『奇人たちの晩餐会』通信
5月10日(火)
立ち稽古に入る。
物語の舞台として設定されているのはピエール・ブロシャンが住む高級マンションのリビング。「年代物の家具、高額絵画、高価な置物で趣味良く装飾されたとても美しい一室」であると台本には記されている。
稽古場には精巧に作られた舞台美術のミニチュアが置かれているのだが、初めて模型を目にしたキャストの皆さんから思わず「羨ましい……」とでも言いたそうなため息が漏れた。舞台美術デザイナーは『レベッカ』(シアタークリエ再演版)や『ハイスクール・ミュージカルJr.』などでもご一緒した松生紘子さんである(松生さんは優秀な舞台美術を表彰する“伊藤熹作記念賞”を受賞されたばかり)。
稽古前の予想で私は、今日は初日だからキャストの皆さんは様子を見ながら「探り探り」で慎重にやって来るかな……?と思っていた。が、予想は裏切られた。キャストの皆さんは全員がアグレッシブで「グイグイ」とどこまでも行くのであった。
頼もしい!
お陰で想定していたより遥かに充実した内容の稽古初日となった。嬉しい誤算である。
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