« 2024年5月 | トップページ | 2024年8月 »

2024年7月の記事

『アニー』2024通信 夏!

7月29日(月)

 稽古場最終日。

 2度目の通し稽古。今日は「モップのアニー&モリー」に「バケツの孤児たち」の組み合わせ。
 チェックポイントのひとつである上演時間が昨日の通しに比べて3分近く短くなった。これは嬉しい! 嬉しいが、まだ取りこぼしも無くはないので、この先もう2~3分は短くなるのではなかろうか。なるといいなぁ。

 と言うわけで、とても良い感触を持って夏の稽古を打ち上げることができた。キャスト&スタッフの皆さんの向上心の賜物である。

 稽古場を撤収し、チーム『アニー』は広島県の呉へ向かう。会場は呉信用金庫ホール。本番は8月4日(日)の10時30分(早いです!)と15時の2回である。

 皆さんのご来場を心よりお待ちしています。

| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月28日(日)

 通し稽古である。

 7月23日のブログでも触れたが、夏のツアーでは子供たちの出演法則が春の東京公演とは異なり、「アニーとモリー」はチーム・バケツなのに「他の孤児たち」はチーム・モップ……と言うことが起こる(その逆も)。なので、夏の稽古ではその「東京公演では無かった」組み合わせの稽古もやっておく必要がある(春の稽古ではその組み合わせでは稽古していないので)。

 と言うわけで、今日の通し稽古は「バケツのアニー&モリー」に「モップの孤児たち」であった。もちろん、いきなり「その組み合わせ」で通したのではなく、昨日までの稽古の中でちゃんと確認は済ませている。ご心配なく。

 夏のツアーに向けて幾つかの場面で調整を加えたことは前回記した通りである。今日の通しではそれらの箇所が想定通りに機能しているかもチェックポイントのひとつであった。
 もうひとつ、夏のツアーでは「上演時間を東京公演より1分でも2分でも(可能なら5分でも6分でも)短くする」と言うことも重要なテーマに置いている。

 上演時間が短くなるとどんな良いことがあるのか? 説明するのがちょっと難しそうなのでここではスキップするが、メリットが幾つもあることはお伝えしておきたいと思う。

 更にブラッシュ・アップされた『アニー』にご期待ください。

| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月27日(土)

 パリ・オリンピックの開会式、素敵でしたねぇ……。こういう仕事をしているからか、開会式と閉会式はオリンピックの中で1番の楽しみである(スポーツを楽しめよ!!)。

 それはともかく、『アニー』は順調にメニューを消化して今日ですべての場面を当たり終えた。短期間の稽古ではあったが、東京公演を終えて気になっていた幾つかの箇所に調整を加えることができたので、2024年の『アニー』は更にクォリティアップしているはずである。ご来場を予定されている皆さんには楽しみにお待ちいただきたい。

 さて。

 稽古場はあと2日。残すところは通し稽古×2のみである。

 開会式と閉会式が1番の楽しみだからこういう仕事をしているのか?

| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月26日(金)

 夏のツアーのための稽古には毎年「1週間ほど」の期間が確保されている。春の東京公演の稽古には「6週間程度」が充てられているので、それに比べると結構短い。
 が、「歌もダンスも芝居もゼロから始める」春の稽古と比べれば、夏の稽古は「既に上演を済ませた=出来上がった作品を思い出し確認する」稽古なので、1週間程度の期間でも問題は無いのである。

 問題は無いが、夏の稽古を単なる「思い出しの時間」にしてしまうのは余りにももったいない。1週間と言うそれほど長くはない期間であっても、作品をいま一度振り返り、新鮮さや自然さを取り戻したり新しいアイデアを発展させたりすることは可能なはずである。今日も昨日も一昨日も……そんな進化や発展の瞬間に何回も出会った。

 これは自動車にとっての「車検」のようなものだろう。順調に走っている自動車も長年の間には消耗品が擦り減ったり汚れが染みついたり……放っておくと不具合につながりかねない部分が出てくるものであるが、それをを2年に1回(新車は3年に1回ですが)の車検で必要な処置を講じることで、安心して走らせ続けることができる。

 夏の稽古は『アニー』の車検なのである。

| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月25日(木)

