『奇人たちの晩餐会』通信
5月13日(金)
立ち稽古3日目。
一昨日と昨日やった場面をおさらい。そののち、その続きを立ち稽古。
『奇人たちの晩餐会』の主人公は“売れっ子の書籍編集者”にして“大成功した出版社経営者”でもあるピエール・ブロシャンである。ピエール役の戸次さんとは今回初めてご一緒することは先日のブログでも記した。
戸次さんの奥様は女優の市川由衣さんで、市川さんとは15年近く前に舞台『どんまいマインド』でご一緒したことがあるのだが、戸次さんとは今回が初めてなのである。そして皆さんがご存知の通り、戸次さんは演劇ユニットTEAM NACSのメンバーである。TEAM NACSのメンバーでは安田顕さんと『ナンシー』でご一緒したことがあるのだが、戸次さんとは初めてなのである。
それはともかく、今日も後半は2人芝居であった。2人芝居が過酷なのは「喋っている」と「聞いている」が交互にやってくる(当たり前だ!)からである。
「聞いている」は「喋っている」と比べると“もう少し楽”であるように思いがちだが、それは誤解である。特に2人芝居では「聞いている」は「喋っている」と同等かそれ以上の集中力を要する重労働となる。
3人以上が登場する芝居では「喋っている」と「聞いている」の他に「喋ってもいないが聞いてもいない」と言う状態が存在して、その「喋っても聞いてもいない」状態が俳優をちょっぴりリラックス&リフレッシュさせてくれる。しかし2人芝居では「喋る」と「聞く」が永遠に繰り返されるのでリラックス&リフレッシュ・タイムも永遠に訪れることはない。
愛之助さん、戸次さん、本当にお疲れさまでした。
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