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『ローマの休日』通信

9月24日(木)

 ピアノ通し。

 ダブル・キャストが3名×2組なので、ピアノ通しも2回。2回公演である。
 今回は稽古がやや駆け足であったにもかかわらず、皆さんきっちりと仕上げてきてくれた印象である。と同時に新たな課題も見つかったので、通し後のノート(いわゆる“ダメ出し”)でそれらを共有する。

 上演時間は今日のところは1幕、2幕ともに1時間08分前後。最終的な仕上がり時間もそれほど大きくは変わらないだろう。これにカーテン・コールの時間がプラスされることになる。

 ダブル・キャストになっているアン王女、ジョー・ブラッドレー、アーヴィング・ラドヴィッチはキャストによって印象が結構異なる。そのことは稽古の初期にも記したが、仕上げの段階になって“違い”がよりはっきりしてきたように思う。
 相手役が変わると芝居の運び方も変わるので、できることなら“異なる組み合わせ”も楽しんでいただけると嬉しい。

 2回公演終了後、稽古場の一画が片付けられ楽器が運び込まれる。明日は待ちに待ったオケ合わせである。

 劇場では井上芳雄さんと中川晃教さんのコンサート『僕らこそミュージック』のバラシ作業が終わり、『ローマの休日』の仕込み作業が始まった。

 開幕の時が刻一刻と近づいてくる。

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