『ヘアスプレー』通信
8月10日(水)
1幕6場のミュージカル・ナンバーをステージング/振り付け。担当は原田さんである。
まずはリンクがコーニー・コリンズ・ショーの中で歌う「ふたりでひとつ」。
“今週トップ・フォーティ入りした″と番組で紹介されているヒットソングで、男性コーラスを従えたリンクがプレスリー顔負けの甘い喉を聞かせる。
続いて「最高にいかしたやつら/リプライズ」。
コーニー・コリンズ・ショーのオープニングで毎回歌われるお馴染みのテーマ曲だが、ここでは新しいメンバーが。
このナンバーの途中で、ペニーに「大至急TVの前に集合するよう」命じられたエドナがビックリして「え、キューバが攻めてきたとか!?」と口走る瞬間がある。
『ヘアスプレー』の時代設定である1962年当時、世界は第二次世界大戦後に始まった東西陣営による冷戦のただなかにあった。1962年の秋には、東側の盟主であるソビエトが“極秘でキューバに核ミサイルの発射基地を作っていた”ことが西側の盟主であるアメリカの偵察飛行によって発覚し、米ソが一触即発の状況に陥る。
いわゆる「キューバ危機」であるが、エドナが口走っているのはこの時代のアメリカ市民が抱いていた漠然とした恐怖の表れ……かも知れない。
最後に“リプライズでない方”の「最高にいかしたやつら」をおさらい。
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