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『シスター・アクト』通信

10月14日(月)

 台風19号の接近に伴い稽古を1日お休みにしたので稽古メニューが組み直された。東京のあらゆる稽古場で同様の組み直しが行われているに違いない。

 組み直された今日のメニューは1幕4場、5場、6場の立ち稽古。

 1幕4場は「警察署」である。
 “ギャングが仲間の1人を射殺する”現場をたまたま目撃してしまったデロリス(森公美子さん/朝夏まなとさん)が、やっとのことで逃げ込んだのがフィラデルフィア警察である。デロリスはそこで高校時代の同級生エディ(石井一考さん)と偶然再会する。エディは今では警官になっていた。
 エディによれば、デロリスが裁判で証言をすれば犯人を逮捕することができるらしい。と同時に、犯人たちはデロリスの口を封じるために命を狙うだろう。裁判で証言する環境が整うまで、デロリスはどこかに身を隠さなければならない。……どこへ?

 1幕5場は南フィラデルフィアにあるという設定の「クイーン・オブ・エンジェルス教会の拝廊」。
 この教会には修道院が併設されていて、厳格な修道院長(鳳蘭さん)の下、シスターたちが神様へのお勤めに日々勤しんでいる。
 教会を監督する立場のオハラ神父(小野武彦さん)が修道院長を訪ねてきて、「大司教区がこの教会の閉鎖を検討している」と告げる。近頃では信者の数が大幅に減ってしまい教会の存続が難しいのだ。教会の閉鎖を認めない修道院長。そこにエディがデロリスを連れて現れて……。

 1幕6場は「教会の食堂」。
 エディの発案でデロリスは修道院に身を隠すことになった。しかし修道院は“修道女”と“修道女になるために修行中の者”以外は入ることが許されない。デロリスがここに入ることができたのは……?

 5場には修道院長とデロリスのナンバー「ここ、壁の内こそ」があり、6場にはデロリスとシスターたちのナンバー「シスターになるのは素敵」がある。今日は各場面の芝居の稽古だけでなく、それぞれのナンバーもステージング。

 稽古場では前回公演にも出演していらしたおなじみのキャストと今回から参加してくださるニュー・キャストが仲良く座っている。“懐かしい感じの空気”と“新鮮な感じの空気”が混在していて、ちょっと不思議な感覚になる。
 稽古していても、見覚えのある『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』だと思っていたら、突然見たことのない『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が現われる。

 劇場で見たらどんな感じになるだろう?

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