして待ちたい。

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