『ドッグファイト』通信 2021
8月12日(木)
立ち稽古。昨日の続き、1幕3場を作る。
『ドッグファイト』は全2幕のミュージカルで、1幕が全6場、2幕も同じく全6場という構成である。
台本上ではそのようになっているのであるが、ほとんどの場面は“1場面”が“複数の場面の集合体”でできている。例えば「1場」は夢の中のような世界から始まり、1967年のバスの中、1963年のバスの中、サンフランシスコの街角……と言う風に分かれている。原作が映画であることも影響しているだろうと思われるが「場面の数が結構多い」というのが実態である。
1幕3場も幾つかの場面に分けられる。サンフランシスコの裏街風の場所から始まり、ローズやエディ、そして他の海兵隊員たちなどの姿が同時進行で(モンタージュ風に)描かれ、その後ローズの食堂の前に移る。更にそこから移動して、ドッグファイト会場であるクラブ“ザ・ナイト・ライト”の前に到着するまでが1幕3場である。
ここでは“複数のストーリーが同時進行で描かれる(モンタージュ風)部分”がミュージカル・ナンバーになっていて、今日はそのステージングにも手を着ける。
ローズを演じるのは昆夏美さんである。
昆さんとご一緒するのは『ファースト・デート』(2014)以来で、『ファースト・デート』の昆さんが“幾つもの役を取っ替え引っ替えする”ような(メガホンを持った女、とか、インターネットの精みたいなキャラ、とか……)やや特殊な役回りだったので、ドラマティックな“通し役”を演じる昆さんとは今回が初めてということになる。
進境著しい昆さんがどんなローズ像を見せてくれるか。とても楽しみなのである。
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