『ローマの休日』通信
9月25日(金)
オケ合わせ。
生のオーケストラに接するのはいつ以来だろう? 緊急事態宣言の前なのは間違いない。『アニー』も『ヘアスプレー』も中止となってしまったので、今日は待ちに待った日であった。
音楽担当の演出部・石川さんの手際のよい仕切りでオケ合わせは順調に進行。幕開きからエグズィット・ミュージックまで、全曲を今日1日で無事に合わせ終える。
今日は「稽古場にスタンド・マイクを複数立て、キャストはマイクの前で(踊ったり動いたりせずに)“歌うこと”と“演奏を聴くこと”に専念する」というスタイルのオケ合わせであった。“音楽に特化して稽古する”ということでもあるし“密を避ける”ためでもある。
20年ぶりに生のオーケストラで聞く『ローマの休日』の音楽は、大島ミチルさんの才能と愛情が隅々にまで行き渡ったそれはそれは素晴らしいものであった。音楽には人の心を直接動かす力がある。今日も動かされっぱなしであった。
今回の再演で唯一心残りなのは、今日のオケ合わせに大島ミチルさんがいらっしゃらないことである。ニューヨーク在住の大島さんはギリギリまで来日の可能性を探ってくださったのだが、状況が好転せず来日を断念された。
さて。
稽古場も残すところ2日。10月も目の前である。
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