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2023年7月の記事

『家族モドキ』通信 初日!

7月26日(水)

 穏やかな1日であった(陽気の話ではない。精神状態の話である)。

 やるべき事の殆どは昨日までに終えている。夜公演なので、各セクションは残された時間を有意義に使って、更に精度を上げるべく最後の調整。作品のクォリティも一段と上がるし、働き方改革でもある。

 キャストの皆さんは一昨日・昨日とタフな2日間だったので、今日の楽屋入りは少しゆっくりと。開演前に舞台で軽く芝居を合わせて本番に臨む。

 さて。

 猛暑の中、大勢のお客様にご来場いただいた。
 今夜は18時開演。蝉の鳴き声と共に舞台に明かりが入ると……。

 新作の初日はいつだってドキドキしながら客席に座っている。それは何十年経っても変わらない。今日もドキドキを隠しながら客席の片隅から固唾を飲んで舞台と客席の様子を伺っていた。
 終演して客電が点いて「ドキドキ」は「ホッ」か「ショボン」のどちらかに変わる。今夜は前者であった。

 これで『家族モドキ』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 引き続きSHINE SHOW!』Weeklyをお届けする。『家族モドキ』通信同様に、どうぞよろしくお付き合いください。

 家族モドキはシアタークリエにて8月13日(日)まで上演中。その後、大阪と愛知に参ります。

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『家族モドキ』通信 舞台稽古2日目

7月25日(火)

 舞台稽古2日目。

 まずは場当たり。
 昨日の続き、2幕の後半を当たる。

 休憩を取ったのち囲み取材。
 舞台上にて、キャストの皆さん扮装で。ネット上には既に記事がUPされているので検索してみてください。

 そののちゲネプロ。
 脚本の田渕久美子さんにもようやく全貌をご覧いただく。

 さて。

 明日は初日。
 予報では明日も東京地方は猛暑日となる模様。

 皆さんどうぞお気をつけてご来場くださいませ。

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『SHINE SHOW!』Weekly

7月24日(月)

 SHINE SHOW!の稽古が始まった。

 『SHINE SHOW!』は、“劇団アガリスクエンターテイメント″を主宰する脚本家・演出家の冨坂友さんによるシチュエーション・コメディである。作中では、とあるオフィス・ビルの中庭で毎年夏に開かれている「会社対抗のど自慢大会」の舞台裏での出来事がスピーディに描かれる。

 ご承知の方もいらっしゃるだろうが、『SHINE SHOW!』は昨年、アガリスクエンターテイメントで冨坂さんご自身の演出で上演されている。今回は劇場と半数のキャスト、そしてクリエイティブ・チームを変え、台本も一部加筆されて、ニュー・プロダクションでの上演となる。

 初日は8月18日(金)。それまでのひと月、どうぞよろしくお付き合いください。

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『家族モドキ』通信 舞台稽古1日目


7月24日(月)

 午前中はテクニカル・リハーサル。
 場面と場面の“繋ぎの部分″を入念に調整。こういうことに時間をかけられることのありがたさよ。

 そののちお祓い(おはらい)。
 お祓いは初日に行われることが多いが、今回はこのタイミングで。無事に千穐楽を迎えられますように。

 そののち舞台稽古。
 幕開きから2幕の前半までを当たる。

 『家族モドキ』は2幕構成で途中に休憩が入ることは以前にも記した。
 現時点での上演時間は1幕がおよそ57分で、2幕がおよそ45分。これに短いカーテン・コールが付くので、全体としては(25分の休憩をはさんで)2時間10分程度の舞台となりそうである。

 明日は舞台稽古の続き。そしてゲネプロ。

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『家族モドキ』通信 道具調べ/照明合わせ

7月23日(日)

 終日スタッフの作業。

 舞台周りでは照明合わせを中心に、道具調べや音響チームのサウンド・チェックなどが着々と。楽屋周りでは衣裳チームやヘアメイク・チームが舞台稽古の準備に余念がない。

 シアタークリエは地下にある劇場なので、客席から地上の様子を伺い知ることはできない。
 できないが、今回は効果音で蝉が鳴いたり小鳥のさえずりが聞こえたりするので、地下にいることをときどき忘れそうになる。しかも劇場内は空調が効いて快適なので、目をつぶればそこはもう旧軽井沢である。

 目を開ければクリエの客席ですが……。あ、音響デザイナーは山本浩一さんである。

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『家族モドキ』通信 劇場入りしました

7月22日(土)

 シアタークリエに来ている。

 クリエでは朝から搬入/仕込みが始まっている。今日と明日はキャストの皆さんはお休みで、その間にスタッフのみで「舞台稽古に入れる状態」まで作業を進める。

 主要な舞台美術である「高梨次郎邸」のセットは夕方までには立ち上がった。舞台美術デザイナーの伊藤さん、照明デザイナーの服部さん、舞台監督の山本さんの3者立会いの下で舞台タッパを決め、その後は大道具作業の続きや照明のフォーカス合わせ、など。1日目の作業を終える。

 明日は道具調べと照明合わせが主な作業。芝居作りの中で(私的には)5本の指に入る好きな(楽しい、時に苦しい)時間。

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『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』全情報公開!

