『THE BEST/New HISTORY COMING』通信
1月6日(月)
建て替えのため2月末の閉館が決まっている帝国劇場、最後のコンサート『THE BEST/New HISTORY COMING』の稽古が始まった。
現在の帝劇は1966年(昭和41年)9月20日に『開場披露 オール東宝スター オープニング・フェスティバル』で開場した。以来、60年近く日本の演劇界を代表する劇場として数々の名作・話題作を上演してきた。
“現在の”……と言うことは“それ以前の”帝劇もあったわけで、現帝劇は2代目である。初代帝劇は、今と同じ場所に1911年(明治33年)3月1日に開場した。「帝劇は日本初の西洋式の劇場である」と私は大学で教わった。
その大学生時代に私は初めて帝劇に足を踏み入れた。友人に誘われて『王様と私』を観劇したのである。1980年の11月公演で、王様役は市川染五郎さん時代の松本白鸚さん、アンナ役は安奈淳さんであった。その時の私は帝劇が将来の職場になろうとは(まして『王様と私』を演出することになろうとは)夢にも思わなかった。
3代目となる新帝劇の詳細はまだ公表されていないが、工事期間は2030年までと発表されている(丸の内3-1プロジェクト)。5年後の再開場を楽しみに待ちたい。
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