初日 『ラ・カージュ・オ・フォール』通信 2022
3月8日(火)
1月5日の稽古開始以来、稽古は常にヒヤヒヤすることの連続であった。私たちの稽古場も新型コロナ感染症の第6波の影響下にあったからである。予定されていたメニューが変更されることも二度や三度では済まなかった。
が、幸運なことにこうして今日初日を迎えることができた。たくさんのお客様にご来場いただき、いつも以上に盛大な拍手を頂いた(場内では声を発することが禁じられているので、その分拍手が大きくなったのだと思われる)。
無事に何事もなく千穐楽を迎えられるのか。それは分からない。分からないが、どうか迎えて欲しい。
話は変わるが、私の以前に『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち』の演出をされていたのは垣ケ原美枝さんである。垣ケ原さんは前回の再演(2018年)の後、2019年の5月に永眠された(その知らせを受けた時のブログはこちら)。
私たちの仕事は古典芸能のように代々受け継いでいく性質のものではない。が、『ラ・カージュ・オ・フォール』のように長年上演され続けている作品に参加すると、それでも受け継がれていくものはあるのだということが分かる。
私たちも先人たちの仕事を受け継いでいる。
もちろん私も。
これで『ラ・カージュ・オ・フォール』通信2022はおしまいです。ご愛読ありがとうございました。
東京公演は3月30日(水)まで。そののち愛知、富山、福岡、大阪、そして埼玉へ参ります(行けますように!)。
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