『オトコ・フタリ』通信
11月3日(火)
浦井健治さんが演じるのは弟子志願の若者・須藤冬馬(すどう とうま)である。
物語は恭一郎の自宅に設えられたアトリエから始まる。
ある日の午後、恭一郎が創作の合間にひと息入れていると玄関のチャイムが鳴る。来訪者は須藤冬馬と名乗り、恭一郎に「弟子になりたい」と告げる。が、奇妙なことに若者は「弟子志願」と言いながら生意気で喧嘩腰ですらある。話を聞いている内に……。
『オトコ・フタリ』は稽古の進行も至ってのんびりしている。
例えば大劇場のミュージカル(近年では“グランド・ミュージカル”と呼ばれたりする)の稽古では、消化しなければならないメニューがとにかく膨大で(歌稽古や振り付けや芝居稽古や大勢の登場人物のミザンセーヌや……)、なので稽古場も常に時間との戦いになってくる。
しかし今回は登場人物は3人だけであるしミュージカルでもない。稽古期間も余裕をもって確保されているので、いつもの稽古場のように先を急ぐ必要もそれほどはないのである。
これは精神衛生的にはとってもいいなあ。
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