『THE BEST/New HISTORY COMING』通信
1月23日(木)
歌稽古。そして振り付け。
ゲストの皆さんも少しずつ顔を出してくださっている。
ゲストの皆さんが登場するのは最大でも「2日間3ステージ」なので、基本的には稽古が必要となるような内容は想定していない。と言って「ぶっつけ本番」と言うわけには行かないので、顔を出していただいて段取りや譜面などの確認をするのである(確認ついでに歌っていかれる方も)。
話は変わる。
稽古中、演出家はどうしても運動不足になりやすい。座って見ている時間が長いし、ついケイタリングに手を出してしまうからであるが、このままではとんでもないことになりそうなので、今後はエレベーターを使わないことに決めた。
降りる時だけですが。
あと急いでない時。
(内容に触れずにブログを埋めるのは難しいなぁ……)
(前日よりつづく)帝劇での演出作品11本目は『三銃士』(2011年7~8月公演)である。『三銃士』はアレクサンドル・デュマの小説を原作としてオランダで作られたミュージカルである。ドイツやハンガリーでも上演された後、日本に上陸した。
主人公のダルタニャンを井上芳雄さんが演じ、三銃士には橋本さとしさん、石井一孝さん、岸祐二さんが配された。他に山口祐一郎さんや瀬奈じゅんさんも加わるという豪華キャストで、ダルタニャンの恋と挫折と友情と冒険が描かれた。
2011年は帝劇の100周年であると共に東日本大震災の年でもあった。震災直後はガソリンや食料品が不足し、公共交通機関の運行は間引かれ、計画停電が行われるなど、気軽に観劇に出かけるような雰囲気とは程遠い状況であったように思う。
そのような中で『風と共に去りぬ』も、それに続く『三銃士』も上演された。『風と共に去りぬ』では戦禍で焼け野原となった古郷タラに立ち尽くすスカーレットと、不屈の精神でそこから立ち上がる姿が描かれた。『三銃士』ではダルタニアンの父が「勇気、誇り、そして分かち合う心が人生を生きるに値するものにする」と息子に指針を与えた。
演劇に携わる私たちが演劇に勇気と希望を与えられていた。(つづく)
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