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『ローマの休日』通信

8月30日(日)

 歌稽古。その後、音楽班の皆さん、演出部の皆さんと音楽打ち合わせ。

 打ち合わせのテーマは、“台詞BGM”や“シーン・チェンジ音楽”など「ミュージカル・ナンバーではない音楽」を検証することであった。
 「音楽がどこから始まりどこで終わるのか」や「台詞の分量や芝居のタイミングとマッチしているか」、或いは「舞台転換は成立しているか」などが1曲ずつ検証された。

 今回の『ローマの休日』は再演ではあるが、脚本にも細かな改訂が施され、舞台美術とその転換方法も一新されている。大島ミチルさんも全ての譜面を書き直しているので、それらを擦り合わせておくことは極めて重要な作業になる。

 観客が目にし耳にするものは、あくまでもさりげなく、自然に流れて行かなければならない。が、観客にそう見えそう聞こえるためには、今日のような緻密な作業の積み重ねが必要となる。

 我々にとっては“オリジナル・ミュージカルならではの醍醐味”のひとつでもあるのだが。

 

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