『オトコ・フタリ』通信 初日!
12月12日(土)
まずは無事に初日の幕が下りたことをご報告したい。
シアタークリエには、最近の困難な社会状況の中、それでも少なくないお客様がご来場くださった。が、観劇を望みながらご来場を断念された方もまた少なからずいらっしゃるだろう。
私たちが従事する“パフォーミング・アーツ”は、お客様にご覧いただくことで完成する。そういう意味で、ご来場くださったおひとりおひとりには心から感謝したい。
と同時に、遠くから思いを寄せてくださる皆さんにも私たちの気持ちをお伝えしたい。私たちは劇場を愛してくださるすべての方々のお力で毎日の幕を開けることができるのである。
『オトコ・フタリ』もたくさんのお力を頂いてようやく開幕に漕ぎ着けた。
観客の反応のまるでない稽古場から、今日初めて笑い声と拍手の中で恭一郎や冬馬や好子の悪戦苦闘を観察したわけであるが、何度も繰り返し見て“よく知っている”はずの物語が、今日はまるで初めて観るかのように新鮮に生き生きと感じられた。ゲネプロでさえ未完成だった『オトコ・フタリ』が完成したのである。
『オトコ・フタリ』は“愛”についての物語である。物語の中では「愛に迷う、愛から逃げる男たちが本当の愛を見つけるまで」が描かれる。
劇場は特別な場所である。劇場にはキャストもスタッフも、そしてお客様も、みんな「愛」を手に集まってくる。その愛で、今日のシアタークリエも満たされた。
明日も、明後日も、いつまでも満たされますように。
(『オトコ・フタリ』通信 おわり)
| 固定リンク
コメント
とてもハートフルで、ちょっと考えさせられる作品でした。
田渕先生このような素敵な作品をありがとうございます。
山田先生、素敵な作品をより深く演出して下さってありがとうございます。
投稿: まゆ | 2020年12月13日 (日) 00時16分