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『ローマの休日』通信

9月30日(水)

 午前中はオーケストラと音響チームのサウンド・チェック。午後からスタッフだけでテクニカル・リハーサル。そののち舞台稽古。

【「全ての道はローマに通ず」第9回】
 『ローマの休日』のミュージカル・ナンバーは曲先行で(歌詞が後から)作られて行った。
 大島さんから届いた候補曲についてのミーティングが1997年の10月18日にあった。この時には確か3~4曲の候補があり、その中から2曲が採用となった。後に幕開きの「謁見の歌」になる曲(今回は不使用)と、後に「ローマの休日」になる2曲である。
 「ローマの休日」になった曲は、この時点では今とは異なるAメロ(最初の部分のメロディ)を持っていた。が、Bメロ(中間部分のメロディ)とCメロ(最後の部分のメロディ)は現在皆さんが知っている「ローマの休日」である。Bメロ、Cメロがことのほか素敵だったので、Aをやり直していただくことでこの曲も採用となった。翌年10月に迎える初日のほぼ1年前のことである。

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