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『アニー』2021通信

4月9日(金)

 サウンドインスタジオへ。オーケストラの録音。

 このスタジオはいつ以来だろう?(佐橋さんによれば舞台フラガールの録音がここだったそうである。あれは深夜までかかる中々大変な録音だった) 近年はミュージカルの仕事が圧倒的に多いので“スタジオでの音楽録音”自体がかなり久しぶりである。

 今日は2人の音楽監督が顔を合わせた。2017年から昨年までの音楽監督=佐橋さんと、今年からの音楽監督=小澤さんである。
 今日の録音の基となっているスコアは佐橋さんの手によるもので、今年のスぺシャルのためにそのスコアに手を入れてくださったのは小澤さんである。なので、今日はお2人に立ち会っていただくことになった。今日が初対面だという2人の音楽監督による(恐らくは)最初で最後の共同作業である。
 指揮は本公演も振ってくださっていた福田光太郎さん。オーケストラのメンバーも本公演でオーケストラ・ピットに乗ってくださっていた皆さんが大半である。

 昨春の“大型イベントに対する政府の自粛要請”以来、演劇界はその影響を大きく受けてきた。その演劇界以上に深刻な影響を受けているのが演奏家の皆さんだと思う。音楽イベントやライブ自体の数が大きく減っているだけでなく、今まで生演奏であったミュージカルなどが、大事をとって録音を使用するようなケースが(今年の『アニー』がそうであるように)少なからずあるのである。

 ここへきてまた国内の感染者数が増加に転じていることは大いに気掛かりである。が、一方で希望も見え始めている。宝塚歌劇団さんも本拠地=宝塚での公演でオーケストラによる生演奏を再開した。

 どうか音楽に携わる皆さんの生活が1日も早く元通りに(或いは“元以上”に)なりますように。

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