『家族モドキ』Weekly
7月10日(月)
稽古場に稽古用の仮道具が建て込まれた。
『家族モドキ』の舞台となるのは主人公=高梨次郎の住まいである。物語はこの“家”を中心に進行する。
かつてシアタークリエの前身である日比谷芸術座では、橋田寿賀子さん(脚本)と石井ふく子さん(演出)のゴールデン・コンビによるホームドラマがレパートリーの重要な柱の1本となっていた。『オトコ・フタリ』『家族モドキ』と続くこのシリーズはその現代版だ……と言えなくもない……かもしれない。
話は変わる。
稽古中にふと『ダンス オブ ヴァンパイア』のことを思い出すことがある。伯爵さまとアルフレートとサラ(マグダ?)が揃っているのだから無理もないのだが。『レベッカ』が蘇ってくることもある。マキシムとわたしとミセス・ダンヴァースがいらっしゃるのでこれまた無理もない。そして主人公と王子様が揃う『シンデレラストーリー』の時も。『シンデレラストーリー』は大塚さんの初舞台だったのだが、あれから20年である。
『家族モドキ』は『ダンス オブ ヴァンパイア』や『レベッカ』や『シンデレラストーリー』とは雰囲気も方向性もまるで違う(そもそもミュージカルではないし、横文字の氏名を持つ登場人物も出てこない)。
が、稽古場や劇場で共に重ねた時間は歳月を一瞬で飛び越える。今、この皆さんと再び芝居作りに取り組めることはご褒美以外の何物でもない。山口さんも毎日のようにおっしゃっている。
「しあわせです……💕」
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