『オトコ・フタリ』通信
11月27日(金)
全編を通す。
昨日の稽古で見つけた“もっと効果的”で“もっと面白い”やり方は、おおむね上手く再現できていたと思う。その結果、ドラマのメリハリと言うか、ダイナミズムが高まり、見ごたえのある作品にまた1歩近づいたと思う。
と同時に、更に調整を加えるべき個所もまた見つかったので、通し後のノートでそれらを共有、次回の通しに備える。
目下の悩みどころは『オトコ・フタリ』がコメディであるという部分である。
「コメディは稽古が難しい」という話はこのブログでも再三触れてきた。コメディでは“お客様が笑ってくださるか否か”が勝敗の分かれ目であるのに、そのお客様が稽古場にはいらっしゃらないからである。
今回は稽古期間にゆとりがあるのでありがたい……という話を昨日書いたばかりだが、ゆとりがあるおかげで何度も稽古を繰り返すことができて(そのお陰でドラマが深まったり演技が充実したりしているのだが)、その反面、最初に稽古した時に面白かった個所にもだんだん慣れてきてしまい、今でも変わらずに面白いのか、今ではそれほどでもないのか、それがもはや分からない。
料理人が自らの舌を信じてお客様に料理を提供するのと同じように、我々も自らの“笑いセンサーを”信じて稽古を積み重ねるしかないのであろうか。
悩んでも答えは出ない。
……なので明日は稽古OFF。
(もともと決まっていたお休みであることは言うまでもない)
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