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『TDV』通信

10月6日(日)

 立ち稽古。1幕2場「シャガールの宿屋の食堂」にあるミュージカル・ナンバー「ニンニク」をステージング。

 シャガールの宿屋があるのは“トランシルヴァニア地方の山奥の、人知れぬ寒村”である。トランシルヴァニアは現在のルーマニアの中部に位置し、周囲をカルパチア山脈に囲まれている地方。ヴァンパイア伝説の多くに登場する地名でもある。
 ある冬の夕暮れ、村人たちが食堂に集まって騒いでいる。どうやらこの村の名物はニンニクで、名物料理もニンニク料理であるらしい。宿屋の主人シャガールとその妻レベッカが食堂を切り盛りし、ウェイトレスのマグダが給仕をして回っている。そこに転がり込んできたのは……。

 「ニンニク」は、この場面の冒頭から(途中で芝居をはさみながら)終わりまで続くナンバーである。日本初演の舞台稽古の時に、この場面を見たミヒャエル・クンツェさんから「ミュージカルの幕開きに相応しい活気のある場面になっている」とのお言葉を頂いた。クンツェさんは、ウィーン版ではなかなかそうならなかったことが気がかりでいらしたらしい。
 そのステージングをクリエイトしてくれたのは上島さんである。今回のリニューアルに当たり、オリジナルのステージングを尊重しながら細部を調整することが今日の主なメニューであった。

 稽古終了後、演出部の皆さんと“お風呂”のテスト。

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