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2025年10月の記事

『十二国記』Weekly

10月27日(月)

 1幕にひと通り手を着けた。

 『十二国記 ―月の影 影の海―』の稽古場は試行錯誤の連続である。「舞台の使い方」や「劇中で起こる様々な出来事をどのように表現するか」など、机上では見えないことだらけだからである。

 稽古に入る前に重ねたスタッフ・ミーティングや、劇場をお借りして(日生劇場ではないが)仮仕込みを行っての実験……などである程度方法論は絞り込まれているのだが、それでも稽古場に道具を飾って実際にキャストの皆さんと試してみて分かることが少なくない。なので最適解にたどり着くまで「作ってはやり直す」を繰り返すことになるだろう。

 キャストの皆さんに求められることも多岐に渡る。芝居や歌はもちろん、人では無い“何か”を演じたり、ある“物”を操作したり、そこに無い“物”に反応したり……肉体的に過酷なこともそれなりにあるだろう。

 そして、日々の試行錯誤に対応して必要な物を急遽調達したり、解決策を考えたり……稽古場を支えてくださる演出部の皆さんにも大いに助けられている。演出部を束ねる舞台監督は北條孝さんと戸倉宏一郎さん、稽古場を回してくれる演出助手は末永陽一さんと國武逸郎さんである。

 この数日で1幕をもう少し整理して、その後2幕の立ち稽古に進む……予定。

 順調と言えば順調だが、やらなければいけないことが山のように積み上がっている『十二国記 ―月の影 影の海―』である。

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『十二国記』Weekly

10月20日(月)

 立ち稽古に入っている。台本の冒頭から順番に、1幕の中盤あたりまで手を着けた。

 ミュージカルなのでミュージカル・ナンバーがあり、異世界で魔物(『十二国記』では妖魔と呼ばれる)に襲われたりなどアクション・シーンもあるのだが、立ち稽古ではまず芝居部分に着手して、その後ステージングやアクションに進む……と言う順序でメニューが組まれている。

 私の担当は(当然だが)芝居部分で、ステージング/振付のクリエイトは原田薫さん、アクションは渥美博さんの担当である。
 と言っても3者の分担は厳密に区切られているのではなく、芝居部分でも原田さん、渥美さんが手を貸してくれるし、キャストの皆さんからも、スタッフの皆さんからも少なくないアイデアを頂いている。

 『十二国記 ―月の影 影の海―』は稽古場の全員の創意工夫で生み出されている。

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決定! 2026年のアニーと孤児たち

10月19日(日)

 丸美屋食品ミュージカルアニー。2026年のアニー役と孤児役が決定した。

 今年も選考は困難を極めた。オーディションに参加してくれた全員がチャーミングで、誰が選ばれても不思議では無いように感じられたからである。可能ならダブルキャストでなく、トリプルキャストでもクワトロキャストでもいい……ような気さえする。

 が、そういうわけにもいかないので、募集要項通りに2組のアニーと孤児たちが選ばれた。公式サイトでも程なく発表になるだろうが、既にネットなどのニュースが速報してくださっているので、ご興味のある方は検索してみてください。

 そして、この場をお借りして、オーディションに参加してくれたみんな、子供たちを支えてくださったご家族、ご指導・ご声援くださった皆さんに心より御礼申し上げます。皆さんのお力で日本の『アニー』は40年以上も上演が続けられているのです。

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『十二国記』の日

10月14日(火)

 毎月12日は『十二国記』の日……なのだが、今月は12日が日曜日、翌13日も祝日だったので、今月の情報は本日解禁。

 こちらからどうぞ。

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『十二国記』Weekly

10月13日(月)

 『十二国記 ―月の影 影の海―』の主人公は高校1年生の中嶋陽子。物語は彼女のささやかな日常生活から始まる。
 彼女の最近の悩みは髪の毛の色がどんどん赤くなっていること。保守的な価値観を持つ両親や高校の先生などは、そのことを以て陽子が不良化しているのでは……などと心配したりもする。今日も担任の先生に職員室に呼び出されて……。

