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2025年12月の記事

『十二国記 ―月の影 影の海―』東京千穐楽

12月29日(月)

 12月9日に開幕したミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―東京公演が千穐楽を迎えた。

 公演半ばで体調不良により休演者が出たり、12月26日の昼公演が中止となったり……無事にと言うわけには行かなかった。中止となった公演のご観劇を予定されていらした皆さんにはお詫びのしようもない。

 公演の続行に全力を尽くしてくださった関係者の全員には心の底から感謝したい。ショー・ビジネスの世界には古くから“SHOW MUST GO ON”という言い習わしがあるが、それは口で言うほど生易しいことではないはずだからである。
 そして誰よりも歯痒く悔しい思いをしたのは休演となった本人だっただろう。私はそのことを忘れずにいたい。

 この後『十二国記 ―月の影 影の海―』カンパニーは福岡/博多座へ向かう。その後は大阪/梅田芸術劇場メインホール、愛知/御園座へ。大千穐楽を迎えるまで、ここから先はどうかどうか無事でありますように。

 さて。

 今年は帝劇のクロージング・コンサートTHE BEST/New HISTORY COMINGに始まり(あれは今年……だったのか)、石川禅さんのソロ・コンサートライフ・イズ・ミュージカル、40年目を迎えたアニー、6年ぶりのダンス オブ ヴァンパイア、そして新作オリジナル・ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』と、大変充実した1年であった。

 来年も充実した1年となりますように。皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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ミュージカル『レベッカ』続報!

 ミュージカル『レベッカ』の続報が届いた。

 こちらからどうぞ。

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『Annie クリスマス コンサート』2025

12月20日(土)

 毎年恒例のAnnie クリスマ スコンサートへ。今年の会場は昭和女子大学 人見記念講堂である。

 今回も例年通り、今年のアニー2人と去年のアニー2人(合わせて4人)、今年の孤児たちとダンスキッズが登場した。加えて今回はダンスキッズの先輩たちで結成されたスペシャルダンサーズも登場、ステージに花を添えた。大人キャストは藤本隆宏さん(ウォーバックス役でお馴染み)とマルシアさん(ハニガン役を5回)であった。

 上演時間約80分ほどのコンパクトなコンサートであるが、ちゃんとオーケストラの演奏もあって中身は本格的である。構成・演出は小川美也子さん、振付は小山みゆきさん、音楽監督は小澤時史さん、歌唱指導は青木さおりさんで、私は毎年いち観客である。

 コンサートの最後に翌年のアニー2人が紹介されるのも恒例で、2026年のアニー……まだ初々しい下山夏永さん(チームバケツ)と牧田花さん(チームモップ)がステージに上がった。
 思えば今年のアニー2人(丸山果里菜さんと小野希子さん)も去年のアニー2人(岡田悠李さんと絢田祐生さん)も今日のようにクリスマス コンサートで紹介されたのだ。みんな初々しかったなぁ……。

 終演後は楽屋へ。今年のアニーや孤児たちは4か月ちょっとでの再会なのでほとんど印象も変わらない。が、去年のアニー2人は1年ぶりの再会なので……心なしか大人になったように感じた。お久しぶりのマルシアさんは全然変わっていないのに。

 2026年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』は4月25日(土)~5月11日(月)の日程で、お馴染みの新国立劇場 中劇場で上演の予定である。

 来年の『アニー』もどうぞよろしくお願いいたします。

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LIVE配信に続いてBlu-ray発売決定! 『十二国記 ―月の影 影の海―』

 東京/日生劇場で上演中のミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―
 アーカイブ付きLIVE配信に続いてBlu-rayの発売が決定した。

 詳細は後日の発表をお待ちいただきたいのだが、特典映像が……あったら嬉しいなあ。

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萩尾望都さんからコメントが 『十二国記 ―月の影 影の海―』

 『ポーの一族』『11人いる』『トーマの心臓』などを著された萩尾望都さんがミュージカル『十二国記 ―月の影 影の海―』の初日をご観劇くださり、コメントを寄せてくださった。

 こちらからどうぞ。

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配信決定! ミュージカル『十二国記 -月の影 影の海-』


12月12日(金)

 12月12日は十二国記の日。

 世の中が『十二国記』7年ぶりの新刊刊行決定!の報せに沸き立つ中、日生劇場では昼の部、夜の部共にスペシャル・カーテンコールが行われた。どの辺りがスペシャルだったのかと言うと、まずミュージカル本編には登場しない中嶋陽子の新たな衣裳がお披露目された。

