訃報 丸山博一さん
丸山博一さんの訃報が届いた。
丸山さんのことを知る方はそれほど多くないかも知れない。丸山さんは劇団東宝現代劇に所属する俳優で、演出家としても多くの作品を手がけられた。劇団東宝現代劇は、劇作家・演出家で東宝の演劇担当重役でもあった菊田一夫さんが次代の現代劇俳優を育てるために設立された劇団で、丸山さんはその1期生でいらした(劇団の公式サイトはこちら)。
東宝が製作する舞台のレパートリーが変化するに連れて劇団員の皆さんの出番も少なくなっていった。そんな流れの中で、劇団の有志の方たちによる自主公演として東宝現代劇75人の会が立ちあげられ、丸山さんは出演だけでなく多くの演出作品を残された。
私の演出作品では、鹿賀丈史さん時代の『ジキル&ハイド』(2001年、2003年、2005年、2007年/日生劇場、他)ではジキル博士に仕える執事プール、『ミー&マイガール』(2003年、2006年、2009年/帝劇、他)ではヘアフォード邸の執事チャールズ、帝劇開場100周年記念公演『風と共に去りぬ』(2011年/帝劇他)ではスカーレットの父ジェラルド・オハラを演じてくださった。
75人の会は4年ぶりの公演をこの12月に行うことになっていた(こちらをご参照ください)。
どうぞ安らかにお眠りください。
| 固定リンク
コメント