 ミュージカル天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~2023年公演の全情報が公開された。

 キャスト全員の本ヴィジュアルや、ツアー並びにチケット情報……などである。良いお席はどうぞお早めに。

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『家族モドキ』 Weekly

7月17日(月)

 連日、通し稽古である。もうそんな時期なのである。稽古場で過ごす「しあわせな日々」も残り少ないのである。

 通し稽古態勢である……と言うことは「芝居はほぼ仕上がった」と言うことである。劇中で流れる音楽もほぼ完成に近づいた。
 劇中で流れる音楽=劇伴を手掛けてくださるのは江草啓太さん。江草さんは何度も稽古に顔を出して細やかに修正を加えてくださった。

 そしてこの時期になると行われるのが照明打ち合わせである。照明デザイナーは服部基さん。服部さんも、愉快だが繊細でもあるこのドラマに一層の立体感を与えてくださるはずである。

 そしてそして衣裳合わせも行われた。衣裳デザイナーは前田文子さん、ヘアメイクデザイナーは川端恵理子さんである。フライヤーのキャストの写真は「フライヤーのためのイメージショット」なので、舞台にはあの姿では登場しない。ではどんな姿で……?

 それは開幕を楽しみにお待ちいただきたい。

 江草さんも、服部さんも、前田さんも、川端さんも『オリ』からの続投である。舞台美術デザイナーの伊藤雅子さんも、舞台監督の山本圭太さんも、演出助手の末永陽一さんも……である。

 これはもう劇団である。(違うけど)

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『家族モドキ』Weekly

7月10日(月)

 稽古場に稽古用の仮道具が建て込まれた。

 『家族モドキ』の舞台となるのは主人公=高梨次郎の住まいである。物語はこの“家”を中心に進行する。

 かつてシアタークリエの前身である日比谷芸術座では、橋田寿賀子さん(脚本)と石井ふく子さん(演出)のゴールデン・コンビによるホームドラマがレパートリーの重要な柱の1本となっていた。『オリ』『家族モドキ』と続くこのシリーズはその現代版だ……と言えなくもない……かもしれない。

 話は変わる。

 稽古中にふと『ダンス オブ ヴァンパイア』のことを思い出すことがある。伯爵さまとアルフレートとサラ(マグダ?)が揃っているのだから無理もないのだが。『レベッカ』が蘇ってくることもある。マキシムとわたしとミセス・ダンヴァースがいらっしゃるのでこれまた無理もない。そして主人公と王子様が揃う『シンデレラストーリー』の時も。『シンデレラストーリー』は大塚さんの初舞台だったのだが、あれから20年である。

 『家族モドキ』『ダンス オブ ヴァンパイア』『レベッカ』『シンデレラストーリー』とは雰囲気も方向性もまるで違う(そもそもミュージカルではないし、横文字の氏名を持つ登場人物も出てこない)。

 が、稽古場や劇場で共に重ねた時間は歳月を一瞬で飛び越える。今、この皆さんと再び芝居作りに取り組めることはご褒美以外の何物でもない。山口さんも毎日のようにおっしゃっている。

「しあわせです……💕」

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『家族モドキ』Weekly

7月3日(月)

 幕開きから立ち稽古を始め、ストーリーの流れに沿って稽古を進め、ラストシーンまでたどり着いた。予定通りに稽古メニューを消化して無事に第1クールを終えた、と言うわけである。現在は幕開きに戻って第2クール。お陰様で今までのところは順調である。

 『家族モドキ』は2幕の芝居なので途中に休憩が入る。2020年の年末に上演された『オリ』の時は(コロナ禍1年目だったので)休憩中の「密」を避けるために休憩なしでの上演が真剣に検討された。その時を思えば、この3年で私たちも学習を積んだと言えるだろう。

 それにしても……

 東京地方は連日真夏のような陽気が続いている。こういう日が続くと(山口さんでなくても)稽古場を飛び出して海や山に出かけてしまいたくなる。

 行っちゃいますか?

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