 稽古はミュージカル製作のセオリー通り、歌稽古からスタートしている。
 私たちの『十二国記 ―月の影 影の海―』はオリジナル・ミュージカルの新作なので、音楽を作ることが芝居を作ることと同時進行……とまではいわないが、現時点で全ての譜面が揃っているわけではない。できあがっている譜面にも立ち稽古を通して調整が加えられて行くだろう。海外ミュージカルの翻訳上演などとはそこが大きく異なっている。

 そして昨日から2つの稽古場を使用できる態勢が整った。広い方の稽古場では近づく立ち稽古に備えて稽古用の大道具が運び込まれた。今日はその道具を利用して、立ち稽古に入る前にスタッフで検証しておきたい幾つかの事柄をチェック。

 ふむふむ。机上では分からなかった色々なことが見えて来たぞ。

 

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2026年のアニ―

10月11日(土)

 今年もこの季節がやって来た。

 ミュージカルアニーの“アニー役”と“孤児役”を選ぶオーディションが開催される季節、である。既に書類・動画での審査は終了し、今日から対面でのオーディションが始まっている。
 今日と明日、そして次の週末……とオーディションは続き、結果発表は10月19日(日)の17時(の予定)である。オーディションに参加してくれるみんなが最高の成果を発揮できますように!

 話は変わる。

 ミュージカル『アニー』のブロードウェイ初演は1977年4月21日に開幕した。劇場はアルヴィン・シアター(現在のニール・サイモン・シアター)である。それに先立つトライアウトはコネチカット州のグッドスピード・オペラハウス(現在はグッドスピード・ミュージカルズという名称で活動している)でその前年に行われた。

 そのグッドスピードが2026年のレパートリーを発表した。『ジーザスクライスト・スーパースター』『クレイジー・フォー・ユー』などと並んでいるのは『アニー』である。2026年はグッドスピードで『アニー』が誕生してから50年という記念すべき年なのである。

 私たち日本の『アニー』も40周年の記念イヤーである。

 観に来てね。

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『十二国記』Weekly

10月6日(月)

 ミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―の稽古が始まっている。

 十二国記は小野不由美さんが30年以上に渡って書き続けていらっしゃるファンタジー小説のシリーズである。一般的な「ファンタジー小説」のイメージに収まらない骨太な物語が、架空なのにリアルに描かれた異世界で展開するところが魅力(だと私は思う)で、シリーズ累計の発行部数は1300万冊を超えている人気作品である。

 その『十二国記』シリーズの中から今回ミュージカル化されるのは第1作の『月の影 影の海』である(第1作の前に「エピソード0」と呼ばれる『魔性の子』があって…… ちょっとややこしい)。脚本と作詞は元吉庸泰さん、音楽は深澤恵梨香さんで、「舞台ならでは」の『十二国記』を目指して鋭意創作中、である。

 東京公演の初日は12月9日(火)で会場は日生劇場。東京の後は福岡、大阪、愛知での公演も予定されている。

 では開幕までの2か月、どうぞよろしくお付き合いください。

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『十二国記』通信 山田章博原画展

10月2日(木)

 姫路へ。小説十二国記シリーズで挿絵を担当されている山田章博さんの原画展が姫路文学館で9月27日(土)から始まっていて、そちらを見学に。

 姫路文学館は建築家・安藤忠雄さんの設計で1991年に開館した。1996年に南館が増築され(これも安藤さんによる)、更に2015年からの1年に及ぶリノベーションを経て今日の姿に至っているのだそうだ。
 安藤さんらしいコンクリート打ち放しの建築で、水に沿って館内に導かれるアプローチも素晴らしい。安藤さんマニアの方なら見逃せない場所のひとつだと思う。

 さて、原画展である。

 山田彰博さんの挿絵の美しさ、精緻さは、『十二国記』シリーズなど、山田さんが挿絵や装丁を手がけられた書籍を手に取ったことのある方には説明の必要もないだろう。画集も数冊刊行されているので、そちらをご覧になった方も少なからずいらっしゃるに違いない。

 今回の特別展ではそれらの原画が一堂に集められ、丁寧なキャプションも付されて並んでいる。本の表紙などで見慣れた装画も当然原画で並べられていて、それらを見るだけでも大いに価値のある展覧会だと思う。いままでとは感じるものも違ってくるだろう。


 会期は12月14日(日)まで。お近くの方、お時間の許す方はぜひ。

 

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