 通常のカーテンコールの後、山田章博さんの描く陽子のイラスト(『「十二国記」画集〈第一集〉久遠の庭』の表紙になっている)が舞台の背後に大きく映し出され、そのイラストを立体化した新衣裳を纏った柚香さんが登場、キャスト一同を舞台に呼び込む。そして、昼の部では加藤梨里香さん、太田基裕さん、玉城裕規さん、相葉裕樹さん、柚香さんが、夜の部では加藤さん、原田真絢さん、章平さん、牧島輝さん、柚香さんがご挨拶。
 ご挨拶に続いて「ミュージカル『十二国記 —月の影 影の海—』配信決定!」の発表が。騒然となった場内にキャノン砲が放たれ色鮮やかなメタルテープが舞った。

 話は変わる。

 原作小説を未読の方から「あらすじや人間関係、十二国記特有の用語……など、観劇前の予習は必要ですか?」 と尋ねられることがあるのだが、私は「その必要はない」と思っている。物語の主人公である中嶋陽子も「何の予備知識もなしで十二国へ連れ去られた」からである(個人の感想です)。

 今いる場所がどこなのか分からない。目の前の人が誰なのかもわからない。自分がなぜ疎まれるのか、どこに向かえばいいのかもわからない。が、言葉は通じ、時々こちらの世界のことを教えてくれる人が現れる。が、耳で聞いただけでは字面も浮かばず、言葉の意味もわからない……。

 「知らない」「分からない」状態が陽子を不安にし孤独にもし恐怖を呼び起こす。反対に十二国の世界を少しずつ知って行くことが陽子を安心させ好奇心も少しずつ蘇る。

 私は「劇場でお客様にも陽子と同じ体験をしてもらいたい」と願ってこのミュージカルに取り組んだ。原作の小説が「陽子の一人称で書かれている」ことは『十二国記』では何よりも大切にしなければならないルールだと考えたからである(個人の感想です)。

 物語の終盤になっても陽子は「……私は何ひとつ理解できないままここに連れてこられました。私はただ、死にたくなくて。元の世界に帰りたくて……」と言っている。

 私たちの日常では便利なものや安心がすぐ手の届くところにある。でも時にはそれらを頼らずに……ガイドブックを持たない、添乗員さんに頼らない旅に出てみる必要があるように思う。

 少ない手がかりから全体を想像する。それこそが演劇の醍醐味であろう。『十二国記 ―月の影 影の海―』はそういうミュージカルなのである。

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ダブルキャスト初日 『十二国記』通信

12月10日(水)

 公演2日目。今日から2回公演で、昼の部はダブルキャストの牧島輝さんの初日である。

 牧島さんはとても落ち着いて、実に楽しそうに舞台に登場した。私も客席で安心して観ていたのだが、終演後に話を聞くと本当はとても緊張していたらしい。もしそうだったとしても、とても良い初日だったのではないかと思う。周りのキャストものびのびと演じていたし、客席の緊張感も昨日と比べるとずいぶん和らいだように感じた。

 クリエイティブチームも製作チームも仕上がりには手応えを感じていて、ご覧いただいたお客様の反応も悪くはないようなので私は胸を撫で下ろしている。今だから白状するが、『十二国記 ―月の影 影の海―』は私の演出家人生の中で最も困難に感じた作品であった。

 これで『十二国記』通信はおしまいである。ご愛読いただきありがとうございました。

 ミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―東京公演は12月29日(月)まで。その後、福岡/博多座、大阪/梅田芸術劇場メインホール、愛知/御園座に参ります。

 既にチケットの入手が困難になっているようである。ひとりでも多くの皆さんにご覧いただけますように。

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初日 『十二国記』通信

12月9日(火)

 2回目のゲネプロを済ませ、夜はいよいよ初日。たくさんのお客様がご来場くださった。

 定刻になりオーケストラのチューニングが始まると満席の場内は水を打ったように静まり返る。
 暗闇から水滴の音が聞こえ、舞台にひとりの女の子が現れる。やがて……。

 すばらしい初日だった……ように思う。少なくとも私は満足である。
 幕が下りるや否や楽屋廊下で初日の乾杯。お互いの健闘を称え合う。が、日生劇場は22時完全退館なので、感慨に耽る間もなくあっと言う間に散会。

 私がこの企画に参加してからでも3年ほど経っていて、その間にも様々な紆余曲折があったので、こうして無事に初日の幕が下りたことは感無量である。色々な思いも込み上げてくるのだが、明日は早速2回公演。昼は楽俊のダブルキャスト=牧島輝さんの初日である(今日の楽俊は太田基裕さん)。

