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『TDV』通信

10月10日(木)

 立ち稽古。1幕5場、1幕7場、そして1幕8場。

 1幕5場は「外から見たシャガールの宿屋」。いよいよクロロック伯爵の登場である。
 クロロック伯爵は、プロフェッサー・アブロンシウスが生涯をかけてその存在を追っている“ヴァンパイアの首領”とでも呼ぶべきキャラクター。演じるのはもちろん山口祐一郎さんである。
 幕開きから1幕4場までは、観客は主人公アルフレート共に“物語の中で起きる出来事”を目撃するのだが、5場では初めて“異なる視点”で物語を見ることになる。

 1幕7場は再び「シャガールの宿屋の2階」。
 アルフレートがバスルームでお風呂の支度をしている。バスルームの隣はサラの部屋である。バスルームの音を聞きつけたサラは部屋を抜け出して……。ここには2つのミュージカル・ナンバーがある。「あんたは素敵」と「お前を招待しよう」であるが、“誰が誰を素敵だと思っているのか”、“誰がどこに誰を招待するのか”……はどうぞ劇場で。

 そして1幕8場。再び「シャガールの宿屋の前」。
 夜。雪は止み、月明かりが美しい。サラが部屋の窓から外を見ていると……。ここには1幕のハイライト「外は自由」がある。
 今日はまず冒頭の芝居部分から「外は自由」の前半を作る。その後、先行していたダンス・シークェンス(赤いブーツのダンス)と合体し、さらにその後の芝居部分を作る。

 今日稽古した場面は、どれもとても『ダンス オブ ヴァンパイア』らしい場面だと思う。ロマンティックであり、ドラマティックであり、エキサイティングでありながらファニー。ちょっぴりエロティックでもある。

 明日は1幕の最後までたどり着きたい。台風の進路が気がかりであるが。

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コメント

TDVの大ファンの者です。この作品を知った時は高校生でお金が無く行けなかった為、大学生になった時にドイツへ行きウィーン版のTDVを観劇した後、日本で2019年の再演を観劇しました。どちらも素敵でしたが、個人的に一番好きな「外は自由」からの「赤いブーツ」「祈り」の流れが日本版ではほぼカットとなっていてかなり衝撃的でした。ダンスシーンが激しすぎるからか、舞台セットの問題なのかと色々お聞きしたいところです。(笑)客席への出入りが多い作品なので中々再演も大変だと思いますが、楽しみにしています!!

投稿: K.S | 2021年8月20日 (金) 21時22分

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