 今日はアニーとサンディの稽古から。サンディは劇中でアニーが出会う野良犬である。

 サンディを演じるのは「家康」と「おこげ」。2人との再会もふた月半ぶりである。
 ふた月半も間が空くと、サンディ役の2人はアニー役の2人のことを忘れたりしないのだろうか? サンディのトレーナーさんにそうお尋ねしたところ「もしかしたら最初はキョトンとするかもしれないですけどすぐに思い出すと思いますよ」とのことであった。

 実際には家康もおこげもふた月半のブランクを感じさせない演技を見せてくれた。ふた月半の間、しっかりとトレーニングを積んでくださったトレーナーさんたちのお力であろうし、東京公演の間に培われたアニー役の2人との絆の強さもあったであろう。

 家康とおこげは「私の演技力ですよ」と言うかも知れないが。

| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月24日(水)

 昨年(2023年)の夏は家族モドキSHINE SHOW!と言う2本の新作を抱えていたため、夏の『アニー』にはほとんど参加していない。2023年の『アニー』通信に夏のツアーについての記事が無いのはそう言う事情による。今年はこうして「夏!」シリーズもお届けできているので……よろしくお願いします。

 話は変わる。

 “『アニー』あるある”なのであるが、東京公演の千穐楽以来の再会となる子供たちは、やはりちょっぴり大人になっている。会っていないのはたかだかふた月半くらいなのだが、身長も伸びているし(個人差はある)雰囲気もなんだか大人っぽい。

 衣裳合わせをしてみるとそれは如実に現れる。ふた月半前には問題なかったはずの衣裳が窮屈になっていたりツンツルテンになっていたり……する。
 もうひとつ、子供たちの成長がよく分かるのは幕開き、孤児院の場面のベッド。子供用のベッドとして作られているので元々小ぶりなサイズなのだが、孤児たちがベッドに横になると“足のはみ出る量”が明らかに増えている。

 横になる時、ベッドヘッドに後頭部をぶつけないことを祈るばかりである(ベッドは鉄でできている)。


| | コメント (0)

『アニー』2024通信 夏!

7月23日(火)

 丸美屋食品ミュージカルアニー夏のツアーの稽古が始まっている。

 今年のツアーでは(8月4日)、大阪(8月10日~15日)、仙台(8月24日・25日)、名古屋(8月30日~9月1日)にお邪魔する。
 『アニー』夏のツアーは4か所で行われるのが毎年恒例になっていて、その内の2か所は大阪と名古屋で決まっている。それ以外の2か所は年ごとに変わり、今年は呉と仙台なのである。

 『アニー』の子供たちがダブルキャストになっている(チーム・バケツとチーム・モップ)ことはご承知の通りであるが、夏のツアーではその運用が春の東京公演とは異なる。

 アニー役の岡田悠李さん(バケツ)と絢田祐生さん(モップ)、そしてモリー役の橋本杏菜さん(バケツ)と石川愛梨さん(モップ)は東京公演同様のダブルキャストで各地の公演に(交代で)登場する。が、アニー&モリー以外の孤児たち(ダフィ、ジュライ、ペパー、テシー、ケイト)とダンスキッズは、呉、仙台、名古屋ではチーム・モップのみんなが、大阪ではチーム・バケツのみんなが活躍することになる。

 お目当てのキャストがいらっしゃる方はどうぞご注意ください。

| | コメント (0)

訃報 浜畑賢吉さん

 浜畑賢吉さんの訃報に接した。

 浜畑さんとご一緒したのは鹿賀丈史さんがタイトルロールを演じていらした時代の『ジキル&ハイド』である。浜畑さんが演じてくださったのは、ジキルの良き理解者でジキルの婚約者=エマの父親であるダンヴァース・カルー卿である。このヴァージョンの『ジキル&ハイド』は2001年、03年、05年、07年と上演された。

 『ジキル&ハイド』初演の頃は私はまだまだ駆け出しで、稽古場でも劇場でも「いっぱいいっぱい」であった。そんな私に浜畑さんは常に冷静で穏やか、且つ暖かく接してくださった。ジキルに対するダンヴァース卿のように。

 最後にお目にかかったのは3年ほど前の夏。永く教鞭を執られていた大学での演劇教育に関するご相談であった。

 ご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0)

« 2024年5月 | トップページ | 2024年8月 »