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『TDV』通信

10月11日(金)

 立ち稽古。1幕9場、そして1幕10場。

 1幕9場は「シャガールの宿屋の食堂」。1幕2場でアルフレートたちが遭難寸前で飛び込んだ“あの場所”に物語は戻る。
 アルフレートたちは宿屋を出発することにするが、次に向かうべき場所の手がかりが得られない。食堂に会した村人たちの表情は暗く、アルフレートたちが何を尋ねてもその口は重い。そこにある人物が担ぎ込まれて……。

 9場は15分を超える結構長い場面である。大きくは3つのエピソードに分けることができ、芝居上の段取りや約束事も多い。つまり「稽古するのがなかなか大変」な場面なのである。今日もこの場面だけに4時間以上を費やした。が、費やした甲斐のある充実した場面になりそうである。

 1幕10場は「クロロック伯爵の城のファサード」。
 アルフレートたちは、気がつくと荘厳な城の門前に立っていた。何とかして中に入ることはできないか。アルフレートが苦闘していると城門が突然開き、中から人影が現われた……。

 10場は1幕のラスト・シーン。追う者(科学者)と追われる者(ヴァンパイア)がついに対峙する。
 ここにはミュージカル・ナンバー「ACT-1 フィナーレ」があり、ナンバーの最後には伯爵さまの見せ場のひとつが用意されている。伯爵さまは今日も絶好調。稽古場内の気温がまたまた5度くらい上がる。
 対するプロフェッサーであるが、今回、芝居の運びを少し変えてみてもらっている。作品のスケールと風格を今まで以上に高めたい。そう考えての試行である。

 さて。

 この1週間で1幕をひと通り当たった。“とても急いでいる”印象の稽古であることは間違いないが、今回はさまざまな部分がリニューアルされているので、できるだけ早い段階で全場面を当たり問題点を洗い出してしまいたい。その方針に沿って組まれた稽古スケジュールなのである。
 このハイペースについてきてくださったキャスト&スタッフの皆さん、ありがとうございました。特に今回が初参加の皆さん(中でも出ずっぱりのアルフレートさん)、おさらいの時間はちゃんととります。

 明日も立ち稽古……の予定だったのだが、台風の状況を鑑みて稽古は臨時OFF。
 
 皆さん、くれぐれもご注意くださいますように。

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