 気を引き締めて2日目に臨もう……と思う。
 

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『十二国記』通信

12月8日(月)

 4日をかけて舞台稽古も終幕にたどり着いた。4日をかけられる……というのは通常では「余裕のあるスケジュール」と言えるのだが、今回はそうでもない。とにかく処理しなければいけないことが膨大で……。キャストの皆さんや各セクションの獅子奮迅の働きによって何とかメニューを消化した。

 舞台稽古を終えたところでお祓(はら)い。お祓いは通常は舞台で行われることが多いのだが、舞台はスタッフの皆さんが作業中なので今日は客席ロビーにて。公演の安全と成功を祈念する。

 そしてゲネプロ……の前に囲み取材。これは様々な媒体で程なく記事が出るだろう。登壇者は柚香光さん、加藤梨里香さん、そして私(お2人以外の扮装姿を出し惜しむ思惑だろうと思われる)であった。お2人以外のファンの皆さん、ごめんなさい。

 で、ゲネプロ。緊張した。私が緊張する必要は全くないのだが。

 明日はいよいよ初日。日生劇場にて18時開演である。

 その前に……2回目のゲネプロがあるけど。

 

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『十二国記』通信

12月5日(金)

 舞台稽古1日目。

 芝居作り(ストレートプレイでもミュージカルでも)には「劇場に入ってからでないと進められない作業」が少なからずある。照明や音響のデザインがそうであるし、大道具や映像など美術セクションの仕事もそうである。
 今回は劇場入りに先立って本番仕様の大道具を(全部ではないにせよ)仮り組みすることができたので、そこで(一部だとはいえ)大道具や照明、映像、衣裳、造形物……などの確認をさせてもらえたのが奏功している。やっていなければ今ごろ顔面蒼白であっただろう。

 劇場入りした12月1日(月)から昨日まではスタッフだけで作業の日々であった。搬入/仕込みに始まり、道具調べ/照明合わせに移り、オーケストラと音響チームのサウンドチェック……と続き、昨日までに舞台稽古に入るためのあらかたの作業は終えた。が、全てが終わっているわけではないので、この先も舞台稽古の前後に各セクションの作業を消化して行くことになる。

 今日はまずスタッフだけでテクニカル・リハーサル(転換稽古)。『十二国記 —月の影 影の海—』では複雑で大掛かりな舞台転換はやっていないのだが、それでも音楽と照明の変化、大道具の移動スピードと映像のタイミング……など、舞台稽古に入る前に調整を済ませておきたい箇所が幾つもある。なのでまずそれを。
 続いてキャストとオーケストラの皆さんとでミュージカル・ナンバーを何曲かサウンドチェック。そしてその後、舞台監督の都倉さんより舞台表裏の説明を受けていよいよ舞台稽古に突入……。
 今日の稽古メニューを駆け足でこなして1日目を無事に終えた。

 今まで脳内で補完していた舞台の片鱗が遂に姿を現わした。

 ……お楽しみに。

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『十二国記』Weekly

12月1日(月)

 劇場入りしている。日生劇場である。

 帝劇がお休みしている間は日生劇場が日比谷でのホーム――或いはフランチャイズ――のように私は感じる。思い出のたくさん詰まった劇場なのである。今日からは全セクションの力をお借りして、いよいよ総仕上げである。

 稽古場のラスト4日間はオーケストラとキャストとの合わせ、そしてオケ付き通し稽古であった。

 何と言っても『十二国記 ―月の影 影の海―』はオリジナル・ミュージカルの新作である。オーケストラの演奏するミュージカル・ナンバーもその場にいる全員が初めて聞いているのである。“歴史的な瞬間”と言ってもあながち間違いではないだろう。
 オケ合わせの時にいつも感じていることだが、音楽は何と雄弁なのだろう。この物語を“ミュージカル”と言うスタイルで語る意味があることを再認識した4日間でもあった。

 話は変わる。

 主人公が自分の住むのとは異なる世界に飛ばされて帰還を模索する……と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、私の世代では映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年/ロバート・ゼメキス監督)だと思う。テレビの洋画劇場で繰り返し放送されていたり、劇団四季さんがミュージカル版を上演中だったりするのでご覧になった方も少なくないだろう。

 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で強く印象に残っているのは、主人公のマーティ・マクフライがタイムスリップして1955年の世界に降り立った瞬間の不安そうな表情である。マーティも『十二国記 ―月の影 影の海―』の主人公=陽子も共に高校生だと言うこともあるだろうが、陽子が異世界で目覚めた瞬間の不安や困惑や恐怖……を想像する手掛かりになったように思う。

 ありがとう、マイケル・J・フォックス!

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