« 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 | トップページ | 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 »

『THE BEST/New HISTORY COMING』通信

1月26日(日)

 歌稽古。そして振り付け/ステージングのおさらいデー。

 帝劇同様に今年で閉館となる劇場が都内にもうひとつある。六本木の俳優座劇場である。

 俳優座劇場は1954年の開場なので今年で72年目ということになる。現在の劇場は帝劇同様2代目で1980年に落成した。こけら落とし公演は劇団俳優座による『コーカサスの白墨の輪』で、大学の友人たちと観に行ったことも懐かしい。

 帝劇と俳優座劇場とで事情が異なるのは、俳優座劇場の閉館は建て替えのためではないということである。
 歴史のある劇場がまたひとつ幕を閉じる。最終公演『嵐 THE TEMPEST』の千穐楽は4月19日(土)と告知されている。

 寂しい限りである。

 (前日よりつづく)帝劇での演出作品14本目はシスター・アクト~天使にラブ・ソングを~(2014年6~7月公演)である。『シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~』のタイトルが使われたのは実は初演の時だけで、再演以降は『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』と前後が入れ替わって今日に至る。
 ウーピー・ゴールドバーグさん主演のコメディ映画を原作とする陽気、且つ感動的なミュージカルで、音楽はアラン・メンケンさん、作詞はグレン・スレイターさんである。ウェストエンド、ブロードウェイの他、ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、オランダ、韓国……など各国で上演され人気を呼んだ。日本では2016年、2019年、2022年、2023年と再演を重ね、東宝のレパートリーの一翼を担う1本となった。主人公のデロリス役は森公美子さんと瀬奈じゅんさんのダブルキャストでスタートし、後に蘭寿とむさん、朝夏まなとさんが加わった。

 2011年に上演された『風と共に去りぬ』『細雪』の2本を最後に、歴史ある帝劇でのストレートプレイの上演は途絶える。次にストレートプレイが上演されるのは『千と千尋の神隠し』(2022年)まで待たねばならない。(つづく)

|

« 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 | トップページ | 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 | トップページ | 『THE BEST/New HISTORY COMING』通信 »