『オトコ・フタリ』通信
11月25日(水)
全編を通してみる。
稽古前の山口さんは今日もおしゃべりであった。が、浦井さんと保坂さんに気を使われたのであろう。お2人からは離れたところにいた私と末永さんの所にいらして喋り倒された。
おしゃべりは、山口さんにとっては恐らくはウォーミング・アップなのだろう。誰かとしゃべりながら“演じるために必要な身体と精神の様々な部分”の調子を探り、整え、演技に必要なレベルまで持ち上げているのではないか、と私は思う。“稽古前のおしゃべり”は演じるのに不可欠な儀式なのである。
初めての通しは大きな混乱も破綻もなく無事にラストまでたどり着いた。まずそのことを素直に喜びたい。
そして繋がってみるといろいろと見えてくることもある。今日のノートでは、その見えてきたことについてキャストの皆さんと意見交換。これが残りの稽古期間の目標となるだろう。
ノートの後はいくつかの場面を微調整。稽古の残り期間にまだ余裕があるので、難易度の高そうな領域にも踏み込んでみるつもり。
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